2020年05月22日(金) 「こうして彼らは湖の向こう岸、ゲラサ人の地に着いた」マルコ5:1
「こうして彼らは湖の向こう岸、ゲラサ人の地に着いた」マルコ5:1
弟子たちは、夕刻になって、主に「向こう岸に渡ろう」と言われる。 その御声に従い、舟を漕ぎ出すと、途上で激しい嵐に会った。嵐に は慣れているはずのベテラン漁師たちも、死ぬかと思うほどの激し い嵐だった。主の御心に従うと、大変な嵐に会った。主が、与えら れた試練だった。 しかし嵐の中で、主が湖に向かって「黙れ、静まれ」との、ひと言 葉で、風がピタリと止み、あの大嵐が静まった。余りにも驚いた弟 子たちは、大きな恐怖に包まれて、「風や湖までもが言うことをき くとは、一体この方はどういう方だろう」と言った。御心に従わず 岸にとどまっておれば、嵐に会う事もなかったが、この主が神の子 である事、自然界をも支配されていることを知る事もなかった。 アブラハムも主から「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父 の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい」と言われた。「そうす れば、あなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し・・」と。あな たにも、「向こう岸へ渡れ」「あなたの父の家を出て、わたしが示 す地へ行け」と言われているだろうか。心地良い今の場所、安らか な場、安定した生活を捨てて、新しい御心へと導かれているだろう か。 まだ見た事もない世界、不安や恐れがあるかも知れない。今の居心 地の良い場を離れたくない。しかし主は、新しい世界に導き出して 下さり、信仰を試され、訓練、鍛錬し、信仰を成長させて下さる。 あなたの「向こう岸」、「わたしの示す地」は、新しい働きか、誰 かを赦す事か、和解か、新たな環境に次の段階に進む事か。向こう 岸へ渡ろうと言われた主は、必ず向こう岸に着地させて下さる。 ------------- 新しい世界には不安と同時に、新しい発見と祝福が備えられている。 自分にとっての新境地とは何だろうか。主に尋ね、御声を聞いたな ら信仰をもって踏み出そう。主は次の一歩を与えてくださる。