一昨年、寺子屋お産塾は先人達の英知を伝えたく開設しました。そして賛同して下さった方々から、『納得のいったお産ができました。』という嬉しい報告を頂くことが出来るようになりました。今回頂いた出産報告のお便りを紹介しましょう。
豊田さんは、予期せぬ事態に対しても冷静な判断に基づいて適切な対処をされ、最善の結果を導かれました。
素晴らしいお産とされた豊田さんの賢明さは、赤ちゃんにとってはスーパーサブとしてお産の時に応援してくれたお母さんを、きっと誇りにされるでしょう。
2000年1月12日
こんにちは。豊田と申します。めっきり寒くなりましたが、お変わりありませんか?
私のほうは出産予定日より6日早い12月20日、午前1時42分に無事2996gの男の子を出産しました。
12/19の午前4:20頃に破水し、即入院となりました。
先生には「破水して24時間以内に陣痛がこなければ、胎児への感染の恐れがあるために陣痛促進剤を使用して陣痛をつけることになります」と説明を受けました。
なんとか薬に頼らずに出産したいと思い、お腹の赤ちゃんに「もう出てきてもいいんだよ。」と話し掛けてひたすら陣痛を待ちました。
分娩監視装置を着けて、胎児の心音と陣痛の波をず−っと計っていましたが、時間が過ぎるばかりでまったく痛みが来ませんでした。陣痛を待ちながら朝・昼・晩と食事はしっかり食べていました。
その間、気になっていたのはお灸のことでした。
私がいたのは陣痛室といって、大きな部屋をカーテンで仕切ってある部屋だったので、お灸をすえると隣にいる人が煙たくなるのでは・・・?と思い、考えたあげく指圧をすることを思いつきました。
陣痛が来ていないので大丈夫かな? と思いましたが、昼の食事が済んだ後から三陰交と至陰をマッサージしていました。その甲斐があったのか、午後6:00頃から恥骨のあたりがなんとなく痛むようになってきて、午後7:00頃からその痛みが少し強くなり始め間隔も15分〜10分くらいになりました。でも分娩監視装置でみてもまったく変化がありません。
午後11:00くらいになってだいぶ痛くなってきた頃、内診してもらったら、まだ子宮口がぜんぜん開いていないと言われ、自然に陣痛がつくのは無理かなぁと、諦めかけながらも、起きあがると楽なので起き上がって三陰交と至陰を指圧して、そろそろ日付が変わるなぁと時計を見ていました。
日付が20日になった頃から急に今までとは違った痛みが来るようになり、横になっていることがすごく苦痛になってきました。
起き上がると分娩監視装置に胎児の心音が記録されにくくなり、そのたびに看護婦さんが「寝ているように」と言いに来るので、なんとか装置から逃げたいと思い、午前1:00すぎにトイレに行きました。トイレで座っているとだいぶ楽だったので、しばらく座っていると看護婦さんが心配してきてくれました。
部屋に帰ろうと立ち上がるともう歩けないほどの痛みになっていました。ほんの20歩ほどの距離をやっとの思いで部屋に帰り、横になった瞬間、逃そうとしてもどうしてもいきんでしまう痛みが来たのでナースコールしました。
内診した助産婦さんは「すぐに分娩台に!」といわれました。2時間ほどの間に子宮口が全開大になっていたようです。分娩台に上がるとすぐにいきんでいいよと言われ、5回ほどいきんだら赤ちゃんが産まれてしまいました。
分娩台に上がってから産まれるまではおそらく15分くらいだったと思います。あまりの展開の早さにびっくりしてしまいました。
産まれた赤ちゃんの産声を聞いたときは、本当にうれしくて助産婦さんや先生、看護婦さんたちに「ありがとうございます」と言って、赤ちゃんに「よくがんばったね!」と言いました。
お産があんなに楽にすんだのはお灸と毎日の散歩、体重管理が効を奏したのだと思います。陣痛促進剤も使わず会陰切開もなく、自然分娩ができて本当に自分で納得の行くお産でした。
妊娠中は私のすることにいちいち反対していた母も、このスピード出産を目の当たりにして考えが変わったようです。
産まれてきた赤ちゃんはよく寝る子です。おなかがすくとワーッと泣きますがすぐに泣き止みます。周りでお見舞いの人が大きな声で話していても全く動じることなくぐっすり寝ています。きっとおなかの中でもぐっすり寝ていたんでしょうね。
本当に<安産への道しるべ>に出会えてよかったと思います。
また分からないことにはいつも丁寧に答えて下さった田中先生に本当に感謝しています。ありがとうございました。
ひとまず、出産の報告をさせていただきました。これからは子育てにまたホームページを活用していきたいと思います。そして出産を控えている友人にも参考にしてもらえるよう勧めていきたいと思います。
それでは、寒い日が続きますがお体ご自愛下さい。
豊田さんの冷静な判断と対処について考察してみましょう。
私はお灸が出来ない状況なら指圧でもという柔軟性と、分娩監視装置に対する対応です。
『分娩監視装置に胎児の心音が記録されにくくなり、そのたびに看護婦さんが「寝ているように」と言いに来るので、なんとか装置から逃げたいと思い、午前1:00すぎにトイレに行きました。トイレで座っているとだいぶ楽だったので、しばらく座っていると看護婦さんが心配してきてくれました。』
お産の時にス−パ−サブとして赤ちゃんを応援するためには最新のメカよりも自分の体の要求に従われた賢明さです。
確かに分娩監視装置によって赤ちゃんの状況を知ることが可能でしょうが、だからといってそのためにお母さんに必要以上の負担を掛けることが、果して賢明なのだろうか?
