夫婦喧嘩


  私は主人と結婚して、4年目に入ります。その間、勿論ケンカも沢山しました。 本当に、しょうもない理由でケンカをしていたように思います。
でも、今までケンカをしても、絶対私の言う事には間違いないと信じていました。
その上、「なぜ、この人はこんな事もわからないのか。」と、さげすんだり「私は子供の世話で大変なのに、 この人は何もしてくれない。」と不平不満をブツブツ言っていました。

数週間前の事です。主人は1週間ほど出張し、帰宅したのですが、その日から なぜか私と一言も口をきいてくれないのです。
主人が帰宅した時、家が少し散らかっていたので、怒っているんだろうと、大体わかっていましたが、 「私は、子供の世話で忙しいんだから、完璧にできるわけがない。」と、別に反省もせず、開き直っていました。

その次の日は、日曜日で、私と娘は教会から帰ってみると、主人は倉庫の整理をしたり、拭き掃除をしたりしています。
相変らず一言も口をきかないままです。
私には、それが嫌味に思えて、たまらなく腹が立ち、 「こんな家にいても、居心地が悪い!!」と、怒鳴って、夕方も教会へ出かけました。
さすがにその時は、主人の事が気になり、神様に主人の機嫌が良くなるようにと、祈りつつ家に帰りましたが。
それでも、様子は一向に変わらず、1日が過ぎました。

月曜の朝、目を覚ますと、主人はすでに出勤した後でした。
いつもならちゃんと、「行ってくるから」と、挨拶して行くのに・・ と思うと悲しいやら悔しいやらで、又、腹が立ってきました。
夕方、主人が帰ってきたので、どうしてそんなに怒っているのかを聞くと、一言 「僕は、散らかった汚い家には帰ってきたくない」と言われたのです。
そこで、又、カッーとなって「私は子供の世話で毎日忙しいのに、私なりに掃除もして、 なんでそんな事が言えるの!!」と、泣きながら、部屋に閉じこもりました。

しばらくして、主人がやって来て「君をアメリカに連れてきたのは、間違いだった
そのせいで、僕は君の事をいろいろと、ケアしないといけない。もうそれに疲れた・・」 と、私に対する不満を言い始めました。
それを聞いて、ものすごいショックを受けました。今まで、どんなにケンカしても、そんな事は全く言った事が無かったからです。

その夜、主人と同じ部屋では眠る気になれず、娘の部屋にこもって、神様に「どうか、主人を私から奪わないで下さい。助けて下さい。」 と祈りました。
祈っていると、今まで、自分がどのように主人に接してきたか、まるで映画のように見えてきました。
「主人は、私の事をものすごく愛してくれているから、私が少々何を言っても大丈夫だ、許してくれる。」と高慢になり、 わがまま放題をしている醜い自分が見えたのです。

『主人が悪い、悪いと、相手の事ばかり責めまくっていて、あなたは一体どうなのか。
相手の気持ちを思いやった事があるのか?』と、神様の声を感じました。
初めてそれに気づき、「神様、今まで私は自己中心で、主人の事を思いやる気持ちすらありませんでした。
あなたがキリストに仕えるごとく、主人に仕えなさい、と言っておられたのに、かかわらずです。
どうか、神様、私を許して下さい。一体、私はこれから、どうすればいいですか?」と、1晩中祈りました。
涙が溢れて止まりませんでした。朝が来て、主人は私に何も言わず、仕事に出て行きました。
とても辛かったけれども、「神様はきっと、この事も益として下さる」と信じ娘を抱いて「いつくしみ深き」を泣きながら賛美していました。

すると、仕事に出たはずの主人が戻って来て、「今日、仕事から帰ってきたら君にして欲しい事があるから、話し合おう」と言いました。
そして、私が「まだ、私のこと愛してる?」と聞くと、はっきり「イエス」と答えてくれたのです。
その時、確かにイエス様が「良かったね」と言って、私と主人の間に立っているのを感じました。
この日から、私は主人と主人の考えを第一に生活するようになりました。
今までなら、出来そうになかった事も、イエス様が私の横で助けて下さっているので、続いています。
ケンカも少なくなりました。夫婦の間に、とても暖かい愛や安らぎがあります 神様が祝福して下さっています。
この出来事を通して、神様は私の主人に対する高慢さに気づかせて下さいました。
このように気づかせ、矯正し、幸いな喜びの道へと導いて下さる、素晴らしい神様を知る事ができ、嬉しさで一杯です。