2024年05月25日(土) 「娘よ。あなたの信仰があなたを直したのです。安心して帰りなさ い。病気にかからず、すこやかでいなさい。」マルコ5:24
「娘よ。あなたの信仰があなたを直したのです。安心して帰りなさ い。病気にかからず、すこやかでいなさい。」マルコ5:24
長血を患った女性が、主のもとに来て、主の衣にさわった。彼女は 12年もの間、病に苦しみ、どんなに辛く悲しい、嘆きの歳月だっ たろう。絶望した事だろう。悪徳医師にかかり、治療のために全財 産を使い果たしていた。しかし、直るどころか、ますます悪化して 行った。経済的にも、身体的にも、精神的にも、もう限界だったろ う。 又、当時、長血は「汚れたもの」とされ、社会的にも受け入れられ ず、人生に何の希望も持て無かったろう。この苦しみのゆえに、真 剣に必死に、主を求めた。主の着物にでも、触れる事ができれば直 ると信じた。主には可能だと。大勢の群衆のごった帰す中、人混み をかき分け、隠れて主の着物にさわった。 すると、主のいやしの力が流れ来て、彼女は瞬間的にその場で直っ た。「きっと直る」と信じ続けていた。すると主は「誰がさわった のか」と見回し、探し、面と向かって、関わろうとされた。隠しお おせないと思った、彼女は恐れおののいて、主の前に出た。辛さ、 苦しみ、悲しみの真実を余すところなく、主に話した。彼女の病を 直したのは、紛れもなく主だが、「娘よ」と呼びかけられ、「あな たの信仰があなたを直した」と言われた。 彼女がこのまま人混みに紛れて、隠れて去ってしまっていたらどう だろう。身体は直ったが、それだけだ。しかし主は彼女の身体だけ でなく、全人格に関わられた。そして「安心して帰りなさい」と、 何という安ど、平安だろう、たましいの救いも与え、全人格の救い を与えて下さった。真剣に、一心に、主を求める者に、主は向き合 い応えて下さる。 ・・・・・・・・・・・・ なすすべの無い望みの無い状態だからこそ、一条の光を信じる事が できたのだろうか。財や、体力があれば、あちこち渡り歩いただろ うか。無力の中に、神の力が働き、みわざを見て行く。無力こそ 恵みだ。