2020年10月24日(土) 「激しい大風が山々を裂き・・しかし風の中に主はおられなかった。 ・・地震の中にも・・火の中にも、主はおられなかった。火のあとに、 かすかな細い声があった」T列王19:11
「激しい大風が山々を裂き・・しかし風の中に主はおられなかった。 ・・地震の中にも・・火の中にも、主はおられなかった。火のあとに、 かすかな細い声があった」T列王19:11
エリヤと言えば、スーパーマンのような、豪快な信仰の偉人と思い がちだ。カルメル山で、一人でバアルの預言者450人と戦って大勝 利をした勇者だからだ。だがその後イゼベルの殺害命令を知るや、 怯えて恐れて逃げ出した。「自分の命を救うために」と。 主にお委ねし、主に拠り頼むのではなく、自分で自分を救おうとす る時に、何もかもがずっしりと自分の肩にかかる。そのため不安と 恐れの重圧で、身動きがとれなくなり、絶望的に思えてしまう。あ のエリヤが何と死を願う。燃え尽き症候群のごとくに。 しかし主の手厚いフォローにより、十分な休息を与えられ、心身回 復して行く。そして主に示されホレブの山へ向かう。ほら穴にいた 時に、「ここで何をしているのか」と主の御声が。「主に熱心に仕 えたが、彼らに命を狙われている」と答える。するとほら穴から出 て、山の上で主の前に立てと。 その時に岩を砕く激しい大風、地震、火と、劇的な事が次々と起き るが、そこに主はおられず、その後にかすかな細い声があった。私 たちも、主のわざは、大々的で激的な事と想定しがちだ。だがそう でなく、主はよく耳をそば立てなければ、聞こえない「かすかな細 い声」で語られる。 自分の思いが強いと聞こえない。周囲の喧噪に、雑音に気を取られ ていると聞き逃してしまう。主に心と思いを向けて、集中して、こ のかすかな細い御声に耳を傾けよう。慰め励ましを下さり、御心を 示し、新しい力を与えて下さる。 ・・・・・・・・・・・・ 主のみ声は、かすかな細い声とある。日々、喧噪の中に生きている。 街に様々な音は溢れ返り、人の声もあり、頭の中も絶えず雑念で溢 れ返っている。雑念は更なる雑念を生んで行く。かすかな細い御声 を聞けるように、助けを求めて祈ろう。祈りに答えて下さる。