2007年10月22日(月)

「ヤコブはひとりだけ、あとに残った。すると、ある人が夜明けまで彼と格闘した」創世記32:24



エサウを欺き、逃亡したヤコブが、
彼のもとに戻る日が来た。エサウの
様子を探らせると、400人を引き連
れて、此方への途上と聞き、恐怖と
不安でおののいた。膨大な贈り物を
用意し、二つの宿営に分けた。一つ
がやられても、一つは逃れようとの
策だ。祈りはするが、神を信頼でき
ず、自分を守るために懸命に肉の方
策を練る。私達の姿だろうか。しか
し、恐怖心はどうにもならない。エ
サウへのなだめの贈り物を先に送り、
自分は助かろうと一番後につき、そ
の夜、ヤボクの渡しを渡った。一人
あとに残ったヤコブに、ある人が来
て、彼と格闘した。兄に対する非常
な恐れ、不安、家を出て以来ずっと
胸にある兄との確執、この恐れと苦
しみを何とかして欲しい、解決が欲
しい、そのヤコブに神の方から近づ
かれた。「ある人が・・彼と格闘した」
ヤコブでなく、神が主導だ。神がヤ
コブの問題を解決しようとされた。
この格闘で、神はヤコブのもものつ
がいを打たれたので、もものつがい
がはずれた。つまり、自分ではどう
にも出来ない強固な自我を、神が砕
かれた。ヤコブは全く変えられた。
弱くされ、戦えなくなり、神に拠り
頼むのみだった。「弱い時にこそ強
い」神に拠り頼む強い者にされた。
この後、ヤコブは先頭に立って、エ
サウに会いに行った。いつも状況の
変化を望むが、神は私達自身を取り
扱い、変えられる。
--------------------
自分が変えられない限り、また同じ
失敗を繰り返す。思い煩い、自分で
自分を守りながら神様に頼ることな
く歩んでしまう。神様にのみ頼る者
にして下さる取り扱いを感謝して受
けたい。