赤ちゃんが望んでいる姿勢


安産は誰もが願う事です。しかし現実には、安産でいいお産をした人ばかりではありません。では、安産するためには、どの様な知恵があるのか? を皆さんと一緒に考えたい訳です。

そこで、分娩体位を考察してみましょう。常識とは違ったデ−タは、お産を考えるキッカケになるかも知れないからです。

お産の姿勢はといえば、多くの人は仰臥位を連想します。それが常識でしょう。現実に70歳以下の婦人のほとんどは、仰臥位の姿勢で分娩されている筈です。

しかし、奇妙な事にこの仰臥位ほどお産に向いていない姿勢はありません。その理由を考える前に、ある助産院のデ−タを紹介しましょう。( ※私が持っているのは3年前のものです。)

この助産院は、
(1)〇〇分娩法にはこだわらない。
(2)分娩時のスタイルは産婦本人が好むスタイルや動きを受容することを主眼。


つまり、お産の主役は赤ちゃんであり、お母さんが応援するものであって、その両者が最も産まれ易い・産み易い方法を選択するものである、という考え方です。

健康な身体で自然のリズムを乱さないように見守っていれば、どんな方法であろうと分娩は出来るのであり、お産の安全確保には、この(1)・(2)が大事な要素との考えなのです。

1年間に介助した分娩者131名
座位分娩 78.6% 103名
側臥位分娩 13.0% 17名
四つんばい分娩 6.9% 9名
しゃがみ分娩 1.5% 2名
仰臥位分娩 0.0% 0名


安全で無理の少ないお産を追求するという、極当然のことを求めるだけで、お産の分娩体位の常識が見事に覆されています。

では、何故このような不自然、不合理な仰臥位の分娩体位が常識になったのでしょう?

私はお産の介助に専門家制度が出来たからだと考えています。つまり、お産が当事者である赤ちゃんやお母さんから、専門家と言われる第3者の人達の手に委ねられるようになったからです。




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