2019年05月25日(土)

「ぶどう酒がなくなったとき、母がイエスに向かって『ぶどう酒が ありません』と言った」ヨハネ2:3



カナで結婚式が行なわれ、主は弟子たちと共にお祝いに出席された。
その時、マリヤは手伝っていた。その中で非常事態が起きた。客に
振る舞うぶどう酒が無くなってしまったのだ。今でなら、ぶどう酒
が無いなら、他のものでと思うが、当時は、結婚式にぶどう酒は無
くてはならぬものだった。遠慮なく、好きなだけ飲めて、それは結
婚式の楽しみの一つであった。

それが無くなるとは主催者側の大変な失態で、あってはならぬ事で、
花婿花嫁の顔はまるつぶれであった。マリヤはそれに気づき、真っ
先に主に告げた。息子ならすぐに対応してくれると思った。だが
「あなたはわたしと何の関係があるのか。わたしの時はまだ来てい
ない」と一見冷ややかな応対だった。しかしマリヤは手伝いの者た
ちに、あの方が言われることを、何でもするようにと言い渡した。

つまりマリヤは、必ず主が何かをして、この窮地を助けて下さると
信じた。息子イエスでなく、マリヤの主への信仰だった。そして主
はすぐに、水がめに水を満たすよう命じられた。手伝いの者たちは
言われた通りに、6ヶのかめに水を満たした。次にそれを世話役に
持って行くようにとの指示。

その通りに従うと、それは最高のぶどう酒になった。問題が起きた
時に、まず主のもとへ行き、主に告げて、主が必ず何とかして下さ
るとの信頼を寄せて行こう。主はその信頼に応えて下さる。「彼に
信頼する者は、決して失望させられることがない」。

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問題が起きるとパニックになって、まず何とかしなければと頭が
巡る。その時、問題は自分の肩にかかるので、重くて担えず、心は
重苦しくてたまらない。まず、主に向かおう。あるがままを主に告
げ、主の示しを待とう。示されたならその通りに従う時、栄光を拝
する。