2016年09月21日(水)

「あなたの女主人のもとに帰りなさい。そして、彼女のもとで身を低くしなさい」創世記16:9


ハガルは、余りにもひどいサライのいじめに、故郷エジプトへと逃
げ出した。ハガルにとっても理不尽だった。自分の意思で身ごもっ
たのではない。自分の意志は無視され、奴隷の立場で選択の余地は
無かった。そんな彼女を主の使いが追いかけ、彼女を見つけた。

「あなたはどこから来て、どこへ行くのか」と問われ「女主人のと
ころから逃げている」と答える。この先どこへ向かえば良いのかわ
からず、答えられない。すると「あなたの女主人の元に帰り、彼女
の元で身を低くせよ」と言われた。居場所を失ったハガルにとって、
何をどうすればよいのか、わからなかった。

混乱していた。そして「あなたの子孫を大いに増やす。その子を産
んでイシマエルと名付けよ」と言われ、ハガルは、この神よりの約
束を受けて、最も帰りたくないサライのもとだが、帰る決心をした。
私たちも、理不尽な事、辛い事、苦しい事からはとにかく逃げたい。
その状況から離れると楽になると思うからだ。

しかし逃げても、心の奥に主の平安が無い事を知る。状況が楽にな
っても、平安を失うなら元も子もない。主は、そこから逃げるなと
言われる。そこにおいて、主の大きな祝福があるからだ。耐えられ
ない試練はない。向き合って行く時に、苦しみの中で、主の愛、主
の真実を身をもって経験して行く。神ご自身が心配して下さってい
る。
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避けていても何の平安もない経験をする。身を低く出来ない自分に
自己嫌悪だ。けれど主は逃げている傍にいて平安を取り去ることで
導いて下さっていた。御心の真ん中がいつも帰るべき所だ。主と共
に帰ろう。