結果としては、豊田さんが座位にて過されたことは赤ちゃんにとっても、豊田さん自身にとっても良い結果を導かれたように思います。
以前、伝言板に分娩監視装置に関する問い合わせの書き込みがあったのを憶えている人も居られるはずです。助産婦さんか、看護婦さんか分かりませんが、再録してみましょう。
『陣痛は起きるのに、子宮口が開きません。胎児の頭が降りてこないのです。陣痛は弱いのに間隔が短く、消えてしまいます。前駆陣痛かと思われるのですが、それにしては陣痛はモニタ−で見ると強いようです。どうすれば自然に有効な陣痛になってくれるのでしょうか。』
みなさんなら、どのように対応すれば良いか?ご存知ですよね。
豊田さんのように臨機応変に対応して頂けると思います。
また、お産から3ヶ月が過ぎ、豊田さんから赤ちゃんと豊田さん自身の体調も併せて様子を伝えて来て頂きましたので、紹介しましょう。
2000年3月18日
田中先生こんにちは。ずいぶんご無沙汰しています。豊田と申します。
出産からもう3ヶ月がたとうとしています。出産直後は多少子宮の収縮が悪いと言われましたが、今ではすっかり元通りになりました。体重も妊娠前より少し減って、何よりも体調がすごく良くなって妊娠前より体が軽く感じています。
これには本当に驚いています。ほんとお灸の効果ってすごいですね。
赤ちゃんのほうも、2996gで生まれて1ヶ月後には4510gに増え、今日3ヶ月検診で計ったら7330gになっていました。完全母乳で育てているので、検診のたびに誉めていただいてます。
よく動いてよく飲んで、泣いてる時間よりご機嫌な時間のほうが圧倒的に多いので毎日楽しいです。本当に東洋医学ってすばらしい! と実感しています。
友人たちにも寺子屋お産塾のHPを薦めて行きたいと思います。
なにか支離滅裂になってしまい申し訳ありません。それでは、またメールします。風邪など引かれませんように・・・
それでは、豊田さんから頂いた最初からのメ−ルでの様子を紹介しておきます。
99年6月20日
はじめまして。豊田と申します。
インターネットの「寺子屋お産塾」を拝見しました。
以前から、東洋医学(ツボ)には時々お世話になっていましたので、ホームページを拝見して、「これだ!」と思いました。ただいま妊娠4ヶ月に入っています。5ヶ月に入ったら、さっそく三陰交にお灸をすえたいと思います。そこで3つほど質問が出てきました。
1.三陰交には市販の「せんねん灸」を使用してはいけないでしょうか?
2.「神閥」というツボはどのあたりにあるのでしょうか?
3.もぐさカイロを購入したいのですが、どのようにしたらいいでしょうか?
以上です。お忙しい所まことに申し訳ありませんが、ご回答いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします
6月21日
こんにちは、豊田さん。寺子屋お産塾の田中寿雄です。メール拝受しました。
妊娠4ヶ月との事、おめでとうございます。
> 5ヶ月に入ったら、さっそく三陰交にお灸をすえたいと思います。
是非ともお薦めします。先人達が伝えてくれた素晴らしい英知ですから。
お尋ねの3件について私の考えを述べてみます。
> 1.三陰交には市販の「せんねん灸」を使用してはいけないでしょうか?
