2023年06月24日(土)

「もしあなたがこのような時に沈黙を守るなら、別の所から、助け と救いがユダヤ人のために起ころう」エステル4:14 



エステルは両親と死別し、親戚のモルデカイに育てられた。そのエ
ステルが、王妃ワシュテイが退けられた後、次の王妃に選ばれた。
そんな折りに、ハマンの悪巧みにより、ユダヤ民族絶滅計画が企て
られた。モルデカイは、ユダヤ民族皆殺しという危急の状況に、エ
ステルに、王にあわれみを求めるよう伝えた。

だがエステルは、召されずに、王のもとに行く者は死刑である事、
自分は王のもとに、召されていないと答えた。しかし「この王国に
来たのは、もしかすると、この時のため」とのモルデカイの言葉
を受け、「死ななければならないのでしたら、死にます」と決意
した。皆にも断食を要請した後、エステルは、王に窮地にあるユ
ダヤ民族の救いを求めた。

それは王に聞き届けられ、民は見事に民族絶滅から救われた。ここ
に、神の摂理を見る。捕囚の民として異国で生まれ、この時期に突
然王妃とされたのも、この危機のためであった。これは王妃である
エステルだからこそ出来た事であり、他の誰にも不可能だった。そ
の地位と立場は、主の配剤だ。主がエステルをその場に置かれた。

私達も皆、成育歴や境遇が異なる。だが、どのようであれ、今に至
るまでの過程は、主の摂理であり、ご計画の内だ。自分の思い通り
でない現実でも、今の場所であなたへの主の御心があり、あなたの
使命がある。危急時には解決策を探し、走り回るが、方法でなく、
エステルのように、全く明け渡した人を通して、主は導き、ご自身
のみわざをされる。

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ユダヤ民族を救うために、王妃の立場であったエステルだけができ
た事で、エステルにしか出来ない事だった。その立場にいたエステ
ルは命がけで、御心に従った。大きなみわざが成された。今の場で
主の示しがあれば従おう。大きな祝福とされる。