三の段

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三・一の熟語      先頭に戻る
熟 語 読 み 意    味 委 員
三鴉一鴉 さんえいちえ 「花野渡る三鴉の中の一鴉鳴く」中村草田男 竹峰
三衣一鉢 さんえいっぱつ 世俗を離れた僧侶の象徴。お釈迦様の時代、修行僧の持物は作業着と外出着それに礼拝用の衣の三着と托鉢用の鉢一つだけだった。 竹峰
三塊一駄   「天然氷三塊一駄日雷」中戸川朝人 竹峰
三界一界 さんがいいっかい 「三界の一界に花散り敷きぬ」板垣鋭太郎 竹峰
三界一心 さんがいいっしん 三界のすべてのものは心から変現し、ただ心がけが唯一の実在であるということで、華厳経の文意をまとめたもの。三界唯心。 竹峰
三顆一顆 さんかいっか 「柚子三顆木洩れ日あたるその一顆」和夫 竹峰
三寒一温 さんかんいちおん 「三寒のあとの一温かも知れず」鷹羽狩行 竹峰
三強一弱 さんきょういちじゃく 世上における序列又は評価。昭和の末、テレビ局では三強に日本テレビ、TBSテレビ、フジテレビ。一弱にテレビ朝日などとする見方があった。 竹峰
三斤一斤 さんきんいっきん 「藪入や麻三斤より茶一斤」青蟻 竹峰
三五一二 さんごいちに 「水に影三五の月や一二ノ二」常二  (三五の月:八月十五夜の月) 竹峰
三國一期 さんごくいちご 「山のみか三國一期ふしの雪」慶友 竹峰
三個一個 さんこいっこ 「凍空に太陽三個死は一個」坂口涯子 竹峰
三婚一婦 さんこんいっぷ オカマの結婚(これ差別語?) みずき
三山一山 さんざんいちざん 「三山の一山霧に没しゐて」塩川雄三

「三山の一山の上鳥渡る」角 光雄
竹峰
三思一言 さんしいちげん 繰り返し考えたのちにことばに出すこと。ことばを慎むこと。 竹峰
三状一白 さんじょういっぱく 「三状の寺一白の遍路の衣」高橋柿花 竹峰
三世一身 さんぜいっしん 養老七年に公布された開墾奨励の法。新たに灌漑用水路を開発して開墾した者は本人から三代にわたってその土地の保有を許し、既存の用水を利用して開墾した者は本人一代かぎり保有を許した。 竹峰
三夕一夕   「三夕の一夕の浦西行忌」阿波野青畝 竹峰
三千一花 さんぜんいっか 「ひろまるや三千世俗随一花」井原西鶴 竹峰
三尊一尊   「三尊の一尊笑う葛の花」伊丹三樹彦 竹峰
三冬一冬 さんとうひとふゆ 「三冬の一冬のこり山尖る」米澤吾亦紅 竹峰
三人一人 さんにんひとり 「三人の一人こけたり鎌鼬」池内たけし

「嫁ぎしや三人官女の一人欠け」
菅原如空

「月の友三人を追ふ一人かな」高濱虚子
竹峰
三分一銀 さんぶいちぎん 江戸時代、田畑の年貢の三分の一を銀に換算して納めた制度。主として関西地方で行われた。三分一銀納。 竹峰
三武一宗 さんぶいっそう 中国で、仏教徒を迫害した四人の天子。後魏の道武帝、北周の武帝、唐の武宗、後周の世宗の称。 竹峰
三木一草 さんぼくいっそう 建武中興に功労のあった南朝の四人を合わせて呼んだ称。三木は結城親光・伯耆守名和長年・楠木正成、一草は千種忠顕をさす。 竹峰
三位一体 さんみいったい 三つのものが心を合わせて一つになること。 なじょ
三日一つ みかひとつ 「三日月にかならず近き星一つ」素堂

「茸狩や三日月一つ取殘し」山鴒
竹峰
三河一円 みかわいちえん 「杜若三河一円雨といふ」大野林火 竹峰
三河一揆 みかわいっき 「狂ひ咲く杜若や三河の一揆寺」細井蕗有 竹峰
三種一種 みくさひとくさ 「三種(くさ)獲て尚一くさや薬堀」西山泊雲 竹峰
三十一文字 みそひともじ 短歌のこと。五七五七七で31文字。 竹峰
三つ一つ みつひとつ 「三ツか一ツ心香し霜の花」鬼貫

「山法師三ツかひとつは子規」蝶羽

「霞汲む影をそ三つか一つ松」淡々

「三つもいで一つ隣へ南瓜かな」高浜虚子
竹峰
三間一間 みまひとま 「階下三間の一ト間に雛をかざりけり」久保田万太郎 竹峰
三囲一福 みめぐりいっぷく 「三囲も一福とかや詣づべし」大橋越央子 竹峰
       