勿論結構ですよ。ただ、直に小灸をすえたケースと、私自身比較した症例を持ち合わせていませんが、HPの伝言板にも「せんねん灸」によって、逆子を復位させられた妊婦さんが体験談を寄せられています。直のお灸に拘る必要はないと思います。
しかし、次の点で直の小灸をお薦めしたいです。
陣痛が始まって、いよいよお産が始まる時、小灸による多壮灸(30壮)のお灸をすえることによって、よりスムーズにお産を迎える事が出来ます。
この場合に、「せんねん灸」でも同じような効果が期待できるのか、私は症例を持ち合わせていません。(いずれも、直の小灸を指導しているからです。)
> 2.「神閥」というツボはどのあたりにあるのでしょうか?
「神閥」のツボとは、おへそのことです。
> 3.もぐさカイロを購入したいのですが、どのようにしたらいいでしょうか?
もぐさカイロのご購入は、住所をメールにてお知らせ下さい。
郵便局扱いの払込票を送りますので、購入希望の場合は送金して下さい。もぐさカイロ材料一式、または完成品を送ります。
用件のみにて失礼しますが、疑問があればいつでもメールして下さい。
7月2日
先日メールいたしました、豊田と申します。
梅雨ではっきりしない天気が続きますがお変わりありませんか?
さっそく質問させていただきますが・・・今妊娠4か月後半になっています。
最近くるぶしの内側(「三陰交」のあたり)が変な感覚があって、押さえると少し痛みます。梅雨のせいか、体もだるいです。(検診では異常ありませんでした。)
まだ、お灸をすえるには早いんでしょうか?今のところはゆっくりお風呂に入ったりしています。
7月03日
こんにちは、お産塾の田中です。メール拝受しました。
【三陰交】の当たりに変な感覚があり、押えると少し痛みます。という事ですが、【三陰交】は押えると通常でも痛みが強いところです。心配ない筈ですよ。それよりも今は刺激を控えてあげて下さい。
お灸を始められるのは5ヶ月を迎えられてからの方が良いです。安定期に入ってからすえてもらう訳です。
今から極小さな(米粒の3分の1程度)お灸を作ってみられたらどうですか。
楽しいですよ。(せんねん灸でも構いませんが・・・)
ゆっくりと半身浴で気持ちも身体もリラックスされる事がお腹の赤ちゃんにとっては大切なことです。また最も大事なのは
『安心して育ってね。』とメッセージをいつも贈ってあげることです。お母さんの優しくて暖かくて力強い呼び掛けこそ、最も喜んでくれていますから。
いつでも気軽にメール下さい。
7月29日
豊田と申します。毎日暑い日が続きますが、お変わりありませんでしょうか?
さて、私の妊娠ライフも5ヶ月後半に入り、胎動らしきものも感じるようになってきました。三陰交にせんねん灸もすえています。そのおかげで赤ちゃんもとても元気です。大きさもちょうど標準だそうです。
私のほうは、妊娠前から便秘だったのですが、妊娠してから更にひどくなってしまいました。2週間くらいすっきりでないときもあります。いまのところ産婦人科で処方してもらった薬を飲んでしのいでいます。でも、薬も癖になるのではないかと心配です。そこで、便秘に効くものを教えていただきたいと思い、メールいたしました。
妊娠中に便秘になるのはある程度しかたのないことだとは思いますが、少しでも楽になれたら・・・と思っています。
7月29日
こんにちは、豊田さん。
メール拝受しました。
赤ちゃんが元気に成育されている様子で何よりです。
ところで、便秘に悩まされておられるとの事ですが妊娠中という事でもあり、お腹の赤ちゃんを第一に念頭においてその対応を図らなければなりません。
そこで、お薦めしたい方法を挙げてみます。
1、半身浴を実践する。時間があれば1日に2回でも3回でも。
注意事項は温めのお湯(39度前後)で実行。
〃 時間は15〜20分間。
〃 上肢もお湯に浸けない。
2、散歩:30〜40分間。
3、左の沢田流【神門】へのツボにお灸。
【神門】の部位:手首の尺骨側(小指側)の豆状骨の上際の陥凹
これは本屋さんで部位を確かめて下さい。
1,2,3はお分かりのように、便秘の為というより、胎児の為の様ですが、便秘にも効果的です。是非、試みて下さい。
取り急ぎ用件のみにて失礼しますが、お腹の赤ちゃんには、いつも暖かい心使いをしてあげて下さい。
疑問があればいつでもメールにてお尋ね下さい。
8月17日
こんにちは。豊田と申します。暑い日が続きますが、お変わりありませんか?
