2013年合格体験記
15期生 小林祐子

▽1次試験対策(筆記試験)
私は3回生の4月からリードセンターで講座を受講し始めました。
【基本的な勉強方法】
・専門科目は何度も過去問を繰り返し解きました。
・教養科目の中でも数的処理と現代文は問題集を解き、他の科目については、過去問を解くのではなくテキストの内容を暗記することを心掛けていました。
・教養論文対策は、予備校の先生のブログや動画サイト(Youtube)を見て、出題が予想される論点について自分の意見を事前にまとめて試験に備えました。
・専門記述対策は、国税専門官試験で選択するつもりだった会計学だけ行いました。過去に出題された論点や今年出題が予想される論点について、20項目ほど自分なりにまとめて暗記していました。
人それぞれ勉強方法があると思いますが、大切なのは、自分がいまどの程度の位置にいて、どのレベルまで到達する必要があるのかを意識し、そのために必要な勉強量、質を考えながら勉強を進めることだと思います。

▽2次試験対策(面接試験)
4回生の4月以降、自己分析を始めていましたが、本腰を入れて取り組み始めたのは6月下旬からでした。1次試験が終わってから2次試験までの約1か月間は、リードセンターの受講生数名で構成されるグループで集まって、模擬面接や情報交換をして面接に向けて準備を進めました。特に、予備校ではなく、リードセンターに通っていたり、独学である場合、この時期の情報収集は肝心ではないかと思います。職種ごとに例年質問される項目に傾向があるので、その情報を仕入れると面接対策がしやすくなります。受験ジャーナル(受験生の味方の雑誌です)にも過去にあった質問例は載っていますが、友達同士で情報交換をするとさらにたくさんの情報を知ることができます。もちろん、情報量が多いと逆に取捨選択が難しくなるので、自分の許容範囲内で情報をうまく活用できれば良いのではないかと思います。

国税専門官試験は筆記試験の後に個人面接試験が一回あり、面接時には面接カードを持参して行きます。その内容は
・志望動機、受験動機
・専攻分野、得意分野
・最近関心や興味を持った事柄
・印象深かったこれまでの体験
・自己PR
・趣味、特技など
でした。
実際の面接では、面接カードは参考程度で、その他の質問を織り交ぜながら人物を探っている印象を受けました。一緒に働く仲間として迎え入れたいと思ってもらえるかどうか、面接時の立ち振る舞いや話し方からも判断されているのではないかと思います。

▽その他
私は国税専門官以外にも国家一般職、京都市役所、八尾市役所の2次面接を受けていました。ここから先はこれらを受験した際に感じたことから、お伝えしたいことを挙げたいと思います。
一つ目は官庁訪問の事前準備についてです。国家一般職は、1次試験の合格発表の日に、電話で官庁訪問の予約をしなければなりません。もともと国家一般職志望の人(そうでなくてもしっかりしている人)は、各官庁について十分に研究できていると思います。しかし私は第一志望ではなく、また1次試験を受けた手ごたえがあまりにもなかったため、研究をしっかりしていませんでした。それだけでなく、そもそも合格発表時刻に合否の結果を見ることすらもしていませんでした。発表時刻をだいぶ過ぎてから自分の合格を確認した私は、訪問する官庁を焦って決めることになりました。結果的に大阪労働局と税関に官庁訪問をしましたが、事前準備がしっかりとできていればより多くの官庁に訪問できたのではないかと思います。もちろん、予約開始から数日過ぎていても、官庁訪問を受け付けてくれる官庁はあるのでガッツがあればたくさん訪問することは可能です。しかし、いろいろ考えて私は動けなかったので、十分に事前準備をしておけばよかったのではないかと思います。
二つ目は採用面接についてです。簡潔に言うと、私は国税専門官の採用面接と大阪労働局の採用面接を見事にバッティングさせてしまいました。国税専門官の採用面接日を先に決めていたので、労働局の採用面接は別日にしたかったのですが、上手く話をもっていけるのか緊張していたせいもあり、人事の方がその話を切り出されると同時に、自ら国税専門官の採用面接の日程を口走ってしまい、見事にバッティングさせられてしまいました。国税専門官が第一志望だったため、迷うことなく国税専門官の採用面接に行きましたが、自分の話術の無さを痛感しました。いくつかの官庁の採用面接を取り付ける人の話を聞きますが、話が上手で、また魅力的な人間だからこそ、官庁にも求められるのだろうなと思います…。
また、特別区と一般職の人事院面接、神戸市と国税専門官の面接の日程が被った友達もいました。せっかく1次試験に合格しても、その先を受験できなくなる可能性もあるということを知っておいて頂ければいいかな、と思います。
最後に三つ目は市役所の面接についてです。
こんなミスをする人はいないかもしれませんが、私は八尾市の面接の時にジャケットを着て行くのを忘れました。厳密に言うと、勝手にクールビズだと思い込み、敢えて着て行きませんでした。しかし、会場に向かう途中に会う受験生は皆、ジャケットを着用していたため、とても恥ずかしい話なのですが、その時点で私は怖気づき、面接を受けずに辞退してしまいました。国家系は全てクールビズを推奨していたこと、京都市は試験案内にクールビズについて記載があったことから、八尾市を受験するまでの私は全てジャケットなしで面接に臨んでいました。そのため、当然クールビズだと思い込み会場に向かってしまいました。その時期は面接対策で忙しい時期ではありますが、一番大切な面接本番に、あほなミスをしていてはそこまで頑張ってきたことが全て無駄になってしまいます。これは一例ですが、後輩の皆さんにはこのような無駄なミスのないようにしてもらいたいと思い、書かせて頂きました。

不安なことや悩むことも多いと思いますが、受験を決めたのであれば、是非、最後までやり遂げて下さい。以上の内容が、少しでも後輩の皆さんのお役に立つことができれば嬉しいです。
拙い文章でしたが、最後まで読んで下さって、ありがとうございました。