2013年09月20日(金)

「その人は・・と言って、その場で彼を祝福した。そこでヤコブは、 その所の名をペヌエルと呼んだ」創世記32:29 



ヤコブは名のごとく「押しのける者」だった。神に従うのではなく、
神も人も押しのけて、狡猾な知恵と力で生きて来た。そのため父と
兄を欺いた。ずっと罪のとがめがあったろう。その罪から目をそら
せ、逃げて来たヤコブであったが、いつかは向き合わねばならない。

私たちも、考えたくなくて、先送りして来た問題があるだろうか。
どれだけ先延ばしにしても、必ずいつか正面から向き合わざるを得
なくなる。ヤコブも、とうとうエサウとの対面の時が来た。知恵を
絞り、思いつく限りの方策を取るが、恐怖と不安は消えない。

そこでヤコブは祈った。苦しい時の神頼みだ。そして、なだめの贈
り物を用意し、兄の機嫌を取ろうとした。しかし尚も恐怖は無くな
らない。どうやっても、ますます恐れは増すばかり。その時、神が
ヤコブをつかまえられ、ヤコブは神と格闘した。これも、ともかく
も祈った祈りの答えだった。

ヤコブは、20年前、家を出て野宿した時に、神から約束が与えられ
ていた。「地上のすべての民族は、あなたとあなたの子孫によって
祝福される」「あなたをこの地に連れ戻す」。祈るが、約束を信じ
ることができない。それでも、尚かつ、そのまま祈る祈りを、主は
答えて下さる。

ヤコブは変えられた。イスラエルに生まれ変わり、その所をペヌエ
ル(神の御顔)と言った。神と顔と顔を合わせ、神との深い交わり
に入れられた。これこそが真の祝福であり喜びだ。主の御心を求め、
御心に歩む人生が、真に祝福された人生だ。

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ヤコブは最大の窮地で、主の取り扱いにあずかり、真の平安の人生
へと変えられた。行き詰まりは大きな祝福だ。そこで真に神と交わ
れ、成長へと導かれる。行き詰まるたびに、一段階〃成長して行け
る。いつも希望がある。