私は妊娠6ヶ月になり、赤ちゃんがよく動くのが分かるようになりました。今はせんねん灸を毎日据えています。そのおかげでとても調子がいいです。(便秘を除いて。)
さて、今日「安産の道しるべ」がメールで届いて知ったのですが、本を出版されたとの事。ぜひ入手したいと思うんですが、どうしたらいいでしょうか?よろしくお願いいたします。
では、暑い日がまだまだ続きますがご自愛ください。
8月31日
田中先生こんにちは。豊田と申します。
先日購入した先生の本は愛読書となっております。
読むたびにいろいろな不安が払拭されています。ありがとうございます。妊娠の経過は順調そのものです。
面倒くさがりのわたしですが、不思議に三陰交へのお灸は毎日忘れずにすえています。
ところで、妊娠と関係あるのかわかりませんが、夏の間クーラーをあまりつけないようにして、汗をたくさんかきました。ふと気が付くと、首から上左半分にたくさん汗をかいているのです。右側はそれほどかいていません。不思議なくらいに半分で分かれているのです。
特に体に異常は感じていません。でも、どこか悪いんじゃないかと不安になってきましたので質問させていただきました。お忙しいとは思いますが、よろしくお願いいたします。
8月31日
こんにちは、豊田さん。素敵な妊娠ライフを過されていることと拝察します。
【三陰交】へのお灸は私達が想像する以上にお腹の赤ちゃんは喜んで居られるはずです。是非、お母さんの思いを込めたメッセージをお産の日まで、毎日届けてあげて下さい。
ところで、お尋ねの発汗の件ですが、左側に多く右側が少ないという状態を気になさっているようですが、その症状以外には体調の異常を感じていないのであれば心配ないと思いますが・・・。
もし、症状が心配なら、次ぎのように半米粒大のお灸をすえて下さい。
1、右側の【申脈】=(足首の外踝の下)に3回、
2、その後に右側の【後渓】=(小指の付け根)に5回です。
1週間続けて、体の様態を観察してみて下さい。改善の兆しが見られるはずです。【三陰交】にすえた後から、続いてすえて良いです。【申脈】と【後渓】の部位は書店にてツボが紹介されている本を購入されよく確かめてすえて下さい。
尚、「安産への道しるべ」愛読書として頂くことができ、嬉しい限りです。
胎児の時こそ、目一杯の配慮をしてあげて下さい。二人分の体との自覚を忘れずに。
要件のみにて失礼しますが、いつでもメールにてお尋ね下さい。
10月1日
豊田と申します。妊娠ライフもはや7ヵ月の終わりを迎えました。
毎日三陰交にお灸をすえ、赤ちゃんに話し掛けながら、初産なのに不思議なくらい落ち着いて毎日過ごしております。(これも安産の道しるべのおかげです)
いままで、お灸はせんねん灸を使っていましたが、8ヶ月に入ることもあって、そろそろ先生の勧められる小灸に切り替えようかと思っています。
切り替える前に一度鍼灸師の先生に診ていただいて、きちんとしたすえかたも知っておきたいと思います。
ほんとうは京都まで行きたいのですが、こちらからは遠くて(広島県福山市)できたら、近くで先生のお知り合いの方を紹介していただけないでしょうか?
妊娠のこととは話が離れますが、偏頭痛は鍼灸で治るでしょうか?
