2013年03月23日(土)

「それで、ロトはそのヨルダンの低地全体を選び取り、その後、東 のほうに移動した。こうして彼らは互いに別れた」創世記14:1 1         


アブラハムとロトは行動を共にして来たが、双方の持ち物が増え過
ぎ、従者間でもめて、争いになった。一緒に住む事が無理であり、
別れる事になった。その時に、アブラハムは、ロトにまず好きな場
所を選ばせた。本来なら、目上であり、又、世話になった叔父にへ
りくだって、ロトが譲るべきだった。

しかしそれはアブラムの信仰だった。神が祝福して下さるので、ど
んな地であれ、問題無い。神が与えて下さる地が最善と信じている
ので、まず甥に選ばせる事ができた。神に対する信頼があったから
だ。しかるに、ロトは損得勘定で、全地を見渡し、見たところ最も
牧草の茂る潤った、牧畜に適した地を選んだ。

ロトの判断基準は、肉の目に見えるところであった。自分に利する
ところであり、信仰や神の言葉ではなかった。神に祈ることも、導
きを求めることも、又、叔父を立てることもなかった。見た目で判
断したその地は、堕落したソドムとゴモラだった。

アブラハムは、所有権をすべて神に明け渡していたので、ロトに譲
る事ができた。すべてを神の御前に置いたが、結果的に神は「この
地全部を与える」と言われた。

人生に岐路があり、重大な判断を迫られる時がある。その時、まず
神に祈ろう。肉の自分の思いで決めてはならない。肉の判断で決め
たロトの結末は悲惨だった。「人の目にはまっすぐに見える」が
「その道の終わりは死の道である」。

肉の目には、自分の名誉、地位、人からの賞賛、欲望が満たされる
道がある。しかしその終わりは死だ。いつも祈って、神に頼り、神
の御心を選択しよう。それが自分にとって最善の道だ。

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目に見えるところで判断してしまわず、とにかくまず祈ろう。祈っ
て主の導きを求めよう。主はその祈りに答えて、判断を導いて下さ
る。人生の一歩一歩を、主と共に歩む喜びにあずかれる。