2015年10月24日(土)

「ひとりの女が、純粋で、非常に高価なナルド油のはいった石膏の つぼを持って来て、そのつぼを割り、イエスの頭に注いだ」マルコ 14:3


マリヤは、主がもうすぐ十字架にかかる事を悟っていた。その葬り
のために、非常に高価な香油を、余すところなく主の頭に注いだ。
その香油は、労働者1日分の給料の10ヶ月分にもなるものだった。
それほど高価であったため、弟子達は、貧しい人々に施せたのにと、
無駄な事をしてと、マリヤを非難し憤慨した。

しかし、主は、マリヤのその行為にある、心をわかっておられた。
主はマリヤの気持ちと献げ物を「わたしのために、りっぱなことを
してくれたのです」と受け取り、喜ばれた。埋葬の準備にと前もっ
て油を塗る行為であった。そしてその時が、主に油を塗ることの出
来る最後の時であった。

その後、主は十字架へと向かわれた。週の初めの日の明け方、ご遺
体に香料を塗るために、何人かの女性が墓に行ったが、もう主は復
活されて、誰も塗ることができなかった。まさにマリヤは的確な時
を捕らえた。それはどんなに主をお慰めした事だろう。

マリヤは大切な香油は無くしたが、その犠牲の分、心が大きく深く
主に向かった。晴れやかな確信が深められた。大きな祝福を受けた。
時と機会を逃してはならない。マリヤはなぜその時がわかったのか。
いつも御言葉に耳を澄ましていたからだ。私たちも主をお喜ばせす
るために、日々御声に耳を傾ける事が必要だ。時と機会をとらえよ
う。献げて行く時、心が主で満たされて行く。

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主の喜ばれることを、御心を行なうための、的確な時と機会がある。
その機会を逸しては、二度と出来ない大切な時とチャンスだ。示さ
れた御心を行なう時、主を新たに知り、確信が深められ、主の栄光
を拝して行く。そのために、いつも御声に耳を澄ましていよう。