実は私の夫が偏頭痛があり、季節の変わり目によく出るようです。バファリンなどの鎮痛薬はあまり飲まないようにしています。いまは頓服の漢方薬を飲んでいますが、頭痛が出ると仕事もままならないような状態なので根治できたらと思うのです。
いつもお願いばかりで申し訳ありません。よろしくお願いいたします。
10月1日
こんにちは、豊田さん。メール拝受しました。
> 妊娠ライフもはや7ヵ月の終わりを迎えました。
順調にお腹の赤ちゃんが成育されて居られる様子で何より嬉しく思います。
> 毎日三陰交にお灸をすえ、赤ちゃんに話し掛けながら、初産なのに不思議なくらい落ち着いて毎日過ごしております。
赤ちゃんを暖かく見守ってあげられている様子が私まで伝わって来ています。その心の落ち着きこそが妊娠ライフの絶対条件です。
> いままで、お灸はせんねん灸を使っていましたが、8ヶ月に入ることもあって、そろそろ先生の勧められる小灸に切り替えようかと思っています。
切り替える前に一度鍼灸師の先生に診ていただいて、きちんとしたすえかたも知っておきたいと思います。
豊田さんから伝わってくる印象は、無理が無くていいですね。物事に対して、形に囚われず、真意を掴まれている姿勢に感心します。
私の知人は居りませんが、私が知らないだけのことで、豊田さんの近くにきっと素晴らしい先生が居られるはずです。是非、豊田さんが納得される先生を電話帖などで探して下さい。
> 実は私の夫が偏頭痛があり、季節の変わり目によく出るようです。バファリンなどの鎮痛薬はあまり飲まないようにしています。いまは頓服の漢方薬を飲んでいますが、頭痛が出ると仕事もままならないような状態なので根治できたらと思うのです。
頭痛(偏頭痛を含む)の原因は多岐に亘り、愁訴からだけではその原因を推測することは困難であり、治療の方針を指示出来難いです。
しかし、次ぎのような対応方法も大切なことです。
体が偏頭痛に対処し易いように、体を喜ばしてあげることです。例えばもっと良い睡眠に繋がるようなこと、などです。具体的に言えば、毎日半身浴を実践されるだけでも、3ヶ月経過後には偏頭痛の発症は半減している筈です。何故なら、偏頭痛を起こしているのも体なら、治しているのも体 に他ならないからです。
まず実践されて、その効果を自分の体で実感して頂きたいと思います。
(半身浴は出来る限り、39度前後の微温湯に入り、15分程経過してから最後の5分 程度はお湯の温度を上げて行き、上肢も浸けないようにします。)
また、【三陰交】のお灸をしてもらう時、鍼灸師の先生にも尋ねて下さい。
充実した妊娠ライフを過されることを祈っております。いつでも、メール下さい。では。
10月13日
豊田と申します。いつもメールで質問させていただいてます。
実は、妊娠8か月に入ったので一度鍼灸師の先生に診ていただこうと思っていますが、一生のうち何回もない出産を悔いのない物にしたいのでどうしても田中先生に診ていただきたいのです。
それで、休診日・ご都合のいい日を教えていただけませんでしょうか?10月中に伺いたいと思っております。私のほうは来週でもいいです。
できれば診療所の最寄の駅なども教えていただけるとありがたいです。学生時代に京都におりまして、就職してからも大阪に転勤になり、京都はしょっちゅう出張で行ってましたので、だいたいの場所はわかります。
お忙しいこととは思いますが、どうぞよろしくお願いします。
10月30日
豊田と申します。昨日は診療時間外に伺ったのに、丁寧に診ていただいてありがとうございました。昼食を取られる時間がなかったのでは・・・と申し訳なく思っています。
今日からはお灸を据える場所もはっきりして、ますます安心して出産を迎えるまで過すことができます。はやく上手に据えられるようになるといいんですけど・・・
昨日聞き忘れたことがあるのですが、貧血のツボ(手首の上のところ)には、何壮くらい据えればよいのでしょうか? 三陰交に据え終わってから続きで据えてかまわないでしょうか?
話は変わってしまいますが・・・
先ほど、実家の母から電話があり、中国人の産婦人科の先生に聞いたとかでお灸はやめなさいというんです。これだけは絶対やめないと言ったら、
「至陰には絶対お灸をすえるな」と言ってきました。もし逆子になったらどうするんだというのです。
逆子を直すためのツボなのに、頭位でお灸を据えると逆子になるってどう言う理屈なんでしょう・・・? 至陰というツボは赤ちゃんをひっくり返すだけのツボだとでもいうんでしょうか?
