2022年06月21日(火)

「主は生きておられる。主は、必ず彼を打たれる。彼はその生涯の 終わりに死ぬか、戦いに下ったときに滅ぼされるかだ」 Tサムエル26:10



サウル王に仕えていたダビデだが、ダビデの方が、人々から人気を
博するようになっていた。そんなダビデは、サウル王に妬まれ、そ
の妬みは憎しみと増幅し、殺害のためつけ狙われていた。絶えず生
死の危機にあった。そんな中、サウルはダビデの所在を知り、執拗
に追って来た。

その情報を得たダビデは、夜にその陣営に行ってみた。するとサウ
ルと将軍アブネルや兵士達が皆、熟睡していた。今こそが反撃のま
たとないチャンスだ。主が与えられた好機だ。部下が、主が敵を渡
された、殺させて下さいと申し出たが、ダビデは許さず、決してサ
ウルに手を下さなかった。

その理由は、サウルが「主に油を注がれた王」であったから。そし
て同時にダビデ殺害の行動は、主の御心に反するものである事も知
っていた。その事について「主は、必ず彼を打たれる」と信じてい
たので、ダビデは裁きを主に委ねた。自分で復讐しようとはしなか
った。

そのしるしに、サウルの枕元にある槍と水差しを持ち帰った。「主
が彼らを深い眠りに陥れられた」ので、皆、眠りこけて気づかなか
った。すべての事は主の主権の下にあり、眠りすら主の支配だ。や
がてサウルはダビデが二度までも、チャンスがありながら、自分を
殺さなかった事実を知る。

そのダビデを「わが子ダビデ。おまえに祝福があるように」とサウ
ルはついに祝福した。決して自分で復讐せずに、どこまでも主に委
ねて行くダビデの命を、主が守られた。主に、裁きを委ねよう。
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復讐のチャンスが目の前にあれば大きな誘惑だろう。でもダビデの
ように、必ず主がすべての苦しみから私を救い出してくださるとの
信仰に立って、敵対するより主に従い主の報いに望みを託したい。