ああ・・素晴らしきかな夫婦


ある婦人。
新婚の頃、主人は、特に仕事が多忙で、毎日毎日、帰宅が午前だった。 私は、昼間も夜も、 ずっと1人で家にいるだけ。もう寂しくて、それが、ずうーと続いた。
私、切れてしまって、「あなたは、私を愛してくれてない!」って、叫んだ。
そしたら、主人がものすごく怒った。「これだけ、毎日クタクタになって、しんどい目をして働いて、 なんで愛してないんだ!」て。なんで、怒るのか、全然わからなかった。
今日、夫婦の学びをして、15年目にして、初めて、なんで怒ったのかがわかりました。
ところが、妻は、別にそんなもの求めていない。妻の求めは一緒にいて話したり、一緒に出かけたり・・


B婦人。
身体が大変不調で、具合が悪かった。が、何とか掃除を済ませようと、フラフラになりながら、 掃除機をかける。夫を見ると、ソファで本を読んでいる。頭にくる。私がこんなにしんどい思いをして いるのに、自分は本を読んで・・ どういう気だ!なんで手伝ってくれないのだ!ムカムカする。
「神様!こんな夫をどう思いますか!神様!腹が立ちます。」夫にぶつければ、爆発、修羅場になるのが 目に見えてる。それゆえ、神様に、思いのたけをぶつける。 怒りが今度は、自己憐憫に変わり、自分だけが、こんなにしんどい思いをして、夫は・・と涙が出てくる。
お昼になり、夫が「外食しよう」と言った。一緒に出た。が、一言も喋らない。
食事の間も、黙ったまま。この辺まで来て、初めて夫は、何か変だと思ったようだ 絶対に喋らない、ムッとしている妻に、夫はわけがわからず、戸惑っている。
その内、一人相撲をとっている自分に、おかしくなってきた。許してあげてもいいかと、思えた。
夕食後、夫が台所に立って、食器を洗い出した。驚いて、「いいよ、いいよ、又明日、私がするから」 と言うと、「いいよ」と洗ってくれた。譲り合いの、何とも言えない、温かい、いい雰囲気が漂った。 心の中で、正直な気持ちを、すべて神様に祈り続けた1日、祝福をもって答えて下さった。

C婦人
まだ新婚の頃、夫が、お姑さんの誕生日にプレゼントをあげた。私の誕生日にはくれなかった。もう頭にきて、切れて、 ものすごく怒って、夫に言った。「なんで、私の誕生日にはくれんのん!」。私の大変な怒り様を見た、夫が言った言葉。 「なんで、怒るかわからん。」ええっー!!

D婦人
婦人達で、「夫から、お花欲しいよね」「花もらったら、嬉しいよね」D姉「うちなんて、いっつも花だよ。 いつも決まって、真っ赤なバラが11本。ある時、友達に、なんで11本なの?って聞かれた。普通12本だって。 それで、主人に、なんで11本なのかって聞いたら、12本目のバラは君だ、って」(周囲、ア然、絶句・・「ちょっと、 そこまでは、ええわ。」)
F婦人「うちの主人に、お花頂戴よ、って言ったら、恥ずかしくて、花屋なんてよう入らん、だって。」

G婦人 「妻は、夫にこそ、何でも知っていたいのに、どうして妻には話さない事でも、母親には話すのか。」 ある兄弟「夫は、妻の前では、強くありたいんだ。ところが、母親は、小さい頃から弱みを、何もかも すべてを知られているから、今更、強くある必要がない。弱いままでいいんだ。」 G姉「じゃ、その弱さはどうするのか。」兄弟「誰にも言わない。一人で耐える。」


神様がそのように創造された、精神構造が全く異なる、夫と妻。
お互いが、お互いの理解を超えた存在のよう。 それぞれの弱さを、不足を補い合って、一つとなる素晴らしい、不思議な間柄。
自分の弱さは、必ず相手の強み、 相手の弱さは、自分が補える強み・・全能の御手でセットされ、組み合わされた、素晴らしき、神様のみわざ。 「夫婦」に祝福あれ!


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