結局けんかになってしまい、「胎教に悪いから」と一方的に電話を切ってしまいました。
私は難しいことは分かりませんが、ツボがそんな単純なものではないだろうと思います。私の周りには理解者がひとりもいなくて寂しい限りです。でも、私がちゃんと安産して実証すればいいことですよね。
なにか腹立ちまぎれに書いてしまいました。すみません。
いろいろ話が飛んでしまいましたが、昨日は本当に伺うことが出来てよかったです。これからもいろいろお聞きするかと思いますが、よろしくお願いします。
11月2日
こんにちは、豊田さん。先日は福山からの来京で、疲れはありませんでしたか。
貧血のお灸は半米粒の大きさで(三陰交と同じ大きさ)を7壮ずつすえます。(1ヶ月間を目安。)三陰交に引き続き、ペア−ですえるとより効果的です。
> 実家の母から電話があり、中国人の産婦人科の先生に聞いたとかでお灸はやめなさいと>
いうんです。
胎教で最も大切なことは、
親子の絆を強めることです。心優しくて・暖かくて・力
強い親子の絆の構築です。お灸はあくまでも方法であり、目的ではありません。
私は【三陰交】へのお灸が、その目的に叶う一つだと確信しています。
もし、産婦人科の先生が、『どんな大きさのお灸を、妊娠何週目から何処に何壮すえて いるのか?』ということを尋ねもせず、お灸は駄目というのであれば、余りにも傲慢過 ぎます。
また、妊婦さんには、お灸はすべて駄目と言うのであれば、余りにも勉強不足です。
> 結局けんかになってしまい、「胎教に悪いから」と一方的に電話を切ってしまいました
。
お腹の赤ちゃんにとっては、とても悲しいことです。是非赤ちゃんのために、お母さんに心から謝ることです。我が娘のことを心配されてのことであり、親子の絆の現れです 。その絆を大事にされてこそ、お灸は効果を表すのです。何が大切なことであるかを、冷静になって判断して下さい。
また、お母さんには誠意を込めてお灸の話をして下さい。きっと、理解して頂けるはず です。お腹の赤ちゃんのためにも、更なる成長をして下さい。
いつでも、メール下さいね。
11月10日
豊田と申します。
先日、田中先生に診ていただいてから貧血のツボ(内関でしょうか・・・?)に毎日三陰交の後、続けて小灸をすえていました。2週間弱しかたっていませんが今日、妊婦検診で血液検査をしたところ、正常の最低ラインだけど薬も注射もしなくていいと言われました。食生活も少し気にしてましたけど、お灸の効果ですね。(^o^)
2週間近く毎日小灸をすえてみて、せんねん灸との違いを実感しています。
せんねん灸をすえていたときは(自分でとったせいでツボの位置がだいぶずれていました)最後の熱いのをガマンしていました。
小灸はすえはじめて1週間近くは1つすえる度にちくっとした熱さがありましたが、すえるのに慣れてきた頃になると、熱さもあまり感じなくなりました。ときどきキュっと熱いときはありますけど、気持ちのいい暖かさを感じるようになりました。
小灸をすえだしてから、赤ちゃんがさらに元気に動くようになりました。小灸をすえているときはすごく神経を集中しているのか、テレビの音がとてもうるさく感じて消してしまいます。まだ赤ちゃんのことを考えながらお灸をすえる余裕がないので、始める前に
「今からお灸すえるからね〜」と話して始めてます。
今日の血液検査の結果がとてもうれしかったので、先生に聞いていただきたいと思い、メールしました。またメールすると思いますが、よろしくお願いします。
11月13日
こんばんは、豊田さん。
血液検査の結果
> 今日、妊婦検診で血液検査をしたところ、正常の最低ラインだけど薬も注射もしなくて
いいと言われました。
良かったですね。
私の娘も妊娠時に、検診で貧血と言われて造血剤を処方されたと相談を受けましたが、私が診察した限りでは問題は無く、本人に体調はどうなのかと聞くと、調子は良いというのです。
【三陰交】のお灸の効果は、1年前に出産した妹のお産を知っていたので本人も、お灸をしているから大丈夫、私は薬は服用しない。と言ってお産の当日まで元気にしていて、とても安産で素晴らしいお産が出来た、と言っていました。検査結果も無視できませんが、本人の自覚している体調も考慮すべきです。
自分の体と向き合って妊娠ライフを過すことが大切な理由でもあります。
これから、寒さに向かいます。くれぐれもご自愛下さい。
11月30日
豊田と申します。はやいもので、今週から妊娠10ヶ月に入りました。
先週の検診では子宮口が指一本分開いているといわれました。
お産の準備が着々と進んでいるようで、楽しみと自分が母親になるなんて大丈夫かなあという思いが入り混じって毎日過ごしています。
毎日お灸を据えています。小灸を作るのは楽しいですね。据え方も要領を得てきました。壮数を田中先生の指示どおり増やしていっていますが、面倒だと思ったことは1回もありません。やっぱり体が要求しているからでしょうか?