三・二の熟語      先頭に戻る
熟 語 読 み 意    味 委 員
三山二水 さんざんにすい 「我郷や三山二水夏近し」長野十二星 竹峰
三十二相 さんじゅうにそう 仏が備えている32の優れた相好。転じて女性の容貌、姿形などの一切の美しい相、又はそれらの揃った美人。三十二所。 竹峰
三十二枚 さんじゅうにまい 「戦死せり三十二枚の歯をそろへ」藤木清子 竹峰
三草二木 さんそうにぼく 「三草」は上草・中草・下草、「二木」は大樹・小樹で、さまざまの植物が、雨の恵みを等しく受けるように、資質の異なる衆生が等しく仏陀の教えを受けて悟りをひらくことのたとえ。又、同じ雨を受けても育つ植物が種々あるように、衆生の受け取り方はさまざまであるの意。 竹峰
三人二人 さんにんふたり 「顔見せや三人よれば二人うそ」臺簫 竹峰
三羽二羽 さんばにわ 「くらがりに三羽 あかるみに二羽 父と僕」星永文夫 竹峰
三平二満 さんぺいじまん 満たされない状況にあっても、心が平安で満足していること。額や鼻、ほおなどの起伏が普通でない顔。おかめ。おたふく。また、醜い顔の女をたとえていう語。 竹峰
三歩二歩 さんぽにほ 「踊の輪三歩進んで二歩さがり」新間善次郎 竹峰
三里二里 さんりにり 「夏薊冥土へ三里江戸へ二里」熊谷愛子 竹峰
三日二日 みかふつか 「三日月によく似たものよ二日月」士朗

「京三日二日は宿の花の雨」西山泊雲
竹峰
三田二丁目 みたにちょうめ 「三田二丁目の秋ゆうぐれの赤電話」楠本憲吉 竹峰
三日二夜 みっかふたよ 「露けしや三日二夜の島泊り」舘岡沙緻 竹峰
三白二白 みつしろにしろ 「三白草二白のときを剪られけり」山田弘子 竹峰
三つ二つ みつふたつ 「三ツ二ツ星未だ暑し夕涼み」子曳

「三つ折れは二つはちりぬ花椿」蓼太

「三つの内二つの猿は時鳥」千翁

「三つ散て二つさかりやけしの花」梅室

「三つ池の二つが見ゆる土間焚火」松本たかし

「三つ星の二つはすでに露灯」倉橋羊村

「螢三つ二つはものゝなつかしき」曉臺

「初紅葉三ツに二ツは君かこと」思昔
竹峰
       
三・三の熟語      先頭に戻る
熟 語 読 み 意    味 委 員
三々三云 ささみこと 「蝉鳴や麥を打つ歌三々三云」嵐雪 竹峰
三月三日 さんがつみっか 「三月の波雲に入る三日哉」闌更

「桃さきぬ三年三月三日の今」沙龍
竹峰
三跪三拝 さんきさんぱい 「露未明開祖へ三跪三拝す」竹中碧水史 竹峰
三釁三浴 さんきんさんよく 体にたびたび香を塗り、たびたび湯浴みして身を清めること。 竹峰
三彩三臼 さんさいみうす 「雛の餅三彩三臼に搗きをはり」村野蓼水 竹峰
三辞三譲 さんじさんじょう 三度勧められたら三度断り四度目で受取る。最初は遠慮することも必要という礼儀のたとえ。 竹峰
三姉三婆 さんしさんばば 「三姉妹三婆となり野水仙」田中洋子 竹峰
三者三様 さんしゃさんよう 三人。また、三つのもの。夫々の違った様子。 竹峰
三十三間堂 さんじゅうさんげんどう 内陣の柱間が33間あるという所から、京都の蓮華王院本堂の通称。 竹峰
同上 同上 「冴え返る三十三間堂の端」岸田稚魚

