回文俳句
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回文俳句 その6「田植歌ふたつや伝ふ田植歌」 無寸
(たうえうた ふたつやつたふ たうえうた)
「やけ竹やとんどやとんどやけ竹や」 不吟
(やけたけや とんどやとんど やけたけや)
「坂越つ遅き日木曾を杖小笠」 素更
(さかこえつ おそきひきそを つえこかさ)
「橿の木ゆ白し真しろし雪の鹿」 星布
(かしのきゆ しろしましろし ゆきのしか)
「なかはしののとかなかとののしはかな」 一会
「けさ皆はのめのやのめの花見酒」 嘉雅
(けさみなは のめのやのめの はなみざけ)
「なはにきついさ見ん見さい月に花」 信元
(なはにきつ いさみんみさい つきにはな)
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回文俳句 その5 (花木の部)「ながめしはさくうめ六種はじめ哉」 寸赤
(ながめしは さくむめむくさ はじめかな)
「ながめんの花よ木よ名は野梅哉」 正依
(ながめむの はなよきよなは のむめかな)
「盛かと梅かとがめんとがりがさ」 秀重
(さかりかと むめかとがめむ とがりがさ)
「松の木の梅やながめん檐のつま」 立圃
(まつのきの むめやながめむ のぎのつま)
「とび梅と共に世にもととめん人」 立圃
(とびむめと ともによにもと とめむひと)
「ちこのさけ梅の香のめんけさの東風」 藤橋
(ちこのさけ むめのかのめむ けさのこち)
「らくさへやいざ皆見さい八重桜」 光重
(らくさへや いざみなみさい やへさくら)
「らくさせい折らばぞ腹をいせ桜」 忠也
(らくさせい おらばぞはらを いせざくら」
「たがひなば水泡や花見花筏」 作者不知
(たがいなば みなわやはなみ はないかだ)
「りくつなはためたそためた花つくり」 重貞
(りくつなは ためたぞためた はなつくり)
「問ひぬらし花の其名はしらぬ人」 貞盛
(とひぬらし はなのそのなは しらぬひと)
「咲くみたかかたみは見たか形見草」 梅盛
(さくみたか かたみはみたか かたみくさ)
「木はつらし春ちり散るは白椿」 重方
(きはつらし はるちりちるは しらつばき)
「岸に野の萩かや垣は野の錦」 作者不知
(きしにのの はぎかやかきは ののにしき)
「田は月か野べはさはべのかきつばた」 重政
(たはつきか のべはさはべの かきつばた)
「名はのかじ花のその名は志賀の花」 重供
(なはのかじ はなのそのなは しがのはな)
「なはいかに軒は椿の二かいはな」 重頼
(なはいかに のきはつばきの にかいはな)
「長みなは野菊の茎の花見哉」 一正
(なかみなは のぎくのくきの はなみかな)
「花のすゞなりけりけりな鈴の縄」 春可
(はなのすず なりけりけりな すずのなは)
「葉の筋はしら糸しらじ蓮の葉」 重頼
(はのすぢは しらいとしらじ はちすのは)
「咲くみつゝつまてまてまつ鼓草」 也有
(さくみつつ つまてまてまつ つづみくさ)
「咲く見つゝ花形か名は鼓草」 宗房
(さくみつつ はながたかなは つづみくさ)
「ながめしは野な花々のはじめ哉」 立圃
(ながめしは のなはなばなの はじめかな)
「生垣はうばらきらはん萩か景」 宗房
(いけがきは うばらきらはん はぎがけい)
「さくなぎをしらなみならし翁草」 重次
(さくなぎを しらなみならし おきなくさ)
「外の名はしらじ見しらじ花の顔」 作者不知
(ほかのなは しらじみしらじ はなのかほ)
「半ば木の花物花は軒端かな」 作者不知
(なかばきの はなものはなは のきばかな)
「なかも亦皆花は波玉藻かな」 作者不知
(なかもまた みなはなはなみ たまもかな)
「見たか名は野な花々の花筐」作者不知
(みたかなは のなはなはなの はなかたみ)
「中な葉をむらがりからん尾花哉」 作者不知
(なかなはを むらがりからむ をばなかな)
「しつゝらし咲いて果いざ白つゝじ」 作者不知
(しつつらし さいてはていざ しらつつじ)
「咲く水か夏かつ/\"なかつみ草」 作者不知
