秋田弁の散歩道 1

  

 


んたやんた (嫌だ)

「ほれ、ぼっこどこ かでてけれ」「んた!」   
小学生の頃、何を言われても「んた!」と口をついで出る一時期があった。女の子では「やんた」と言う人がいた。この方が、んたよりは当りが柔らかい。このやんたを耳にするようになったのは中学になってからだったろうか、「私、あの人やんた」なんて妙に女っぽかった印象がある。ところで、ら行とわ行の秋田弁がどうにも思い浮ばない。(H14.3.29)


ゆるぐね (容易でない)

「あの親方だば ゆるぐねど」   
あの親方(の仕事)は容易でないぞ、の意であるが、今でもそんな徒弟制度みたいな仕事があるのだろうか。酒席で「我々職人の気持ちを分かってくれない」とサラリーマンの技術屋さんが不平を言うのを聞いて笑ってしまう。自分だって本気で職人と思っている訳じゃなかろうに、憂さ晴らしかな。 −秋鯖や上司罵るために酔ふ−草間時彦。(H14.3.17)


めくせ (醜い・みっともない)

「あまり めくせまね するなや」   
あまりみっともない真似をするな、の意である。着ているものは綻びたり継の当ったものであったが、その行いに対して子供ながら良くこんなことを言い合った。恐らく家でそう言われつけていたものなのだろう。最近はあまり耳にしないが、今はめくせことと言ったらどんな事を指すのだろうか。武士は食わねど高楊枝、などという言葉は最早死語かも知れないが、ふとそんな事を思った。(H14.3.2)

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ねまる (座る)

「まず こさ ねまれ」   
くつろいで座ることを「ねまる」と言う。寝そべることは「ながまる」だ。ねまるは、奥の細道に「涼しさを我が宿にしてねまるなり」の句がある歴とした古語で、この両方の意味がある。秋田では何故二つの言葉に分かれたのだろう。まあ確かにその姿勢は明らかに違うのだが。(H14.2.24)


どぶで (図々しい・ずるい)

そいだば おが どぶでねが」   
それではあまりにも図々しいよ、と言ったところか。何かというと「どぶで」とか「どぶでけし」とか言ってよく非難しあったものだ。この「〜けし」は「〜者」に当るのだろうか、「しょっぽねけし」や「すたれっけし」などど卑罵を帯びて言う。そういえば、大先生と高級官僚の言った言わない。テレビを観てると、かなりのどぶでっけしに見えたな。(H14.2.16)

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じぎする (遠慮する)

「俺さ まがせれ じぎすな」   
これは簡単。俺に任せろ遠慮はするな、ということである。そんな大見得をきったところで精々氷水か酒饅頭といったところだった。酒饅頭は駅前に美味しい店があって高校の頃はよく寄った。ある時隣のテーブルに女学生の一団が来た。我方の一人が大量に注文を出すのを呆気にとられて見ていたら、その大半を彼女達に提供し「さ、いぐど」とそのまま店を出てしまった。彼奴は一体何だったんだろう。(H14.2.9)


きじたげる (荒々しくする)

「まんず きじたげでよ あのきじたがれ」   
この言葉の説明には困った。ピタリの言葉を思いつかないのだ。自己主張の一つではあろうが、単に我が強いのとも一寸ニュアンスが違う。どちらかと言うと自家中毒の発作のような状態を言う。あの全身をこわばらせて「イーッ」と言っているような塩梅だ。怒り狂う・・・ まあそんな具合なのだが。我がままを意味する気随から出た語と聞く。(H14.2.2)

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おじょかげる (おどしをかける)

「○○だば 俺どさ おじょかげでよう」   
○○は俺に脅しをかけて・・・。の意で、このおじょかげるは頻繁に聞いたように思う。尤も子供の世界のことであり、脅されたと言うほどの事でもないのに殊更にその様に言ったきらいがある。そう言う本人も笑いながらで聞くほうも意に介していなかった。子供の世界の延長でもあるまいが、役所におじょかげる代議士先生が相変わらずいるものらしい。(H14.1.26)