「柳絮ふる三十三間堂の冷」
百瀬美津

「日は永し三十三間堂長し」夏目漱石

「花祭り三十三間堂もかな」川崎展宏

「廊冷ゆる三十三間太柱」森 ひろ

「花祭り三十三間堂もかな」川崎展宏
竹峰
三十三寺 さんじゅうさんじ 「寺町は三十三寺秋しぐれ」吉田未灰 竹峰
三十三所 さんじゅうさんしょ 観世音菩薩を安置した33か所の霊場。特に西国三十三所が有名。 竹峰
三十三身 さんじゅうさんじん 観世音菩薩が衆生の教化のため化身するという33種の変化身の総称。三十三体。 竹峰
三十三夜 さんじゅうさんや 「塚の秋の月も三十三夜かな」風曲 竹峰
三笑三物 さんしょうさんぶつ 「三笑よ三物の坐のとその献」夏鶯 竹峰
三十三露佛   「春の日を頒ち三十三露佛」上村占魚 竹峰
三戦三走 さんせんさんそう 三度戦って三度逃げること。 竹峰
三炭三露 さんたんさんろ 茶の湯で、三炭と、席入前・中立前・退席前に露地に打水をする三露とをいう。 竹峰
三朝三夕 さんちょうさんせき 「三の朝三夕暮を見はやさん」嵐雪 竹峰
三町三所 さんちょうみところ 広い場所のうち、ただ三か所だけに事を行ってすます意。掃除などを粗略にすること。雑にてばやく仕上げてしまうこと。 竹峰
三度三度 さんどさんど 食事に関して、一日の朝・昼・晩。 竹峰

同上

同上

「人参に三度三度のご飯哉」素抱 竹峰
三人三人 さんにんさんにん 「三人が三人跼み磯遊び」清崎敏郎 竹峰
三人三春 さんにんさんのはる 「くむや屠蘇親子三人三の春」千々 竹峰
三人三様 さんにんさんよう 「三人が三様の癖秋刀魚食ぶ」飯田政子 竹峰
三年三月 さんねんみつき 長い年月、久しい期間をたとえていう語。 竹峰
三瓶三山 さんべさんざん 「牛のたり三瓶三山五月晴れ」延原令岱 竹峰
三面三様 さんめんさんよう 「三面に三様の我初鏡」吉田静子 竹峰
三問三答 さんもんさんとう 中世、鎌倉・室町幕府の訴訟手続。訴人(原告)の訴状に対して論人(被告)が陳状を裁判所に提出する問答が三回まで行われた。 竹峰
三里三里 さんりさんり 「三里来て三里番屋の夏炉燃ゆ」高野素十 竹峰
三齢三眠 さんれいさんみん 「三齢三眠さめて秋蚕の薄みどり」川井玉枝 竹峰
三浦三崎 みうらみさき 「厚司着て三浦三崎の飾売り」宮川杵名男 竹峰
三尾三寺   「京は西三尾三寺の谿紅葉」奥村鷹尾 竹峰


三十三才


みそさざい
「三十三才里へ下れば里訛」新島艶女
「三十三才庭の石橋渡りをり」影島智子
「三十三歳ご機嫌の尾羽立てて鳴く」上村占魚
「三十三才来てをり母の骨納む」石盛游子
「三十三才夕べの色に失せにけり」谷口君子
「三十三才にはかに水の夕景色」飯田龍太

「赤岩の上三十三才囀れり」上村佳与
「瀬の音にまぎれず鳴けり三十三才」大平勝子
「干笊の動いてゐるは三十三才」高浜虚子
「畦伝ひ瀬づたひ影の三十三才」馬場移公子
「瀧裏にこゑひゞくなり三十三才」藤原たかを

「筐底に櫛笄や三十三才」三橋鷹女
「さるをがせかなしみ深し三十三才」角川源義
「柊に霜置く庭や三十三才」奥田彩雲
「捨て水のやがて氷るや三十三才」荻原井泉水
「あと先に雀飛ぴけり三十三才」加舎白雄

「臥るほどの漆かぶれや三十三歳」久米正雄
「雪の上に佛の視座や三十三才」奥田杏牛
「桃妖の墓の裏より三十三才」前田時余
「いつまでも庭を掃きをる三十三才」満田春日
「妻にある男友達三十三才」上野一孝
竹峰
三十三年 みそみとせ 「六つの花や碌々として三十三とせ」史登 竹峰
三瀧三瀧 みたきみたき 「三瀧茶屋三瀧山荘霞かな」久保田万太郎 竹峰
三日三歩 みっかさんぽ 一日一歩の結果 孝雄
三日三日 みっかみっか 「三日居て三日雪舞ふ刃物の町」福田甲子雄

「鶯の三日に鳴く日や三日の月」
士朗

「旅の山茶花三日遊べば三日散る」楠本憲吉
竹峰
三日三晩 みっかみばん 「三日三晩盆の暑さを膝に置く」折井紀衣

「梅干すや三日三晩の息づかひ」久常多喜子

「風の盆三日三晩のあと豪雨」福田蓼汀
竹峰
三日三夜 みっかみや 「三日三夜踊り明かすと郡上の娘」桑田青虎

「三日三夜草山一つ焼にけり」(作者不知)

「三日三夜待てばや産も時鳥」和乙

「火事跡に三日三晩の菜種雨」矢田邦子

「葱坊主三日三晩を犬と老ゆ」京武久美

「竿燈や鞴がねむる三日三晩」安藤五百枝
竹峰
三つ三つ みっつみっつ

みつみつ
「三つとや三つの知恵の雛あられ」柴田雪路

「三つ/\と花咲いてゐる吾亦紅」星野立子

「三つ吹いて三つ音色やひょんの笛」杉山倭文
竹峰
       
三・四の熟語      先頭に戻る
熟 語 読 み 意    味 委 員
再三再四 さいさんさいし たびたび。 なじょ
三角四角 さんかくしかく 「決め事は三角四角蚊帳吊草」柴山潮美

