2008年07月23日(水)

「この子のために、私は祈ったのです。主は私がお願いしたとおり、私の願いをかなえてくださいました」Tサムエル1:27

ハンナの悩みであり問題は、子供がい
ない事であった。当時は、子供のでき
ない女性は神から祝福されていないと
の迷信もあり、ハンナの苦しみは大変
なものであった。夫のエルカナにはも
う一人の妻ペニンナがいて、多くの子
供がいた。しかし、エルカナはハンナ
を愛していたので、ペニンナは嫉妬し、
ハンナに辛く当たった。そのいじめに
も何年も悩み苦しんだ。夫の慰めもハ
ンナの癒しにはならなかった。悲しみ、
苦しみ、いら立ち、何年もの間、真っ
暗なトンネルの中にいるようだった。
涙ながらに子供が与えられるよう、祈
りに祈り続けたであろうが、答えはな
かった。どんなにか苦しみの中にいた
事だろう。しかし、胎を閉じておられ
たのは主であった。神には、いつもご
計画がある。「あなたのために」立て
ている計画だ。ハンナは非常な苦しみ
と悲しみ、辛さの中で、自分の悩みば
かり見つめていた目を神ご自身に向け
た。神に自分の思いのたけをぶつけて、
神を仰いだ。その時、神に焦点が合っ
た。神には、この事に目的と計画があ
る事を悟った。当時は霊的暗黒時代で
あった。神を崇めず、神殿でも不道徳
がはびこり、社会は堕落し、霊的指導
者が求められていた。神はハンナの祈
りを用いて、サムエルを生み出そうと
計画された。ハンナはサムエルを世に
送り出すという尊いみわざのために、
神に用いられた。私たちの苦しみにも
ご計画がある。平安と将来と希望のた
めのものだ。
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今、目の前の思うようにならない事態、
悶々の事柄に、神の意図と目的、計画
がある。状況でなく神に視点を置く時、
見方が変わり、神は何を教えようとし
ておられるのかを求めて行く。