[印象深い出来事バックナンバー]

神様に命を賭けた


Aさんとの出会いは、彼女が、友人に誘われて、教会へ来てくれた事に始まりました。
離婚を経ていた彼女は、可愛いまだ小さなお嬢ちゃんと二人で、続けて来てくれました。
来会時、すでに交際中だったアメリカ人男性も、一緒に出席した事もありました。

彼女は、しばらくして、イエス様を信じて救われました。 その後、妊娠に気づきました。
「聖書によると、離婚も、結婚しないで妊娠する事もいけない事なんでしょう。知らなかった。 もしもっと早くに、イエス様に出会っていたら、決して離婚していなかった。」と、彼女は言いました

命は、神様から来る。神様にしか与えることは出来ない。与えられた命は、神様のみこころと、皆で出産を励まし、 彼女のために、祈り続けました。
その過程で、相手の男性との仲が、うまく行かないところから、自暴自棄に陥ったりしました。
出産の数ケ月前、男性は海外出張になり、突然の事情が生じ、そのまま母国への帰国となりました。
相手から、全く何の連絡も無いまま、出産を迎えようとしていました。

極度の情緒不安定で、産みたくない、凍りついた心で、 その日ちょうど、祈り会でした。
皆、心から彼女を愛し、心配し、彼女のために、心を合わせて、神様が働いて下さるように祈りました。
窮した者の心合わせた祈りに、見事に答えて下さって、祈りの後、彼女の顔に安らぎが宿り、笑みが見えました。

その夜でした、陣痛が起こり、未明に、教会の姉妹に見守られ、無事出産に導かれました。

病院へ、次々と、姿を見せる喜びに溢れた父親達。決して来る事のない、赤ん坊の父親に、彼女の心はどんなだった事 でしょう。
出産の喜びと、周囲の夫達を見る辛さ、寂しさを後に、退院。

相手から、何の連絡も無い日々に、怒りと不信が募り、なおも日々が過ぎ、限界越えて、心が無為状態になる。
何を食べても、感覚がない。何を見ても、聞いても無感動。

これ以上、生きて行けない状態を見て、彼女の心から望む、 「結婚」を与えて下さいと、天のお父様に、切に祈りに祈る。
環境的には、全くの不可能に見える。天のお父様に、ただ、ただ祈る。願いを申し上げ続ける。
すべてを明け渡して、お父様のみこころを切に求める中で、願いを叶える、結婚を与えると、はっきりと語って下さった。

お父様は与える、信じていなさい、と言われた。これ以上祈れないほど、祈った中で、示して下さったみこころ。
神様がおられるなら、必ず、結婚が成就する。でなければ、神は、おられないことになる。どちらかだ。
何一つ見えない中で、御言葉だけを頼りに、彼女を引き連れて、神様を信じて、真っ暗な中に飛び込んだ。
必ず結婚を与えて下さる。神様を信じよう、神様に賭けようと。
彼女も、神様を信じようと思うと、心を落ち着けて、はっきりした意志を神様に向けた。


そのすぐ後だった。アメリカの相手から手紙が届いた。神様のみわざ、まさしく奇跡だった。
彼女の心からの願い求めた、「結婚」が、神様から見事に与えられた。

今、アメリカで守られて、彼女の望んだ家庭を築いている。
まことに、神がおられた。