「おでん食ぶ三角四角球楕円」
川崎路草

「銃眼の三角四角灼け始む」
原田 暹

「チューリップ花壇の三角・丸・四角」白根順子

「鮟鱇の量感三角より四角」八矢北帰郎

「じやがいもの花の三角四角かな」波多野爽波

「せり上る三角四角御神渡り」坂本靖夫
竹峰
三花四花   「スイートピー三花したがへ四花に伸び」中村汀女 竹峰
三月四月 さんがつしがつ 「花葉人の三月四月哉」樗堂 竹峰
三寒四温 さんかんしおん 冬や春先の周期的で順当な気候変化のこと。寒い日が三日ほど続いた後、暖かい日が四日ほど続くこと。 なじょ


同上


同上
「三寒四温赤ん坊泣いて肥るのみ」岡部六弥太
「三寒四温ゆゑ人の世の面白し」大橋越央子
「三寒四温にんげんのそばに鴉」河村四響
「三寒四温のことに四温は父の眼よ」野澤節子
「三寒四温逢ひたいダイヤル記憶せり」高野万里

「三寒四温しつもんをくりかえす」市原正直
「三寒四温せり実朝の海なれば」倉橋羊村
「三寒四温人形きらきら押せば泣く」的場秀恭

「三寒の四温の空にゐる雀」今井杏太郎
「三寒の四温を待てる机かな」石川桂郎
「三寒の四温を濁る頭かな」山田みづえ
「三寒の四温に増ゆる子の言葉」林昭太郎
「三寒の木にひつかかる四温かな」松澤 昭

「三寒の瀧と四温の枯木灘」角川春樹
「三寒の四温兆しぬ筆買ひに」及川 貞
「三寒の風の残りし四温晴」山内山彦
「三寒の四温紺屋の藍がたつ」 青山久女
「三寒の四温の看護日記かな」阿部正調

「三寒と四温のぎったんばったんこ」素抱
「三寒と四温が分かつペンと鍬」川村河邨
「三寒も四温もあらず籠るのみ」藤井昌治
「三寒を貶し四温を褒めにけり」中瀬喜陽
「三寒は籠り四温は用足しに」素抱

「三寒にわれちぢまりて四温待つ」貝森ひで
「三寒地獄四温極楽果てにけり」泉明寺すさの

「熊本の三寒四温松の内」宗像夕野火
「此処彼処三寒四温の土龍塚」石塚信雄
「水は三寒地は四温なる夕景色」
野村登四郎
「原爆地三寒とどめたる四温」
松澤 昭
「逆縁に耐ゆ三寒に四温にも」五十嵐哲也

「湖の三寒四温くりかへし」山本 綾
「人の世の三寒四温刻流れ」浅井青陽子
「贋作師三寒四温の壺作る」西村我尼吾
「雪原の三寒四温浅間噴く」相馬遷子
「母の機嫌の三寒四温おもしろき」山田みづえ

「返信の来ずに三寒四温過ぐ」上田五千石
「病に名得ずに三寒四温過ぐ」八條凛子
「胎中の胎児三寒四温越ゆ」
清水基吉
「七曜をつなぐ三寒四温もて」鈴木栄子

「前厄の虫歯三寒四温かな」
橋本白木
「童子にも受験苦三寒四温かな」草間時彦
「一喜一憂してゐる三寒四温かな」竹中しげる
「手をかへすごとく三寒四温かな」八牧美喜子
「老いごころ揺れゐて三寒四温かな」吉野義子

「弱法師われの三寒四温かな」粟津松彩子
「もろもろの命(みこと)三寒四温かな」岩月優美子
竹峰
三管四職 さんかんししき 室町幕府の管領に任じられる3家(細川、畠山、斯波)と侍所に任じられる4家(山名、一色、京極、赤松)。 竹峰
三曲四折 さんきょくしせつ 「三曲し四折す岸や鮒膾」長谷川零余子 竹峰
三国四師 さんごくしし 日蓮宗で特に法華経を尊んでこれをひろめたインドの竜樹菩薩、中国の天台大師、日本の伝教大師・日蓮上人をいう。 竹峰
三歳四歳 さんさいしさい 「かゞなへて春愁三歳四歳とも」石橋秀野 竹峰
三尺四方 さんじゃくしほう 「冬の鶺鴒黒土三尺四方かな」田口和子 竹峰
三十四所 さんじゅうしかしょ 「秩父霊山三十四ヶ所か柿の里」逸見竹史 竹峰
三十四身 さんじゅうししん 妙音菩薩が衆生に経典を説き示すために化身したという34種の変化身の総称。 竹峰
三従四徳 さんじゅうしとく 良妻賢母の教育。婦人の従うべき三つの道(嫁す前は父、嫁しては夫、老いては子)と四つの美徳(婦徳、婦言、婦容、婦功)。 竹峰
三種四種 さんしゅよしゅ 「名を知れる三種や四種や草の花」軽部烏頭子 竹峰
三草四木 さんそうしぼく 江戸時代、穀類以外に農家にとって重要な三種の草(麻・藍・紅花または木綿)と、四種の木(桑・茶・楮・漆)。その収穫は米や麦より有利であった。 竹峰
三方四方 さんぼうしほう あちらこちらの方角。諸方。四方八方。 竹峰
朝三暮四 ちょうさんぼし 見かけの違いにだまされても結果は同じことであるというたとえ。 なじょ