ところで、毎日三陰交のあとに貧血のツボにお灸を7壮ずつ据えています。産婦人科では2週間前に貧血状態は改善されたといわれました。貧血のツボにこのまま出産まで据え続けても問題はないでしょうか?
大変お忙しいと思いますが、よろしくお願いします。冷え込みますので、風邪を引かれませんように。
12月1日
こんにちは、豊田さん。
妊娠10ヶ月目に入られて、お腹の赤ちゃんもいよいよお産の準備を少しずつはじめます。この時期最も大切なことは、愛しい赤ちゃんと対面出来る喜びを素直に感謝されることです。
医学の進歩は肉体を重視した結果、本体の心をなおざりにしてきた一面があります。
親になる喜びを与えて頂いた両親に心から感謝されることです。その心は赤ちゃんにも伝わり、産まれてくる時最も大きな力を赤ちゃんに与えるからです。
親は無償の愛情を子どもに注ぎます。だからこそ無防備な状態でも赤ちゃんは安心して産まれて来れるのです。その意味をしっかりと心に刻まれることを願っています。
お尋ねの件ですが、
> 貧血のツボにこのまま出産まで据えつづけても問題はないでしょうか?
全く心配ありません。安心してすえて下さい。
半身浴も心地良くできるようなら、赤ちゃんとのお喋りタイムにして、ゆったりとした気持で暖まって下さいね。そして、赤ちゃんのために熟睡できるよう、できる限り半身浴の後は、すぐに休むようにして下さい。
また、随分寒くなりましたが、防寒には充分留意されて風が強くなければ散歩は1時間〜2時間はするようにして下さい。午前・午後と1時間ずつ分けて出来れば、赤ちゃんは大喜びされるはずです。
お産は赤ちゃんがすると繰り返し指摘していますが、忘れてはならないことは、お母さんのサポートを望んでいることです。
それは、次のようなことから分かります。
感動的な素晴らしいお産をされた方は、皆さん同じことを言われていますから、よく憶えておいて下さい。
産まれる日の1日前〜1週間前になれば、前駆陣痛が始まります。つまり、陣痛の前触れです。この前駆陣痛はお母さんへ赤ちゃんからのメッセージなのです。
そのメッセージの意味は、
『もう少ししたら産まれるので、その時にはサポートお願いします。』と連絡されているのです。
では、前駆陣痛と本格的な陣痛との違いは?と言えば、散歩をこれから規則正しくされれば明確に違うことが分かります。
前駆陣痛では、痛みがきた時に立ち止まり暫く休めば、いつもと同じように歩くことが出来ます。でも、いよいよ明日産まれるという前の日の散歩は始めて妊婦さんらしいゆっくりとした歩きしか出来ません。その違いははっきりと自覚できるはずです。
だから、前駆陣痛が始まっても慌てずに、暫く立ち止まって休めば、いつも通りに歩けるはずです。
赤ちゃんはお産をする日は明日だと言うことをお母さんに知らせる為にぐっと下りて来るからです。すると今までのようには歩けなくなるのです。
とにかく、散歩はその意味からもお勧めです。
また、いよいよ本格的な陣痛が始まった日の対応ですが、本格的な陣痛が始まった時、必ず【三陰交】にお灸をすえてもらう人を今からきちんと決めておくことです。とても大切なことです。
本格的な陣痛が始まってから、1時間〜3時間または、遅くとも5時間以内に【三陰交】に31壮ずつと【至陰】に5壮ずつすえてもらうようにお願いしておくことです。
そのためにも灸柱を作っておくと良いでしょう。【三陰交】のお灸の効果を実感されることになると断言します。
万が一、微弱陣痛の様子が見られるようなら、「安産への道しるべ」の202頁の実例7で述べているようにすれば、その時は更に【三陰交】の効果を実感されます。
いま、お灸を毎日されているのは、親子の絆を構築されているのです。この絆がしっかりと結ばれている親子のお産は必ず安産できます。安心してお産の日まで心穏やかに過されて、お産の日を迎えて下さい。京都から祈っています。