よぐたがれ (欲張り)

「あの よぐたがれ のごとばりだ」   
あの欲張りめ自分の(損得の)ことばかりだ。の意だが、特にその様に欲を張る事が日常的にぴったりと身に付いている人のニュアンスがある。政界人にも金集めで兎角の批判があるが地位を利用して裏でこそこそやる辺りが始末に悪い。そこにたかって利益を得ようとしたり、世によぐたがれは尽きない。(H14.1.20)

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まっと (もっと)

「まっと まっと」   
兄弟、親戚が集まって食事をするなんて事は正月位のものだ。手の届かない婆様に料理をとってやりながら気を利かして量を少なめにすると、すかさず婆様の口から出た言葉がこれ。その位元気ならと一同安心して座がほぐれ、先ずは幸先の良い事ではある。世の景気もまっと良くなって欲しいものだが、此方の方はまやっとしている。(H14.1.11)


ぬぐだまる (温まる)

「さっと ぬぐだまって 行ぐか」   
ちょっと温まって行こうか。赤提灯の前でよく耳にする言葉だった。寒いのは単純に「さんび」だが、吹雪の中では睫が凍り瞬きをすると上下が引っ付いた。停車場に転げ込むと待合室の石炭ストーブの火がちょろちょろ燃えていて・・ そんな風景と重なる。あの駅のストーブはどういう訳か顔だけがテカテカと熱かった。(H14.1.4)

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どふら (かぼちゃ)

「ささ うんめぇ どふらだど」   
先日は冬至だった。冬至に南瓜はつき物で今年も食べた。南瓜は今も美味いが甘味の物が少なかった子供の頃は特に美味いと思った。温め直して柔らかくなったところをご飯にかけカレー気分で食べたりもした。この日柚子湯にも入る。当時は干した蜜柑の皮だった。地区によって、どふら・ぼふら・ぼんぼら等と言うらしい。(H13.12.24)


すっぱね (尻はね)

「すっぱね あげで ひでぇ道だなや」   
雨降りや雪解け道などを歩くと踵から尻、子供などは頭の先にまで泥を跳ね上げて何とも無残な格好になったものだった。同じ歩くにも上手下手が有るらしく、そんなにすっぱねを上げずに済む人もいたが、特に男の子などは一切お構い無し。乾いた泥を手で揉み落とす程度、洗濯なんて滅多にして貰えなかった。(H13.12.16)

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うるだぐ (慌てる)

「そんたに うるだいで なしたげ」   
今年ももう十二月、鉢や庭木の冬支度だ年賀状だとあれやこれやと考えては残る日数を指折り数えると、自然に気持ちがうるだいでくる。うるだぐ割には遣り残して、今年はまいっか、来年こそと年送りにする事が年々増えていくようだ。[そんなに慌ててどうしたの](H13.12.8)


 (自分)

「わぁがだの 晩酌減らすこどだ」   
首相の言う痛みは公平でなく、親(政府)がわらし(地方)に悪だれでいるようなもんだ。「やぶ」ほど痛くする・・・。という、今日の新聞のコラムからの抜書きである。店舗や工場、金融機関等の閉鎖の報が相次いている。一方では、冷房した電車を走らせてる国が貧乏な訳がない。という留学生の言葉も印象に残る。(H13.12.1)

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ろくたもの (ろくなもの)

あいだば ろくたものでな」   
方言にもレベルがあって、まるで歯が立たないものとそうでもないものとが有る。この様な標準語の「な」が「た」や「だ」に変化した言葉を聞くと、如何にも愛想をつかしたという感じを受ける。プーンと人の肌の匂いを感じてしまうのだ。それが本来の言葉なのかも知れない。人間の存在を感じられない言葉なんてろくた言葉ではねな。(H13.11.25)


やざね (いけない)