同上

同上

「苣の葉や朝三暮四の汁となり」米夫  (苣:ちさ/萵苣) 竹峰
張三李四 ちょうさんりし 張家の三男と李家の四男。身分も名もない市井の平凡な人のこと。 竹峰

同上

同上

「赤きバレンは酒家にや張三李四の往く」田中貢太郎 竹峰
桃三李四 とうさんりし 物事を成すには年月を要するということ。桃栗三年柿八年。 竹峰
三聲四聲 みこえよこえ 「時鳥三聲四聲と消えて行く」也有 竹峰
三言四言 みことよこと 「茅舎のこと三言四言や茅舎の忌」高浜虚子 竹峰
三日四日 みっかよっか 「三日四日の月より細し鹿の聲」吟江

「雨三日晴天四日山葡萄」
伊藤トキノ

「櫻三日四日を花やあらし山」定山

「萩の花こぼれて三日四日の月」三好達治

「三日四日はたゞ過やすき牡丹哉」去留

「三日雨四日梅咲く日誌かな」夏目漱石
竹峰
三葉四葉 みつばよつば 「すゞしろや三つ葉四つ葉の殿作」清弘(秋田) 竹峰
三目四目 みつめよつめ 「碁に作れ三つ目四つ目の梅の花」樓我

「鳴く雁や三ツ目四ツ目の水の闇」米仲
竹峰


三ツ四ツ


みつよつ
「三ツ四ツの蛙淋しや雨の宵」兎湖
「飛石も三ツ四ツ蓮のうき葉哉」
与謝蕪村
「似た事の三ツ四ツはなし小六月」千代尼
「水切りの三つ四つ跳ねて春の海」西村元春
「ごろ石の三つ四つを州に夏の果」酒井美知子

「たんぽぽ三つ四つ梅の古木の苔」北原白秋
「児の頬や三つ四つつけし瓜の核」飯島風香
「時鳥草三つ四つ母のうすまぶた」水谷文子
「みつよつや四十の老をくらへ馬」成美
「さて醉て三ツ四ツに見んけふの月」月守

「初雁や三ツ四ツいくら山のきれ」白雄
「遠里や三ツ四ツ二ツ鳳巾」事紅  (鳳巾:いかのぼり/凧)
「碁につくれ三ツ目四ツ目の梅の花」樓我
「鳴く雁や三つ目四つ目の水の闇」米仲
「人住まぬ庭に三つ四つ返り花」岡田寿美子

「蕗の薹三つ四つ二つ林泉寺」中条久三夫
「漁火の沖に三つ四つ年忘れ」山本十代保
「暁(あけ)の蜩不義理が三つ四つほど」中村草田男
「睡蓮の三つ四つと増ゆまどろめば」伊丹三樹彦
「郁子の実の三つ四つさがり軒暗し」坪根里杏

「濡縁に落梅三つ四つ寄せてあり」宿好
「御降りや袴三つ四つたたまるる」永井東門居
「烏貝三つ四つのせて舟戻る」野村泊月
「さゞめくや扇三つ四つ暮を行く」柳川春葉
「時計草三つ四つ別の午後ひらく」浦野菜摘

「軽石も三つ四つ拾ひ磯菜滴む」堀 磯路
「鵲や三つ四つ二つ橋かけよ」乙由

「初烏三ツ四ツからは見えにけり」馬明
「柴舟の底に三ツ四ツ木の実かな」一棟
「冬至柚子三つ四つ今のゆとりかな」殿村莵絲子
「飛石も三つ四つ蓮の浮葉哉」蕪村
「虫穴に三つ四つ蕗の暮春かな」大竹孤悠

「啓蟄や謎めく穴の三つ四つ」青垣和子
竹峰
三は四は みつわよつわ 「霜幾代三は四はの宿の松」宗牧 竹峰
三片四片 みひらよひら 「何三ひら四ひらの花に折そへん」蓼太  (四ひら:四葩/紫陽花) 竹峰
       
