2021年06月24日(木)

「ほむべきかな。主。主は包囲された町の中で、私に奇しい恵みを施されました」詩篇31:21



主の奇しい恵みを受けるのは、包囲された中とある。つまり絶対的
な窮地が、奇跡を見る機会であり、真に主に出会う機会だと。四方
八方ふさがり、追い詰められてどうにもならない中で、人のわざで
はない、主のみわざを見せられ、経験して行く。そうであれば、逆
に窮地は素晴らしい恵みであり、真に主を経験する機会となるので
はないか。

出エジプトを果たしたモーセと民も、この窮地を、絶体絶命を経験
した。後ろは軍の追っ手に、前は紅海。前進も後退も出来ず、民が
恐怖で叫ぶ。その中、祈っていたモーセに、主は「前進せよ」と言
われた。その言葉通りに従うと、海のまっただ中に道ができた。奇
しい恵みが施された。又、ヨシュアに導かれた、民のヨルダン徒渉
も、絶体絶命の中だった。

春先で、雪解けの水が川岸いっぱいに溢れる中、橋も船も無い。そ
の中、主の言葉通りに従い、祭司たちが契約の箱を持ち、ヨルダン
川に入り、足が浸った時に、川の水はせきをなして立ち、見事に水
はせき止められた。民は全員、安全にヨルダン川を渡りきった。カ
ナンに入った後、目の前にそびえ立つ、エリコの城壁を前にした時
もそうだった。

城門は堅く閉じられ、誰一人出入り出来なかった。なすすべの無い、
窮地だ。主は不思議な方法を告げられ、言われたその通りに従った
時に、城壁は崩れ落ちた。窮地は、主の好機だ。そこでこそ、主の
みわざが現わされる。よく耳を澄まし、主の御声に耳を傾けよう。
そして示された通りに従おう。
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困難は避けて通りたい者だが、進退窮まる状態で始めて主にすがり
つく。前進せよの声に従おう。この状況の背後に主がおられる。主
の栄光を拝し、主を見上げて歩む者に成長させられる。