2018年06月21日(木) 「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」イザヤ43:4
「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」イザヤ43:4
ある人が、親が非常に厳しい家庭で育った。何をしても、親の期待 に沿うように出来ず、いつも足らず、ほめてもらった事が一度も無 かった。それで思春期に、自分に自信を持てずに苦しんだ。人と比 較してしまい、自分はダメで劣等感のかたまりだった。人が気にな って仕方がない。 人前に出ると足はガクガクで、身体も震えてしまった。とても人前 になど立てなかった。自分はダメ人間だと思い込んでいた。やがて 学校を卒業し、家の仕事を手伝う事になった。父親のもとで、身を 粉にして働いた。何とか父親に受け入れてもらいたい一心だった。 少しづつ仕事も覚え、自分なりの工夫もし、軌道に乗って行った。 父親が喜んでくれたのが、何よりも嬉しかった。 しかし心の底に根深く培われた劣等感の解決には至らなかった。心 に固い動く事のないかたまりのようなものだった。心の傷だった。 それが後に主に出会い「わたしの目にはあなたは高価で尊い。わた しはあなたを愛している」と言われ「わたしはあなたを必要としな いと言うことはできない」「弱いと見られる器官が、かえってなく てはならないもの」「比較的に尊くないとみなす器官を、ことさら に尊び」と、自分が見る目と全く異なる、主が自分を見られるまな ざしに出会った。 その時、包み込まれるように、心の奥のかたまりが溶けて、安堵と 喜びが心に満ちた。本当の親である、主によっていやされた。 別の女性も、親との関係が同様で、ほめられた事が一度もなく心病 んだ。主に出会い、クリスチャンカウンセラーにかかり、真の神に 親替えするよう言われた。主を親として生きるようにと、少しづつ 〃主の愛が実感でき、同じように癒されて行った。 ------------- 周囲はどう見ようと、わたしの目には、という神の目を軸にして生 きるようにされた。そこからぶれないでいよう。この神の深いご愛 と慈しみにいつも支えられている。