三・五の熟語      先頭に戻る
熟 語 読 み 意    味 委 員
三一五事件 さんいちごじけん 昭和3年3月15日、田中義一内閣によって全国的規模で行われた日本共産党員などの大検挙事件。 竹峰
三月五日 さんがついつか 「雛壇や三月五日の日たける」村上鬼城

「蕎麦打つて雛も三月五日かな」村上鬼城
竹峰
三綱五常 さんこうごじょう 儒教の実践道徳。臣の守るべきしるべは君、妻の守るべきしるべは夫、子の守るべきしるべは父。五常は仁、義、礼、智、信。 竹峰
三皇五帝 さんこうごてい 中国伝説上の帝王。三皇(伏羲、女か、神農)と五帝(黄帝、せんぎょく、帝嗟、帝尭、帝舜)。但し諸説がある。 竹峰

同上

同上

「三皇五帝雀蛤となりにけり」瀾水 竹峰
三々五々 さんさんごご 人々がちらほら道を行(歩)くようす。 なじょ
同上 同上 「三々五々蟻も自由の時ならむ」相見基子

「紫雲英や三々五々に江戸の松」
関森勝夫

「石庭の石の三々五々の涼」鷹羽狩行

「三々と坐し五々と立ち丘の秋」丁野 弘

「萍の三三ながれ五五のつづく」福永耕二

「麦踏て三々五々の野梅かな」椎本才麿
竹峰
三十五反 さんじゅうごたん 「初夢は三十五反の帆なりけり」鏡 茂子 竹峰
三十五日 さんじゅうごにち 人の死後三五日目の忌日。また、その日に行う仏事。 竹峰
三反五畝 さんたんごせ 「継ぐ子なき三反五畝や麦を踏む」清水喜造 竹峰
三人五徳 さんにんごとく 火鉢に用いる三本足の五徳に似るところから三人が車座になること。三人いっしょに事を行うこと。 竹峰
三羽五羽 さんばごわ 「朝の山茶花雀が三羽五羽啼いて」井本農一 竹峰
三百五十 さんびゃくごじゅう 「能馬て越すや三百五十川」淡々 竹峰
三百五十九夜 さんびゃくごじゅうくや 「あひ見まく星や三百五十九夜」一六 竹峰
三分五厘 さんぷんごりん それほど値打ちのないことにいう。一分五厘。一銭五厘。 竹峰
三本五本 さんぼんごほん 「三本もご本も淋し鶏頭花」狸友

「喜多院の紫苑三本五本かな」石原八束
竹峰
三令五申 さんれいごしん 三度命じて五度重ねて言うの意。繰り返し繰り返し丁寧に命令すること。 竹峰
三老五更 さんろうごこう 中国周代の制度。天子が長老を父兄の礼をもって養い、それによって天下に孝悌を示したもの。 竹峰
三方五湖 みかたごこ 福井県三方郡にある、久々子湖、日向湖、水月湖、菅湖、三方湖の総称。 竹峰

同上

同上

「照り昃りして三方五湖風花す」沢崎ゆきえ

「浮氷深江に生る三方五湖」
福井久生

「日矢はなち神還ります三方五湖」山根邦子

「朝霧や一湖明けたる三方五湖」佐藤一九八
竹峰
三つ五つ みついつつ 「三つ五つまではよみたる千鳥かな」千代尼

「三ツ五ツ水をあやとる螢哉」季道

「曲水や岩に三ツ組五ツ組」希因
竹峰
三日五月 みっかさつき 「たま/\に三日月拜五月かな」去來  (注:/\は繰返記号のく) 竹峰
三三五五 さんさんごご 「七五三雲を三々五々浮べ」松尾隆信

「草刈女三々五々と通り抜け」星野立子
竹峰
三七五七 さんしちごしち 「卯の花や雨の三七日五七日」安住 敦 竹峰
       
三・六の熟語      先頭に戻る
熟 語 読 み 意    味 委 員
三十六詩仙 さんじゅうろくしせん 三十六歌仙に倣い江戸時代に石川丈山が選んだ中国の優れた詩人36人の呼称。又、わが国の江戸時代の優れた漢詩人36人を指して言う。 竹峰
三十六神 さんじゅうろくしん 仏道に志して三帰戒を受ける人を守護すると言われる36部の護法神王。三十六善神。 竹峰
三十六人集 さんじゅうろくにんしゅう 三十六歌仙の家集をまとめたもの。 竹峰
三十六年 さんじゅうろくねん 「三十六年それ思へ星一夜の雨」由平 竹峰
三十六俳仙 さんじゅうろくはいせん 三十六歌仙、三十六詩仙に対し、与謝蕪村の三十六俳仙図によって選び出された36人の優れた俳人の呼称。 竹峰
三十六坊 さんじゅうろくぼう 「蝙蝠や三十六坊飯の鐘」村上鬼城 竹峰
三十六万 さんじゅうろくまん 佐賀県の城下町、葉隠の里。鍋島藩36万石。