(さくみづか なつかつかづな かつみくさ)
「黄なや又錦木岸に玉やなぎ」 作者不知
(きなやまた にしきぎきしに たまやなぎ)
「なる時も棗にめづなもぎとるな」 立圃
(なるときも なつめにめづな もぎとるな)
「ながむべき庭はや母に木へん哉」 重方
(ながむべき にははやははに きへんかな)
「長菜つみ春うりうるは水菜哉」 貞義
(ながなつみ はるうりうるは みずなかな)
「松の木の雪やはや消ゆ軒のつま」 秀重
(まつのきの ゆきやはやきゆ のきのつま)
「なかむ日はくも間や山も花瓶哉」 作者不知
(なかむひは くもまややまも かびんかな)
「半地を檐な柳のおち葉かな」 作者不知
(なかばちを のぎなやなぎの おちばかな)
「友がゐし山や端山や椎がもと」 作者不知
(ともがいし やまやはやまや しいがもと)
「咲くにをし見ぬか行かぬ身しおに草」 作者不知
(さくにをし みぬかゆかぬみ しおにくさ)
「永き日をもる花春も老木哉」 作者不知
(ながきひを もるはなはるも おひきかな)
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回文俳句 その4 (風月の部)
「中よぎつ黒雲くろく月夜哉」 秀重
(なかよぎつ くろくもくろく つきよかな)
「星月をすますやすます奥津しほ」 貞盛
(ほしづくを すますやすます おくつしほ)
「長月を清見にみよき興津かな」 常久
(ながつきを きよみにみよき おきつかな)
「月を常に見たかかたみにねつおきつ」 重方
(つきをつねに みたかかたみに ねつおきつ)
「藻をのけい月影がきつ池の面」 重頼
(もをのけい つきかげがきつ いけのおも)
「なが月を波にたに皆おき津哉」 立圃
(ながつきを なみにたにみな おきつかな)
「よきつちもゑいとうといへもち月夜」 重次
(よきつちも えいとうといえ もちづきよ)
「たが見るな月をやおきつなるみかた」 紹二
(たがみるな つきをやおきつ なるみかた)
「葉にのきつ枯れ木はきれか月の庭」 作者不知
(はにのきつ かれきはきれか つきのには)
「きはに来つよきつき/\よ月に萩」 作者不知
(きはにきつ よきつきつきよ つきにはぎ)
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回文俳句 その3 (鳥獣の部)
「池の皆鴨か眞鴨か浪の景」 重頼
(いけのみな かもかまがもか なみのけい)
「まじれ名は鳥と鵆とはなれ嶋」 作者不知
(まじれなは とりとちどりと はなれじま)
「鷹のけふむらがりとらん武家の方」 作者不知
(たかのけふ むらがりとらむ ぶけのかた)
「きかばねは鴫かやかきしはね羽掻」 作者不知
(きかばねは しぎかやかきし はねはかき)
「長寝もと鴨飼鴨か友寝哉」 作者不知
(ながねもと かもかいかもか ともねかな」
「馬子のるはむたいぞいたむ春の駒」 光有
(まこのるは むたいぞいたむ はるのこま)
「中乗るは馬のこのまん春野哉」 重供
(なかのるは うまのこのまん はるのかな)
「輪にのるは馬の好まん春の場」 作者不知
(わにのるは うまのこのまん はるのにわ)
「遠のかじつましばし待つ鹿の音」 梅盛
(とおのかじ つましばしまつ しかのおと)
「妻こふや小猫と小猫藪小松」 徳英
(つまこふや こねことこねこ やぶこまつ)
「永き日に舞蝶とぶ蝶二ひき哉」 作者不知
(ながきひに ぶてふとぶてふ にひきかな)
「中はないいなごの子ない稲葉哉」 作者不知
(なかはない いなごのこない いなはかな)
「此類か下水見たしかひるの子」 作者不知
(このるいか したみずみたし かいるのこ)
「頃もなう春とやとるは鮒もろ子」 宗房
(ころもなう はるとやとるは ふなもろこ)
「追ひくだす淀川かとよすだく氷魚」 立圃
(おひくだす よどかわかどよ すだくひお)
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回文俳句 その2 (雑の部)
