2008年02月20日(水)

「あなたが、はしための悩みを顧みて・・このはしために男の子を授けてくださいますなら、私はその子の一生を主におささげします」Tサムエル1:11

ハンナの時代は、霊的暗黒時代だ。指
導者はおらず人々は悪に走り、めいめ
いが自分の目に正しいと見える事を行
なっていた。神はこの暗がりの中で霊
的指導者を起こそうとされた。そのた
めにハンナを選ばれた。ハンナは勇敢
な強い女性ではなく、悲しみと苦しみ
に打ちひしがれた無力な女性だった。
不妊であり、当時不妊は神の呪いとの
迷信があり、周囲からもそういう目で
見られその苦しみは尋常ではなかった。
又、それはハンナを憎むペニンナから
の格好のいじめ材料だった。神に祝福
されていないのか?神の御心がわから
ず、苦しい試練だった。ハンナは心痛
み、主の御前に行き、激しく泣いて祈
った。酔った人と間違われるほど、な
りふり構わず心を注ぎ出したのだろう。
子供が持てない悲しみ辛さ、人々の目、
ペニンナのいじめの苦しみ、夫にもわ
かってもらえない孤独、神の御心がわ
からない困惑、何もしてくれない神へ
の恨み心もあったかも知れない。それ
らをことごとく神に訴えた。「安心し
て行きなさい」と神に受け止められた
確証を得た。それで全き平安を得、彼
女は変わってしまった。祈りは自分自
身を変える。神と真に交わりが生じ、
全面的に委ねられるからだ。「主が彼
女の胎を閉じておられた」サムエルが
祈りによって生み出され、神に献げら
れた器であるよう、神は計画された。
そのためにハンナは用いられた。
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主にあっては、痛みや苦しみもご計画
がある。嘆きと愚痴で終わるか、主の
もとに携え行って、素晴らしい栄光を
拝するか。痛みを携えて主のもとへ行
こう。思いを越えたご計画がある。