そいだば やざねで」   
人間万事誉める事よりもけなす事の方が多い。これも「それは、いけないよ」位の意味だ。が、善悪ばかりではなく、重病で見込みのないときなど「あれだば やざねな」などと予言者じみたことを言う。子供の頃、誰からもやざねやざねと小言を言われ通しだった人が後に人並み以上になったりする。人の目や口も案外やざねもんだ。(H13.11.11)

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めんじゃ (流し)

「それ めんじゃさ 置いでけねが」   
流しをめんじゃと言った。農家の薄暗い入口を入ると大抵は土間で、片手の小さな窓の下がめんじゃだった。めんじゃの横には大きな竈がデンと居座っていた、それと水瓶。「竈を持つ」などと言う言葉がある割には殺風景なものだった。その後、文化住宅なんて言葉が流行りだして一変したんだなあ。(H13.11.4)


ねぶかき (いねむり)

「まだ ねぶかきして。いったい 何時だば 起きてるなだ」   
授業中に居眠りを繰返す娘にこう言って担任は嘆いた。ある時、例によって居眠中の娘を指名した。クラス中が一瞬静かになり、娘は薄目でキョロキョロ、次の瞬間爆笑に包まれた。当てずっぽうに答えこれが正解。「寝ててその位出来れば大したもんだ」「へば、東大さ入れるべが」以後担任はねぶかきしてる時には指名をしなかったそうな。(H13.10.27)

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とじぇね (淋しい・退屈だ)

「とじぇねなぁー だいが 居ねがなぁー」   
何やら物悲しく人恋しいのは、やはり秋である。する事もなく所在ない、そんな時にふうっと、とじぇねなぁーと思う。テレビやケータイ、それに喧騒の溢れる今だってそんな気分になることは有るべしゃ。だいがは、誰かの意。(H13.10.21)


しょし (恥ずかしい)

「あやぁー しょしごど」   
あらぁ〜 恥ずかしいゎ、の意である。あやぁーは、あえーだったりする。おを付けて「おしょし」になると丁寧語、「おしょし なんす」となる。頂物をした時にお礼の言葉として良く用いる、恥入るという気持ちだろうか。新聞沙汰になる代議士先生やお役人様には、こんな気持ちは端からないんだろうね。(H13.10.14)

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おがる (育つ・伸びる)

「いやあ、草だば よぐおがる もんだなや」   
ほんと ほんと、わざわざ買って来た花の種は芽を出さないのに、要らぬ雑草なら次々と生えてくる。おがるは、このように植物に用いたように思うが、人間や動物の成長にも使うらしい。そう言えば、歯がおがった なんて言ってたな。(H13.10.7)


ろくたに (ろくに)

「ろくたに 分からねかかりして おべたぶりして・・・」   
ろくに分からないのに知ったか振りをして・・・。こんな意味なのだが、ろくたには兎も角 何々のかかりしてと言う表現がどうも分からない。知りもしないくせにと言うニュアンスだったのか記憶が曖昧である。でも、この言い方良く聞いたな。(H13.9.23)

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まかす (こぼす)

「水っこ まかさねよに しっかりと持ってな」   
役に立つ年頃になるとサッパリだが、幼い頃には何かと母親の手伝いをしたがる一時期がある。実際は水をこぼしたり失敗が多いが、母親は手まめに面倒をみ、家族の誰もが暖かく見守っていた。成長過程での素朴な家庭教育の一コマが夫々の場にあった。(H13.9.16)


わっためぐ (夢中になる)

「わっためがして やってだで やっぱし わげもんだなや」   
猪突猛進ではないが、そんな勢いで何事かを出来るのはやはり若さである。最近は力仕事の機会が少なくなって、若者が褐色の肌に玉の汗を光らせわっためがして鍬を振るう姿など見たくても見られない。そんな時代には事件も少なかった。(H13.9.10)

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えがった (良かった)

「伴淳 えがったなや さいこ おもせがった」   
学校が引ける頃合をみてよく紙芝居が廻って来た。しかし飛び切りの娯楽は年に一二度観る映画だろうか。白黒でいつも雨が降っているのだが、そんな事にはお構いなく館内は喜劇に沸いた。今ならどんな反応を示すだろうか。(H13.9.3)


