2022年10月22日(土)

「王よ。あなたのしもべダビデについて罪を犯さないでください。 彼はあなたに対して罪を犯してはいません。かえって彼のしたこて ゃ、あなたにとって非常な益となっています」Tサムエル19:4


ダビデを激しく妬んでいたサウル王は、ダビデを殺害すべく、どこ
までも狙っていた。そしてその事を息子ヨナタンと家来全員にも告
げた。ヨナタンはダビデを非常に愛していたので、助けようとする。
ダビデにその事を話し、隠れ場にとどまり、身を隠すよう告げる。
愛する父親と、愛する親友、自分の愛する人たちのはざまでヨナタ
ンはどんなに、辛く悲しかった事だろう。

父親が憎み、敵対するダビデの事を、父親に進言する事は、どんな
にか勇気が要った事だろう。しかしヨナタンは親に、ダビデは罪を
犯していない事、むしろ王のために益となっている事、なぜ理由も
なくダビデを殺そうとし、罪を犯すのかとはっきりと直言した。ダ
ビデはサウルに何の悪い事もしていない。逆に忠実に仕えていた。
ヨナタンはその事が言える立ち位置にいた。

エステルも、ユダヤ人皆殺しの法令が発布された時に、王に嘆願で
きる位置にいた。それは他の誰にも出来ない事だ。そしてその時、
その場所にその人を置かれたのは神だ。ヨナタンは、ダビデの事を、
誰よりもよく知るがゆえに、執り成す事ができた。ヨナタンは自分
のなすべき事、自分の使命を果たした。

エステルもユダヤ人の救いのために、命をかけて自分の使命を果た
した。私たちも、それぞれ現在、置かれている場所がある。あなた
の位置と立場だからこそ、できる事がある。それは、あなたにしか
できない事だ。置かれている意味を考え、自分に与えられた、自分
にできる事をして行こう。

・・・・・・・・・
ヨナタンもエステルも、主に大きく用いられたが、丁度それぞれの
状況において動ける位置にいた。そして彼らにしかできない事だっ
た。自分が置かれた場所で、主からの導き、示しをよく見張ってい
よう。自分にしか出来ない事が備えられている。