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R-300内部 及び QR−666内部
両機の内部をご紹介します.
R−300前面パネル
入手直後の本機.さっそくケースを開けてみます.
嫁入り直後というのにテゴメ同然 (*_*;
固体化しているとはいうものの内部は 9R-59Dに良く
似たトリオの真空管受信機の伝統的な 配置です.
こちらはQR−666内部.
若干アングルが異なるが左側にオプションの
FMチューナーが見えている.
複雑怪奇な糸掛け機構.バンド切り替えSWとも繋がっているようだが
ドーモよくわからない.一回はずしたら二度と元には戻せない!
QR−666のダイヤル部分
フライホイールとスイッチは別の部品が使われている
フライホイールに軸受けがあることも注目される.操作
感はこちらの方がやや劣り,回していると糸の段落ちの
感触がある
R-300にはほぼ同一の設計のキットが発売されており,型名をQR-666と言います.現物は
R-300を入手した3年後の2005年8月に入手しました.R-300に比べダイアルがグッと安っぽく
なりフライホイールを使用してはいるものの感触は今ひとつです. .ほぼ同一設計とは言う
ものの内部写真のとうり,使用部品はことごとく異なっています.基板やワイヤーハーネスもか
なり異なります.受信範囲とパネル面の基本配置が同じだけで実際はまったく別の機械と言え
ます.
音質についてもオーディオにはうとい私でも違いがはっきり判ります.R−300は相当帯域を絞
ってありBC帯の聞きやすさはQR−666に軍配が上がります.
QR-666は1973年発売,R-300は1976年の発売ですからキットか完成品かということより,
QR-666はR−300のプロトタイプと考える方が自然な気がします.QR-666の開発による知見
をもとにオーバースペック部品の仕様見直し,機構部分の手直し,デザインのエレガント化及
びコストダウンを図ったものがR−300 と見るのが妥当でしょう.
QR-666はオプションでFM放送バンドを増設できます.入手したセットはそのFMユニットを
増設してありFM放送を受信できます. スカイセンサーのようないわゆるBCLラジオとは異な
り,このようなタイプのリグからFM放送が聞こえるとなんだか奇妙な感じですが慣れるとなか
なか便利でFBです. .
QR−666 前面パネル
FMチューニングダイヤルはカサ歯車で伝達されている FMチューナー操作部
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