2014年11月24日(月)

「しかし、ヤコブは答えた『私はあなたを去らせません。私を祝してくださらなければ』」創世記32:26



エサウを欺いて、父からの祝福を奪い取ったヤコブは、エサウの激
怒に、家を出なければならなかった。20年の歳月を叔父ラバンのも
とで苦労の内にかごし、やがて主の示しにより帰郷の時を迎えた。
しかし、エソウへの恐れと不安がどうにもならなかった。皆殺しに
されてしまうのでは。恐怖はおさまらず、皆を先に渡らせて、ヤ
クの渡しに一人でいる時に、主の使いが、格闘して来た。

格闘している内に、ヤコブのももつがいがはずされた。ももつがい
がはずされるとは、自分の力や自分の熱心、人間的な高慢が砕かれ
ることだ。ヤコブは今までずっと生まれつきの知恵、能力、自分の
力で、自分の利得のために生きて来た。それをもってしてでは、主
に仕えることができない。

ヤコブはももつがいがはずされ、生まれながらの力、肉の力が砕か
れた。その時に、「私はあなたを去らせません。私を祝福してくだ
さらなければ」と、以前は祝福を奪い取ったヤコブが、変えられて、
主に祝福を願い求めた。その時に神からの特別な祝福にあずかり、
「イスラエル」と命名された。

砕かれた時にこそ、弱くされた時にこそ、真に主に求めることがで
きる。真剣に、心底助けを求め、どうしても祝福して欲しいと。瀬
戸際の状況、絶体絶命は大いなる祝福だ。そこで初めて真に主を叫
び求め、祝福に入れられる。目の前の辛い状況は、必ず祝福へと導
かれる。
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自分で策を練り、主に渡せないので祈っても祈っても不安がやって
来る。身勝手な格闘のような祈りになるが、主なる神は、受け止め
てくださる。問題を通しヤコブのように砕かれ変えられていきたい。