心砕かれて、夫への愛


・ 「A姉!元気?」明るい張りのある、力強い声が返ってくる。
「もう、ものすごく元気です!とっても、神様に恵まれて感謝してます!この間、神様の取り扱いがあったんです。
ほら、うちの主人、いつも独りでいたがるでしょう。私も昼間一人だし、寂しくて、帰りが遅いと、モヤモヤして待つ生活だったでしょう。

それが、先日、深夜に車で帰宅したんです。全然、降りてこないから、どうしたのかと不審に思って、見に行ったんです。
すると、車のドアが開いていて、仰向けに倒れて、片方の足が車から出ていて、靴が転がっているんです。
もう、びっくり仰天して、息が止り、心臓が止るほど、驚いて、もしや・・刺された、と思ったんです。死んでるんでは、って。

そしたら、寝てたんです。車が着いた途端、力尽きて、そのまま、行き倒れた。
それで、その時、私の心も、ガーン、バーンと砕かれて、もう主人がいてくれる事が感謝で、感謝で、不平も不満も、 丸っきり、心に何も無くなってしまったんですよ!!
もう嬉しくて、主人に感謝で、感謝で!!神様、すごいなあと、嬉しくて。

「あ、ご主人、A姉の中で、一度死なせて、神様が取り返して下さったんだ。」「もう、本当にその通りです。」 まあ、色々な、取り扱いが・・感謝です。
独りでいるのが好きなご主人、A姉は、それがなかなか、受け入れられなくて、ずっと、主の取り扱いだったのです。

以前、話してくれました。
「この間も、帰宅が夜中の3時。私、ずっと寝ないで、起きて待ってるんです。
神様の事を知ってから、とにかく文句は言うまいと、何も言わないんですが、キッ、ジトっーと、見据えて、 「お帰りなさい」と、ニッ。
しかし、顔が引きつっているのがわかる。夜中の3時に、こんな迎えられ方したら、 恐いですよねえ。証しも、何もあったもんじゃないですよねえ。」
何か、光景が目に浮かび、おかしくて、お腹抱えて、大笑いしたのを覚えている。

神様が、A姉を愛して、手を取って、ずっと導いておられるのがよくわかります。本当に感謝です。


・ ある日の祈り会、B子さんが来れなかった。

用事は、必ず連絡があるから、何か急の事態でも起きたのだろうと思っていた。
すると、次に会った時、話してくれた。

「実は、あの日、朝からデボーションも祝福で、 ルンルンで気分も良く、イソイソと、祈り会へ行く準備をしていた。
すると、主人が、私が調子良さそうなのを見て、 話を切り出したんです。 実は、言えなかったんだが、旅行中に、色々お金を使ったと。
返済や支払いがあって大変な経済状態なのに、私は、もう、頭パニックになってしまって。
又、それをすぐに言ってくれなかったのが、ショックで、ものすごく落ち込んでしまって。自己憐憫の殻に閉じこもってしまった。

あ、サタンだ、とわかるんです。サタンの、思いへの攻撃がきてるとわかるんです。
わかるのに、頑なで、頑固な意志が、そっちを選んで、結託するんです。

そして、祈り会の時間になった時、はっきりわかったんです。聖霊様が、頭のこっちの方で、 祈り会に行きなさい、行きなさい、と、促しておられる。
だのに、行けないんです。行けないんじゃなくて、行かないんです。頑なな意志です。 そして、サタンを選んでしまったら、もう、ますますサタンの攻撃が来て、その後の時間は、もう、どつぼでした。

カーテン閉じた、真っ暗な部屋で、ウジウジと、自己憐憫の穴の中。しばらく悶々。でも、感謝でした。
こんな事じゃいけないとの強い思いが来て、聖書を読んで、祈る事が出来たんです。
こんな状態の中でも、聖霊様が、立ち返るようにと、促して助けて下さる。 それに従ったら、そしたら、心が変えられたんです。立ち直れたんです。

神様が、立ち直らせて下さった。そして、その時、こんな信仰足らない、自分を情けなく思えて、 自分にとって、信仰がすべてで、自分の人生、これしか無いと思いました。 信仰に成長したいと心から思いました。