2018年10月21日(日) 「彼がしばらくの間あなたから離されたのは、たぶん、あなたが彼 を永久に取り戻すためであったのでしょう」ピレモン15
「彼がしばらくの間あなたから離されたのは、たぶん、あなたが彼 を永久に取り戻すためであったのでしょう」ピレモン15
ピレモンの奴隷であるオネシモは、主人の物を盗み逃亡した。それ がローマで捕えられ投獄に。そこで獄中にいたパウロと出会い、回 心する事になった。当時、逃亡奴隷は死刑であった。主人にその権 利があった。そのため、パウロはオネシモの主人ピレモンに執りな しの手紙を書く。損害はすべて自分が償うので、どうかオネシモを 赦して欲しいと。 目に見える状況的にはそのようだが、神の視点に立つと、全く別の 見方になる。オネシモは悪事を働き、罪を犯した。そのためローマ に逃亡する事になった。しかし、そこでパウロに出会う事ができた。 災いが益とされる。オネシモは悔い改め、主のものとされた。神の 見方によるなら、オネシモが一旦ピレモンのもとを離れたのは、主 にある愛する兄弟として、永久に取り戻すためとなる。 神の視点で、状況を、人生を見て行くなら、どんなに救われる事だ ろう。ヨセフも同様だ。自分を妬み、明白な悪意でもって、エジプ トへ売り飛ばした兄たちに「あなたがたは悪を計ったが、神はそれ を良いことのための計らいとされた」と言った。はっきりと悪を計 ったと言い、しかし神はその悪意をも最善への計らいとされると。 先にヨセフをエジプトに送り、総理大臣とし、大飢饉の中、一族の 命を救うように計られた。どんな最悪の事態、状況をも、神は最善 へと導かれる。今、悩み、問題、困難、苦しみの中にあるなら、神 を信じていよう。神にはご計画があり、その苦しみが益とされ、必 ず平安の落とし所へと導かれる。 ・・・・・・・・・・・・・・ オネシモは罪を犯して逃亡したのだが、永久に取り戻すために、し ばらくの間離されたのだと言っている。目の前の事態を神視点で見 る時、全く変わって来る。「愛されている」「ご計画がある」「万 事益とされる」「災いでなく、平安と将来と希望のためのもの」だ。