サタンよ退け!

A姉
霊的近況を、悶々とした心の内を話してくれる。そして、「一つ、ものすごく気になって・・」と、そこで表情が微妙に変化した。思いつめた顔で話し始めた。
「“もし、よく考えもしないで信じたのでないなら”Tコリント15:2 の御言葉が、ずーっと心にひっかかっていて・・ずうっーと、来るんです。自分は、よく考えもしないで、信じたのではないかと・・ものすごく、不安で、不安で」「いつも、招きの時に、前に出ないといけない、いけないと感じるんです。」
「え?何か、導かれているの?」「その招きの時に“イエス様が私の罪のために、死なれた”といつも、心に来るんです。私、イエス様を信じますって、招きに出ようと思うんです。」

え?!内心「ちょっと!A姉!何言ってるん。」一瞬、身構える。サタンだ!!
 目の前に、異様な気配をはっきり感じる。瞬間、祈りでよろう。変だと感じつつ、聞いていた思いが、はっきりする。
A姉に攻撃してきている、サタン!横で、別の姉妹も、サッと、サタンを察知したのを感じる。「A姉、サタンよ!サタン!サタンが来てるんよ。それは、サタンが吹き込んでいる思い。聖霊様じゃなくて、サタン。A姉は、はっきり救われているから、前になど出る必要ないよ。救いの確信もあるから、確信を求める必要もないよ」

「あ、そうなんですか。この頃ね、将来の事、考えるんです。中途半端なこんなクリスチャンのままいたくない、って。喜びもない、証しもできないまま、こんなままの一生でいたくないって。こんなままで一生終るのは嫌だって。」

「A姉、神様は、市林姉に“献身”を招いておられるんよ。中途半端なクリスチャンが、一番惨めで哀れなんよ。世の人は、それなりに平安があって楽しい、でも、献げないクリスチャンは、この世にも戻れないし、かと言って、神様の事が、本当には全然わからないし、喜びも平安も無いし、霊的な事もわからないし、一番惨めで哀れ。市林姉、ずっと何かうっとうしくて、しんどいんでしょう。」

「そうなんです。この間も、同窓会があったんですけど、全然楽しくなくて、話題も全然ついて行けなくて、平安もなくて、何かものすごく、心が暗くて重くて、虚しくて。でも喜びも無いし、それで、一生こんな中途半端なまま、嫌だって。お母さんが、新興宗教に行き出したのに、私、証しも出来なくて、情なくて。落ち込むばかりで。内から湧いてくるものが何も無くて。思い煩いで、暗くなるばかりで。」

「お母さんの事は大丈夫。絶対に神様は益にして下さる。心配無いよ。神様って、聖書の学んだからわかるんじゃなくて、自分を献げた度合いで、わかって行く。だから、自分を献げない限り、絶対に神様はわからないよ。聖書を読んでいても、献げたところしかわからない。
自分の献げていない部分は、絶対にわからない。真っ暗闇の世界。だから、献げていなかったら、読むと真っ暗で、又、次読むと、自分の献げていない箇所だから、真っ暗。目が見えない。
結局、聖書が全然わからない。自分が献げた所だけ、はっきりしていて、光が満ちてわかるんよ。だから、自分を捨てて、献げて、献げて行く分だけ、聖書がわかる。」

「あ!それ、言っておられる事、私、ものすごくわかります。本当にわかります!私、今、言われた通りです。本当にその通りです。」
「A姉、神様は献身して、一生を、姉妹自身を完全に明け渡しなさいと、言っておられると思うよ。そうしたいと思うん?」御言葉を一緒に読むと、「はい、思います。献身したいです。」
ええっ!!本当に!! 「はい。」うわあ!!すごい!! 横にいる別の姉妹に、「ね、献身する前と後って、全然違うよね。」姉妹「もう!!全然違う!!天国と地獄ほど違う。聖書読むのが全然違って、御言葉がわかるのが、もう天と地ほどの違い。喜びが満ちて来て、もう何もかもが、もう世界が、全然違うよ!何で、もっと早く献身しなかったのかって、絶対に思うよ!」

その姉妹「サタンって、朝起きた時から、もうずうっーと来てるよ。だから、ずうっーと、ずうっーと、祈ってる。バイトしてる時なんかも、もうずっと来る。ボヤっとしてたら来てる。
『あの人はもう!何で働かんのん。私一人で大変・・』あ、サタンだ! すぐ祈る。そうだ、ボヤっとしてないで、新会堂のために祈ろうと、仕事しながら祈る。祈ってると、又、サタンが来る。又、祈る。
そしたら、又、サタンが来る。又、祈るんよ。ずうっーとサタンも来て、ずうっーと祈るんよ。この繰り返し。」

A姉「ああ、私、サタンがいない。どこかへ飛んでる。丸っきりサタンなしで、ボヤーっと過ごしてる。
もう朝から思い煩いが来る。その思い煩いに引きずられたまま、重苦しく、暗く、しんどく過ごしてる。
ああ、サタンなんですよね。しっかりサタンに聞いて、同意して、翻弄されているんですよね。それで、心がいつも喜びもなく、暗いままなんですよね。」

今度礼拝で、招きに前に出るといいよ「はい、出ます。」でも、ここで、お祈りしよう! A姉「自分を献げます」と祈った!! すごい!!感謝!! とても明るい、すっきりした顔で帰ったB姉「すごい!Aお姉ちゃん、顔が変ってしまったね!土曜の青年女子会に来た時も、お姉ちゃん暗かったんよ。『・・私、今の職場、みこころでないんじゃないかと思う・・』って、言い出して、『何言ってるんですか!みこころですよ!』って言ったんよ。」

でも、サタンて凄いよね。何という、この手の込んだ巧妙さ。“御言葉”を持ってきて、惑わすんだものね。この隠微さ。A姉、その日から、各集会にずっと来れて神様のみわざを見た!!そして、5/25の朝拝で、はっきり招きに出て、献身の決心。やったあ!! ここまで導かれたお父様。涙が出る。C姉「A姉が前に出た時、ものすごい、きよさを感じました」

涙を拭きながらA姉「ずーっとしんどかった、ものすごくしんどかった。すっきりしました。嬉しい。」
サタンがずうーっと、市林姉を攻撃していた。あの、サタンの重苦しいしんどさ、よくわかる。集会に来れなかった。日曜出勤が続き、心配で、いつでもいいから、夜でもおいで。一緒に祈ろう、と誘うのだけど、それが来れないのよね。
大喜びの真理。青年会も青年女子会も、「よっしゃー!!」よ!!

内心「ちょっと、A姉が、イエス様信じますなんて、招きに出たら、集会が異様になるよ」(でも、感謝。何かの文章に「サタンは彼を無視する事が出来るほどだからです。」とあって、サタンにとって脅威だから、攻撃してくるんだよね。)