2013年02月22日(金)

「あなたの名は、もうヤコブとは呼ばれない。イスラエルだ。あなたは神と戦い、人と戦って、勝ったからだ」創世記32:28


ヤコブの生涯は山あり谷あり、波瀾万丈であった。兄と父をだまし、裏切り、兄の激しい怒りに身の危険を感じ、家におれなくなった。逃亡し、遠く身を寄せた叔父の家では、妻をめとる時に、叔父に欺かれた。だましたヤコブはだまされ、蒔いたものを刈り取る事になった。辛く苦しい労働を耐え、ついに神に示され帰郷の時を迎えた。

だました兄との再会は、恐怖以外の何ものでも無かった。家族皆殺しにされるのでは。祈って、全力で備えるが恐れがどうにもならない。神が関与された。ヤボクの渡しで、神と格闘した。神がそんなヤコブのもものつがいを打ち、砕かれた。ヤコブはイスラエルに変えられた。びっこになったヤコブは、杖が無ければ歩けない。自分の力と知恵で突き進んで来たヤコブが、神に全面的に頼る者に変えられた。

狡猾で、自我が強く、問題の多いヤコブであったが、しかしこの苦しみが無ければ、ヤコブは砕かれることもなく、信仰の成長も無かった。私たちにも、信仰生活で、様々な問題、悩みが臨む。祈るが、なかなか道が開かれないことも経験する。全く思い通りに物事は進まない。行き詰まる。しかし、それらが実は大きな祝福であり、信仰の新たな局面へと導かれる。この苦しみを通して何を教えようとされているのか、主に求めよう。心が解かれ自由にされて行く。
---------
ふり返ってみれば、全く思い通りに行かないことで行き詰まり、全てを主に渡すしか術がないことを学んだ。目の前の問題は砕きの御手と受け止めて行きたい。