「佐嘉三十六万石の稲架日和」猿渡梠笑
竹峰
三十六鱗 さんじゅうろくりん 鯉の異名。 竹峰
三十六歌仙 さんじゅうろっかせん 平安時代中期の歌学者藤原公任の撰による36人の優れた歌人の呼称。 竹峰

同上

同上

「破れ屏風なれど三十六歌仙」下村梅子 竹峰
三十六禽 さんじゅうろっきん 一昼夜12時に夫々一獣を配し、更に1時に二つの属獣をつけた計36の鳥獣。三十六獣。 竹峰
三十六計 さんじゅうろっけい 昔の兵法にある36種の計略。三十六策。 竹峰
三十六俵 さんじゅうろっぴょう 相撲の土俵。土俵は直径13尺で36の俵で作られたことから言う。 竹峰
三十六峰 さんじゅうろっぽう 連山で36の峰のあるもの。転じて多くの峰をもった山。古く中国の嵩山のことをいったが、文人たちがこれにならって、京都の東山をさし、広く世間でも用いられるようになった。 竹峰
同上 同上 「三十六峰我も我もと時雨けり」夏目漱石

「三十六峰根付の鈴にしぐれけり」藤谷和子

「東山三十六峰涅槃雪」浅見志津香

「東山三十六峰の梅雨気配」安成三郎

「東山三十六峰みな笑ふ」清水基吉

「雲を吐く三十六峯夕立晴」鈴鹿野風呂

「晴れきつて三十六峰初比叡」朝妻 力

「梅雨空へ三十六峰雲を吐く」滝青佳

「前梅雨や三十六峰京に消え」松根東洋城

「雨あとの三十六峰粽解く」吉田島江
竹峰
三百六十 さんびゃくろくじゅう 「三百六十度首を回転星月夜」森川喜代子

「書初やけふから三百六十字」
半十

「幾何学の甘藍三百六十度」吉川順子

「鵤鳴く視界三百六十度」牧長幸子

「高原の薄暑三百六十度」佐藤和子
竹峰
三百六十五日 さんびゃくろくじゅうごにち 「貼りつける三百六十五日の目」松澤 昭 竹峰
三面六臂 さんめんろっぴ 一人で何人分もはたらくこと。顔が3つでうでが6本ある仏像の形式をいう。多方面に活躍する意もあるが、悪い意味では何にでも手を出し、狡猾(こうかつ)に、動き回る人を例えていう場合もある。 なじょ
同上 同上 「瀧打つて行者三面六臂なす」川端茅舎 竹峰
       
三・七の熟語      先頭に戻る
熟 語 読 み 意    味 委 員
三公七民 さんこうしちみん 江戸時代、収穫の三分を領主、七分を農民の所得とする税法。多くは領主の山野に農民が植林し、その成木を三公七民の割合で分収する造林法をいう。 竹峰
三五七九   「いちめてた三五七九の神の春」依西 竹峰
三災七難 さんさいしちなん 「日本は三災七難すさまじや」山田六甲 竹峰
三師七証 さんししちしょう 比丘の具足戒を授ける時の三師と七証の十人の僧。戒を授ける直接の師である戒和尚、戒場で白四羯磨(こんま)の作法を実行する羯磨師、威儀作法を教える教授師と七人の証明師。 竹峰
三十七階 さんじゅうしちかい 「晩餐は三十七階梅雨夕焼」松浦光子 竹峰
三汁七菜 さんじゅうしちさい 三種の汁と七種の副食物の意。本膳料理の鄭重なもので本膳に、一の汁、なます、煮物、飯、香の物、二の膳に、二の汁、煮物、ひたし物、または和え物、三の膳に、三の汁、さしみ、炊合せから成る。 竹峰
三津七湊 さんしんしちそう 室町時代、日本最古の海商法である廻船法度に定められた十の大港。三津は伊勢の安濃津、筑前の博多津、和泉の堺津。七湊は能登の輪島、越前の三国、加賀の本吉、越中の岩瀬、越後の今町、出羽の秋田、津軽の十三湊。 竹峰
三符七符   「紙雛や三符に七符の立姿」花縣 竹峰
三日七日 みっかなのか 「鬱三日腰痛二十日花七日」星野石雀 竹峰
三ツ七ツ みつななつ 「三ツ七ツ標(ヲチ)て梅あり双林寺」三弄

