2013年02月21日(木)

「主が彼に幻の中で、『アナニヤよ』と言われたので、『主よ。ここにおります』と答えた」使徒9:10


アナニヤは、神から指示を受けた。サウロのもとへ行き、彼の上に手を置いて、再び見えるように祈れと。その命令を受けたアナニヤはどうだったろう。サウルとは自分たちの親族、同胞を迫害し、捕らえ、殺害していた人物だ。その彼のもとへ行き、祝福を祈れというのだ。感情的には非常に厳しい事だったかも知れない。だいたい本当に回心したのか。あのサウルが回心などするのか。罠があるかも知れない。自分の身にも危険が及び、殺されるかも知れない。

いろんな思いが巡ったことだろう。しかしアナニヤは、普段から主を第一にして、従順に従って来た人だったに違いない。主がこのような大任を授けられるとは。「羊はその声を聞き分けます」「彼の声を知っているので、彼について行きます」。アナニヤには、主の御声がわかり、「アナニヤよ」と呼ばれた時に、「主よ。ここにおります」と主のみこころを行なう用意ができていた。

主に率直に思いを申し上げ、しかし、主が「行きなさい」と言われた時、「そこでアナニヤは出かけて行っ」た。従順に従った。サウロは再び見えるようになり、聖霊に満たされた。アナニヤは尊い働きのために用いられた。主もアナニヤに任せる事がおできになった。私たちも目の前の小さな示しに従って行く時、少しづつ従順が訓練される。「主よ。ここにおります」と、今、目の前のその示しに従おう。
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感情はアップダウンしても、御心に従おうとすると、主が確かな働きへと導いて下さる。今、することは何か、それだけを確実に成して行けるよう祈ろう。