2024年02月23日(金)

「さて、この地にはききんがあったので、アブラムはエジプトの ほうにしばらく滞在するために、下って行った。この地のききん は激しかったからである。」創世記12:10


カナンの地に入ったアブラムは、厳しいききんに会い、そのために
エジプトに下った。「あなたの子孫に、この地を与える」と言われ
たのに、目先の事で約束の地を離れてしまった。み言葉でなく、状
況に動かされた。どんなに厳しい状況でも、主の御心の中心におれ
ば、必ず守られたであろうに。その時に、エジプト人は美しいサラ
イを見て、自分を殺すだろうと恐れた。

そのため、サライに自分の妹だと言うようにと画策した。そうすれ
ば自分は生き延びられると。異母妹ではあるが、故意に妻である事
を隠すのであり、それは嘘をつく事であった。そのサライはどうな
るのか。我が身を守るだけの、何よりも身勝手で、卑怯な保身であ
った。案の定、サライはパロの宮廷に召し入れられた。

パロは、サライのゆえにアブラムに特別待遇をし、沢山の羊、牛、
ろば、奴隷、らくだを与えた。しかしそこに主が介入され、パロと
その家をひどい災害に遭わせられた。サライは守られ、難を逃れ、
アブラムと一族は送り出された。後にヘブル書では信仰の人と言わ
れたアブラハムにも、このような失敗があった。

飢饉という危機に際して、主に祈らず、自分の思いで、自分の判断
で動いた結果、エジプトへ下ってしまった。又、そこで主を見上げ
る事が無かったので、罪を犯してしまった。まず大切な事は、問題
が起きた時に、まず祈ることだ。その時、主が進むべき道に、御心
の道へと導いて下さる。
------------
目先の事に動揺し何度も不信仰になる。そんな失敗のたびに主は守
り、導き続けてくださる事は感謝だ。ご誠実な主を信じ、御心の道
を誤らないよう、どんな時も祈りつつ主と歩もう。