「先祝へ三つか七つもゐのこ餅」米策
竹峰
       
三・八の熟語      先頭に戻る
熟 語 読 み 意    味 委 員
三尺八寸 さんじゃくはっすん 「下り藤三尺八寸候へし」元春 竹峰
三十八滝   「木曾駒の三十八滝に雲あそぶ」阿部ひろし 竹峰
三十八度 さんじゅうはちど 「切株の発熱三十八度五分」遠藤寛子

「今朝既に三十八度胡瓜咲く」佐々木紫乃
竹峰
三十八度線 さんじゅうはちどせん 朝鮮半島中央部を横断する北緯三八度の緯線をいう。第二次世界大戦後この北側をソ連が南側をアメリカが占領し、後に朝鮮民主主義人民共和国と大韓民国とが成立。朝鮮戦争の発火点となった 竹峰
三十八文店 さんじゅうはちもんみせ 江戸時代に流行った三十八文均一の店。露店を出し色々な物を商った。 竹峰
三男八女 さんなんはちじょ 「野口雨情に三男八女草の花」吉次 薫 竹峰
三河八橋 みかわやつはし 「三河なる八橋も近き田植哉」蕪村

「雨となる三河八橋つばくらめ」多納有紀
竹峰
       
三・九の熟語      先頭に戻る
熟 語 読 み 意    味 委 員
三三が九 さざんがく 「三椏の花三三が九三三が九」稲畑汀子 竹峰
三槐九棘 さんかいきゅうきょく 三公九卿の別称。周代に朝廷で訴えを聞くとき三公は槐樹の下で、九卿は棘の下で聞いたことからいう。 竹峰
三階九級 さんがいくきゅう 奈良時代以後に制定された僧官。僧正・僧都・律師の三階を、さらに大僧正・僧正・権僧正、大僧都・権大僧都・少僧都・権少僧都、律師・権律師の九つに分けたもの。 竹峰
三跪九叩 さんききゅうこう 何度も跪いてお辞儀をすることから最敬礼をすること。 竹峰
三公九卿 さんこうきゅうけい 三公と九卿。わが国では太政官の最高職である三人の大臣と公家をいう。中国では各時代により官名が異なる。 竹峰
三三九度 さんさんくど 結婚式で杯を酌み交わす儀式。 なじょ
三拝九拝 さんぱいきゅうはい 繰り返してしきりに頼むこと。「三拝」は三拝の礼、「九拝」は九拝の礼のこと。共に丁寧な拝礼の仕方。また、手紙の終わりに書いて深い敬意を表す言葉。 なじょ
       
三・多の熟語      先頭に戻る
熟 語 読 み 意    味 委 員
三月十日 さんがつとうか 昭和20年3月10日、東京大空襲があった日

「三月十日もんじゃに落とす生玉子」田付賢一

「涅槃圖も三月十日に焼きしこと」八木林之介

「忌日みな三月十日の墓並ぶ」山根美樹

「椿落つ三月十日祖父母の忌」大塚かづき

「うつぶせに三月十日の落椿」水野柿葉

「縦横に運河三月十日かな」小出文子

「過去帳に一家全滅三月十日」加茂行昭
竹峰
三逕十歩 さんけいじゅっぽ 「三逕の十歩に盡きて蓼の花」蕪村 竹峰
三賢十聖 さんけんじっしょう 大乗で、菩薩の修行階位のうち、聖位である十地(十聖)と、それ以前の十住・十行・十廻向(三賢)。 竹峰
三五十五 さんごじゅうご 「盛る升も三五十五の夜蛤」抱一 竹峰
三世十方 さんぜじっぽう 三世と十方。過去・現在・未来と、東・西・南・北・西北・西南・東北・東南・上・下の称。また、無限の時間と空間。 竹峰
三五の十八 さんごのじゅうはち 三と五の積は正しくは一五であるところから計画や予想が外れること。商売上の見込みが、実際とは合わないこと。三五の二十五。 竹峰
三越百貨店 みつこしひゃっかてん 「炎中や逃げ込む三越百貨店」二宮一知 竹峰
三世三千仏 さんぜさんぜんぶつ 仏の総称。過去荘厳劫・現在賢劫・未来星宿劫のそれぞれに一千ずつ仏が出現するという考え方による。 竹峰
三河万歳 みかわまんざい 三河地方で発達した万歳。その演者。烏帽子に大紋を着た太夫と鼓を打つ才蔵とが家々を回って祝言を述べ、こっけいな掛け合いを演じて人気を得た。 竹峰

同上

同上

「三河万歳語る師の笑み太夫めく」田中英子

「三河万歳熱の子の瞳が笑ひ出す」志摩芳次郎

「三河万歳東京行は混みにけり」加藤かけい

「三河万歳刈り田へ犬は尾を振れり」星野昌彦

「橋越えて三河万歳村移る」野原春醪

「万歳の三河の国へ帰省かな」富安風生
竹峰