2022年03月25日(金)

「王の命令とその法令が届いたどの州、どの町でも、ユダヤ人は喜 び、楽しみ、祝宴を張って、祝日とした」エステル8:17



エステルの物語は不思議だ。一つ一つの出来事がピースとなり、次
々とつながり、まるでパズルが完成して行くのを見るようだ。王妃
ワシュティが退けられた後、エステルが王妃とされた。そしてモル
デカイが、ハマンのユダヤ人を滅ぼそうとの悪巧みを知る。エステ
ルに、王に特別な計らいを頼むよう伝える。

エステルは皆にも断食し祈ってもらった後、命がけで、王に面会を
求める。すると許可され、エステルはそこで、王を宴会に招く。そ
して翌日再度宴会に招き、その時に願いを申し上げると。その夜、
王はたまたま眠れないので、年代記を読んだ。そこで時ピッタリに
モルデカイの功績を知った。王はモルデカイに栄誉を与えたいと思
い至る。

翌日、王はエステルの願いを聞き、ハマンの悪巧みを知る事にな
る。
ハマンが処刑され、ユダヤ民族は救われた。どの一つが抜けても、
結果が違っただろう。エステルが王妃とされたこと、王がたまたま
不眠であったこと、たまたま年代記を読んだこと、モルデカイに栄
誉を与えたいとの志・・。

それが無ければ、ハマンの奸計が遂げられ、ユダヤ人虐殺が現実に
なっただろう。ここに完璧に状況を支配しておられる、摂理の神を
見る。私たちも振り返って考えてみよう。あれが無ければは、こう
はならず、これとそれがつながってと、それらがあって今がある
と、
実に不思議な神の摂理を見せられる。

御手の支配があり、計らいがある。何があろうと、主の愛の御手の
内であれば、ご計画の内であり、思い煩いではなく、主に委ねて行
けるよう祈ろう。
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今は望みのない状況に見えても、主のご計画は少しも変りなく遂行
されている。必ず主が救い出してくださる。すべての時が主の御手
の中、大いなるご計画に望みをおこう。