「寒さのみ寒さや寒さ身の寒さ」 作者不知
(さむさのみ さむさやさむさ みのさむさ)
「景さむし雪はやはきゆ新在家」 作者不知
(けいさむし ゆきはやはきゆ しんざいけ)
「つみ乗るは筏か高い春の水」 長好
(つみのるは いかだかたかい はるのみづ)
「摘みのけい蓼の穂の出た池の水」 重供
(つみのけい たでのほのでた いけのみづ)
「けさみなはのまじ小嶋の花見酒」 弘永
(けさみなは のまじこじまの はなみざけ)
「家にけさ屠蘇酒さぞと酒にゑひ」 作者不知
(いえにけさ とそさけさぞと さけにえい(酔い))
「ひえにけさのむかやかんの酒にゑひ」 重方
(ひえにけさ のむかやかんの さけにえい)
「ながくたゞなづな七つ菜たゝく哉」 重長
(ながくただ なづなななつな たたくかな)
「乳ものむか喜ぶ子ろよ寒の餅」 作者不知
(ちものむか よろこぶころよ かむのもち)
「日はゐのこ餅をそお乳も子の祝」 重貞
(ひはいのこ もちをそをちも このいはひ)
「さく紐をとけとくとけと思ひ草」 重貞
(さくひもを とけとくとけと おもひくさ)
「なきを霜死なは名はなし若翁」 鬼貫
(なきをしも しなばなはなし もしおきな)
「ながしつゝ生しはしけいつゝし哉」 正長
(ながしつつ いけしはしけい つつしかな)
「田植うたへうたはゞ田植田うへ歌」 重方
(たうえうた へうたはばたうへ たうえうた)
「しぼりかも帷子ひたかもがりぼし」 作者不知
(しぼりかも かたびらひたか もがりぼし)
「なかしつゝ浪しりしみなつゝし哉」 氷花
(なかしつつ なみしりしみな つつしかな)
「長柄笠のどかなかどのさかえ哉」 直之
(ながえかさ のどかなかどの さかえかな)
「中まじへ見すかす霞絵嶋哉」 作者不知
(なかまじへ みすかすかすみ えじまかな)
「いかしなはきしやあやしきはなしかひ」 宗朋
(いかしなは きしやあやしき はなしかい)
「まるくさかは名こそそこなは風車」 昌意
(まるくさかば なこそそこなば かざくるま)
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回文俳句 その1「池の端に雪や早や消ゆ庭の景」 作者不知
(いけのはに ゆきやはやきゆ にはのけい)
「折るな枝鶯低う妙なるを」 素更
(おるなえだ うくいすひくう たえなるを)
「交野見つ鳥と小鳥とつみの鷹」 重頼
(かたのみつ とりとことりと つみのたか)
「香やひらき法とく鳥のきらびやか」 重田梧山
(かやひらき のりとくとりの きらびやか)
「茎の香ぞ花にし似なば曽我の菊」 作者不知
(くきのかそ はなにしになは そかのきく)
「草の名は知らず珍し花の咲く」 作者不知
(くさのなは しらずめずらし はなのさく)
「けさたんとのめや菖の富田酒」 其角
(けさたんと のめやあやめの とんたさけ)
「蝶舞ふて長閑な門の蝶舞ふて」 作者不知
(てふまふて のどかなかどの てふまふて)
「照りて来つ西に真西に月照りて」 重貞
(てりてきつ にしにまにしに つきてりて)
「遠のくかうぐひすひくう楽の音」 重方
(とをのくか うくいすひくう かくのをと)
「長き名や玉のをのまた柳かな」 木下長嘯子
(ながきなや たまのをのまた やなぎかな)
「なかば咲く萩のその木は草葉かな」
源意
(なかばさく はぎのそのきは くさばかな)
「流る雪見る間に丸ミ消ゆるかな」 知常庵
(なかるゆき みるまにまるみ きゆるかな)
「流れ見す野べは川辺のすみれかな」 作者不知
(なかれみす のべはかわべの すみれかな)
「のきさらむ虫の音のしむ紫野」 作者不知
(のきさらむ むしのねのしむ むらさきの)
「目をとめよ梅かながめむ夜目遠目」 重貞
(めをとめよ むめかながめむ よめとをめ)
「樂までぞ花見て皆は袖まくら」 直久
(らくまでそ はなみてみなは そでまくら)
「我が衣ぬらして知らぬもろこ川」 作者不知
(わがころも ぬらしてしらぬ もろこがわ)
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