やすめる (いじめる・卑しめる)

「そんたに やすめらいでばり いねで かかてげば べ」   
今も昔もいじめっ子は尽きない。親でなくとも、たまには反撃してみたらと思うのだが、この役割分担だけは微動だにするものではないらしい。そして高学年へと成長するうちに逆転したり、忘れ去ったりしてしまう。(H13.8.26)

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らんき (乱暴)

「なあんと すぐ らんきになるもだもな あいだば やざね」   
世の中には前後の見境がなくなる人がいる。兎に角無茶苦茶で手が付けられない状態。らんきは乱気に通じる。今様のすぐにキレルと言うのとは一寸違うように思う。構造改革こそはらんきにならないと難しいのと違うか?(H13.8.18)


まぐまぐ (もやもや・めまい)

「まんず しょわしねごと おら まぐまぐてぐ なるでハ」   
暑さの最中、大人はうるうるしてるのに引替え、夏休みの子供達は元気一杯。川で蟹や小魚を捕ってる内はともかく、家の中でも昼寝の枕元を走り回るやら取っ組合いを始めるやら。大人はめまいがしてくる。(H13.8.13)

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ながまる (横になる)

「あえー こえごど さっと ながまらせでけれ」   
夏は盆の頃が最も暑く感じ、疲れも溜まる。この一時無理をすると体調を崩してしまう。体を動かす人は家の中や木陰でながまってしばしの間休息をとる。中にはさっぱり仕事をしないでながまってばかりの人もいるが。(H13.8.8)


ちゃっちゃど (さっさと)

「ささ、ちゃっちゃど やれしゃ!」   
床屋の親父さんは何処でも夫々の個性があって面白いものだった。ある床屋の親父さんはてきぱきと行かないと気がすまぬらしく、店の見習の人をしょっちゅう小声で叱っていた。そんな親父見かけなくなったナ。(H13.8.3)

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わや (無茶苦茶・てんやわんや)

「なぁーんと 今だばわやだ あれだば 何しゃべたっで 駄目だで」   
火事騒ぎばかりではなく、収拾のつかなくなることは案外ある。船頭多くして何とやら、自己主張を尊ぶご時世では尚更のこと。てんでに言いたいことを言募るともうわや、女子と小人ばかりとは言えない。(H13.7.28)


茶町がとぎ (甘味が足りない)

「おや この餡こ ちょっと・・」 「あや しがたねごと 茶町がとぎがったもな」   
藩政の頃、商売は許可制で町毎に扱う商品が決っていた。お茶の他に砂糖は茶町の専売品。これは茶町が遠かったので砂糖が間に合わなかったとの言訳。秋田の殿様商売のルーツは、この家督町制度かも。(H13.7.24)

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やばっち (濡れて気持ち悪い)

「まだ雨だ やばっちいなー」   
今年の梅雨はながい。外出もやばっちくて気が進まなくなる。最近でこそマイカーだが、子供の頃は下駄に番傘 髪や衣服がジットリと濡れた。「なんと あれだば やばっちして」とやることが陰険な人に対しても使う。(H13.7.19)


うだて (気持ちが悪い)

「あの山さ 蛇っこいっぺ 出てたなや」 「あやー うだてごと」   
暑くなってくると山道などに蛇が出るようになる。蛇は蛇で涼をとっているのかも知れないが、そうとも知らずに踏み付けそうになった人は一瞬心臓から脳天にショックが突き抜ける。蛇嫌いはそれで山に入らない。(H13.7.14)

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かっぱとる (水にはまる・溺れる)

「あば かっぱとったで」 「なんと せわやげる わらしだごと」   
そろそろ夏。子供達も水辺で遊ぶ機会が多くなる。始めの内こそしおらしいものの、その内に尻餅をついたり引繰返ったり、びしょ濡れでご帰還の仕儀となる。河童を捕ったと言うが手ぶらで、いつもお母さんに仕事の土産。(H13.7.9)


げほ (出張っている形の額)

