☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆                こうのとりの願い                         2006/1/26 50号       【 こうのとりが願っていることは… 】   ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 赤ちゃんはやって来ようとしているにも拘らず、心待ちしている夫婦のもと に来るのを待っているのは、どのような原因によるのだろう? 全てのケースにおいて原因がハッキリしているなら、現代医学のレベルでは 適切な対応が出来、飛躍的な成果を生み出せる可能性を秘めていると思う。 しかし、現実は様々な要因が複合し重なり合っているのだろう。 1月22日、Bさんの話を聞くに及んで、体はなんと摩訶不思議な一面を持って いるんだなぁと改めて強く感じた。でも私の文才では文章にするのはとても 困難である。 そこで話された中で卵管閉塞と盲腸手術の2点に絞って書いてみます。 Bさん同様、赤ちゃんを待っている人達の中には似たようなケースの人が居 られるかも知れないからである。          ☆〜☆ Bさん 40歳。 既往歴:20歳の時、下腹部に激痛が発症して婦人科を受診。 診断結果:卵巣嚢腫。 治療:左右の卵巣ともに部分削除手術。 大学卒業後 教師となり、23歳で結婚。24歳の時 早期流産。当時 多忙を極め ていたという。 婦人科の通院は31歳〜35歳、37歳〜現在に至る。 治療は自然周期での採卵によるIVFを10回以上・ICSIを3回。 治療が当初からIVFであった理由は、左右とも卵管が完全に閉塞していたから であり、Bさん曰く、通水治療を受けた時、 『こんなに硬い状態では絶対無理』と医師に告げられた。 しかし自然周期による採卵では、1回目・2回目・3回目とその度に 『こんなに良い卵子が採卵できるのだから必ず妊娠しますよ』と、 医師から太鼓判を押されていたという。 けれども結果は、いずれも妊娠に至らず、教職という多忙な日々と不妊治療 の両立に相当無理があり休職。 前回の診察治療では、卵管狭窄ではなく完全閉塞という状況であったが、休 職されて半年後の検査では卵管が通っていたという。多忙な仕事から離れた ことによって改善させる体の治癒力に驚いた。 32歳の時、盲腸。 手術後、泣くほどの痛みがあり気分が悪く頭痛に襲われた。 下半身の腰椎麻酔が頭痛の原因ということで、髄液の関係(?)で気持ち悪 くなったのだろうとのことで、退院後は自覚される後遺症は全くなく元気に なっていた。 ところが、盲腸手術後からの採卵は出来なかったり出来てもグレードが悪く、 戻せないことが多くなったという。 Bさん自身、退院後は元気だったので、 『盲腸の手術が悪かったのかなぁ〜… でも、そんな訳ないやろう〜…』と。 手術が関係しているとは思わなかったという。 では、Bさんのケースは盲腸手術が卵巣機能に関係があったのか? それとも なかったのか? 真実は誰にも分からないと思う。おそらくMRIの検査でも異常はないだろう。 だが、一つだけ確かめる方法があるのではないか?と私は思う。 では、その確かめる方法は? それはBさんの体に聞く以外にないだろう。 では、その時の治療を書いてみます。 右胃経脈に対する経脈治療と、右卵巣への応援を目的とした局所治療として 【中極】へ灸頭鍼治療を行った。その後、見落すほど綺麗であった盲腸の4cm ほどの手術痕上を入念に診察すると、中央部から少し脇によった部分に病的 反応が感知された。 そこで、手術痕上の病的反応が感知された部位へ3mmほど刺鍼して、右の【衝陽】 にも刺鍼してIPコードを結ぶと、手術痕上はB、【衝陽】はRの状態でSmとなり、 ひびき7号で手術痕上のBグリップの部位に(−)、耳の胃点に(+)として10秒 間通電後、IPコードは結線のまま置鍼して10分間後に抜鍼して治療を終えた。 尚、Bさんには局所治療である【中極】へ灸頭鍼をする前に、 「下腹部の真ん中に鍼をして温めますが、体はここ(右鼠径部外側)を応援す るために熱が有効であると判断して熱をここに導く筈です。 その結果、体の真ん中を温めたにも拘らず、右のここが温かく感じられる筈で す」と告げて灸頭鍼治療を行った。 治療後、 『指摘された部位が温かくなりました』と。 ところが である。 盲腸の手術痕上と【衝陽】へIPコードを結線して、10秒間の体耳通電をして 10分間置鍼した後、Bさん曰く 『右半身がカッカ カッカするほど温かいです』というのだ。 「その温かさは、気持ち悪い? それとも心地良い?」と尋ねると 『気持ちいいです』と。 このような体の変化は、グレードの高い卵子の採卵に繋がるのか?どうか?は 分からない。 だが、卵子・頸管粘液・月経の状態から判断出来るのではないだろうか。          ☆〜☆ 以下はメルマガ読者の鍼灸師の方々に書きます。 体耳通電に関する論文は、師匠である入江先生が≪医道の日本≫誌に発表さ れている。 しかし、発表から10年以上が経っているので、知らない鍼灸師の方達も少な くないと思うので、メルマガ読者で鍼灸師の方に少しでも参考になればと思 い、論文の一部を抜粋して紹介します。   ≪I・P・について(3)より抜粋≫ 6、入江式I・P・による治療法 (1)局所の調整の例    8才の健康そうな男の子。 3年前に虫垂炎の発見が遅れ危うかったが大手術により命をとりとめた。 しかし以来3年間、月に数回手術部に腹痛を発し5分ほどはひどい痛みのため に泣いて苦しむという。種々の治療を受けるも治せず再手術をすすめられて いる、と。 <診断> 元気な時と痛む時で脈が異なる。胃実脾虚。 <治療> 痛む所は手術痕のあるところで、紙包磁石のN極を当てるとSt、S極ではSm となる。寫が適する。 脈診では胃経に異常があり、経脈診で胃経は右側に異常がある。 I・P・の結び方は、痛む所でFTが最もStを感知検出する所に1本だけ鍼を刺し てBクリップではさみ、衝陽に鍼してそれにRクリップをはさむ。 これは痛む所に寫、衝陽に補の手技を施した事になる。 10分後に痛む所でFTを行ってもあまりSmになっていない。 体耳通電で耳の胃と痛む所を10秒ほど通電したところ10分後に略治していた。 この治療だけを週に1回、合計3回続けたところ治ってしまった。 <考察> これに似た治験の例はこれまで30例ほど経験していますが、手術の後遺症や 打撲や怪我の後遺症に多く見受けられます。 この治験例で注目するところは、患部の鍼も衝陽の鍼も1番鍼を5mmほど刺入 しただけで効いたという事です。 鍼を深く刺入しなくても自然治癒力が働く機構が体の中にあり、それがI・P で作動したものであろうと思います。          ☆〜☆        メルマガに対し、寺子屋お産塾 《みんなの広場》へ      ご意見を頂ければ幸いです。 ────────────────────────────────── ▼ 『まぐまぐ』を利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ )  ■ 発行者 鍼灸師 田中 寿雄  寺子屋お産塾 http://park11.wakwak.com/~hisao-t/index.html ▼ 登録解除はこちらで:http://park11.wakwak.com/~hisao-t/index.html ────────────────────────────────── ◎こうのとりの願いのバックナンバー ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000010965/ ━【まぐまぐ!からのお知らせ】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ≪トレードセンス養成講座≫発売直後の四季報で業績が良いと載っていたのに、 株価や出来高に変化がなかったら?(1)売る(2)買い増す(3)我慢する ★解答・解説はマネーのまぐまぐ!で⇒ http://money.mag2.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━