「ええ この げほ!」   
こんな言葉でけなすのをよく聞いた。げほは賢いと言われるのに、何故けなし言葉なのか。やっかみなのだろうか?。体の部位では他に、なずき(額)まなぐ(目)まぶち(瞼)おどゆび(親指)げっつ(尻)あくど(踵)などがあった。方言は日々遠くなる(H13.7.4)

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ずっぱり (沢山)

「あえ〜 こんたに ずっぱり 貰って」 「なも さっとこだ」   
山菜を採ったとか、魚を釣ってきたとか、隣近所でのこんなやり取りは日常的にあったものだが、都会化のせいか最近ではこうした付合いが少なくなっている。昔は他人を煩わしいものと思っていなかったんだね。(H13.6.30)


はらつえ (満腹・傲慢)

「あ〜ぁ 喰った喰った! 腹つえ〜」   
今は誰でも満腹。ダイエットが悩みの種なんてねぇ〜。 はらつえ にはもう一つ、傲慢と言う意味も。「あれだば はらつえしてな」てな具合。選挙で息を吹き返すと途端に はらつえくなる政党もあるね。これはいただけない。(H13.6.26)

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はいて (ごめんください)

「はいてー」   
お店や他人の家に入るとき このように声をかけて入ってゆく。「はーい」と言う人もいた。子供心に はいてー は「入りてー」から転化したものと思っていたがどうだか。言葉は村々によっても微妙に違っていた。(H13.6.22)


ばんば (大便)

「あば ばんば まけでくる」 「コレ! 黙って 行ぐもんだ」   
尾籠な言葉で恐縮だが、毎日規則正しく通じることは 健康上欠くべからざること。それなのにどうしてか日陰者にされている言葉だ。無くては困るのに日の目を見ない。そういうのって意外と有るんだよね。(H13.6.17)

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ばすこき (嘘つき)

「あれな 俺どご 好ぎだと」 「んたべ このばすこき!」   
親友にこう 嘘つきと決め付けられてしまっては 身も蓋もない。案外この親友とやらもその娘に気が有ったりして。尤も希望的な思いこみで 当の娘さんの心はまた別にと言うこともあることだし。もやもやの季節だ。(H13.6.13)


 (喰え・来い)

「これ け」 「く」   
これは、討入りの合言葉ではない。勧められるままに手を伸ばす 食事時の微笑ましい会話である。「ちょっと け」と言われて、ハテ食べる物もないのにとキョロキョロしてはいけない。この場合は「一寸 来い」なのだ。

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じょさね (易しい)

「ナニ そいだば じょさねもんだ」 「ほんとに えがな」   
慣れてきて多少自信がつくと、誰しも物事を簡単に思えてしまう。つい安請け合いをしがちだが、得てしてこんな時に魔がさす。それも 造作もない なんて言った時に限って・・・。何度言わなきゃ良かったと思ったことか。


なげる (棄てる・放る)

「そごのゴミ なげで けねが」   
ごみもボールも、仕事も「投げる」で済んでしまう。ごみの場合 当然のことながら不法投棄のことではないし、ましてや 言った人に投げつけるなんてこともない。やったら 大変だ。仕事を投げたら信用をなくすのは何処も同じ。

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かだへる (仲間に入れる)

「あいどご かだへるか べ?」 「んだな えな」   
子供の世界では、誰を仲間に入れるか 入れないかは重大問題だ。仲間内で協議の上 決定されるが、よそ者は先ず仲間に入れてもらえなかった。子供達が集団で遊び 村中を走り回る姿を見掛けなくなって久しい。


はらわり (腹立たしい)

「あいー、はらわりごと」 「何そんた わりもの 喰ったてが」
「おめ 俺どご ばがにするどごだが? 俺だば 今ごしゃでるなだ」   
「腹悪い」のは、食中りでなく、腹がたって 腹がたって 怒り心頭に発しているのだ。「腹んべわり」と言うのもこれと同じ。ところで 間もなく梅雨入り、食中りには気をつけて。

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