魅惑の軍用無線機
三才ブックス 1984.11.15第一刷 B5 224ページ 定価2000円 |
|
|
通称 "赤本".トランシーバーの改造がしにくくなったり Pチャンが聞けなくなった元凶のショーもない出版社ですが唯一まともな仕事として評価できる書籍です.軍用機器の本に"魅惑"という単語を使うセンスが斬新.カラーページの写真を見ているだけでも楽しめます.こんな本を眺めているだけで癒される人種って・・・ |
|
|
|
日本の業務用受信機 11版
プライベート版 金道英雄 著 2005.8 A4 269ページ |
|
|
知る人ぞ知る名著. 受信機好きにはたまらない本です.2005年8月20日,著者ご本人からわけていただきました.余人には不可能と思われるマニアのみに可能な綿密な調査で,戦後の国産受信機のほぼ全てが網羅されています. |
|
|
|
日本の業務用受信機 12版
プライベート版 金道英雄 著 2006.8 A4 282ページ |
|
|
2006年11月25日 に著者と宴席を共にしたおり,座中にお持ちいただいたこの本をいただきました.前年版より10ページ以上増頁されており,飽く事なき紙面の充実が続いています.今版では無線機好きだけに理解できる高橋 一成氏による情感溢れる受信機のイラストが掲載されました.今後の追加掲載が楽しみです. |
|
|
|
Shortwave Receiver
Past & Present:Communications Receivers 1942-1997
Third Edition By Fred Osterman 474ページ |
|
|
2005年暮 入院の折,御奇特な方から貸していただき病院暮らしの無聊をまぎらわすことができました.後ろ髪引かれる思いでお返ししましたがその後機会あって入手できたものです.1ページにほぼ2台の割合で受信機が紹介されており総数は800種を超えると思われます.エディストーンの横行ダイヤルの美しさをこの本で知りました.ぜひ実物を見てみたい. |
|
|
|
実体図付回路集
オーム社 S41.11.30 16版 B5 110ページ (初版1957.11.30) 定価 250円 |
|
|
ゲルマラジオから0-V-1 ,高一,VFO, A3TX, 電蓄まで載っています.五目ごはん見たいな内容. 実体図は今でも配線の参考となることがあります.ST管とMT管が混在しておりちょうど過渡期に企画されたもののようです.
なぜか中学のときに15才年長の兄からもらった.彼もラジオ少年にあこがれた時期があったのだろうか・・・ |
|
|
|
SSBトランシーバ
日本放送出版協会 田山 彰著 1972.2.20 初版 B6版 260ページ 定価 680円 |
|
|
開局1年目ころにやっと親に買ってもらえたTS-511の資料が欲しくて大島の書店に取り寄せてもらいました.高校1年の頃だったと思います. 当時の国内外のSSBリグの解説が詳細になされており現在では技術史上貴重な資料と思われます.奥付に書かれた略歴によると著者の田山氏はスターの技術部長から泉工業を経て八重洲無線の技術部長を勤められた方のようです.泉工業は聞きなれない社名ですがわずか200台しか生産されなかったという幻のHFトランシーバー”22-TR”のメーカーです. |
|
|
|
アマチュア無線入門
オーム社 大河内正陽著 1959.8.31第14版 新書版140ページ 定価 120円 |
|
|
S27年,戦後のアマチュア無線再開前夜にあの大河内OTによって著されたもの.新書版ながらオームの法則から製作記事まで,またアワードや免許申請のテクニックまでと ミニアマハンと呼べる充実した内容.
初版はS27.12.5とある. |
|
|
|
1958マツダ真空管ハンドブック
誠文堂新光社 1957.10.10 第1版 新書版 418ページ 定価 320円 |
|
|
表紙イラストにあるブラウン管になんとなくこの時代の意気込み みたいなものを感じるのは私だけでしょうか. おもしろいのは裏表紙に定価320円,地方売価325円と二重価格が堂々と表示してあること. |
|
|
|
1964 NATIONAL ELECTRONIC TUBE TRANSISTOR HAMDBOOK
誠文堂新光社 1964.1.5 第1版 B6版 1050ページ 定価 1450円 |
|
|
真空管ハンドブックです.版の大きさは前のものと異なりますが記述フォーマットはほとんど同じ.今回HPに乗せるために奥付を見たら出版元はどっちも誠文堂新光社でした.ドーリで・・ |
|
|
|
実用真空管ハンドブック
誠文堂新光社 1981.10.2 第15版 B5版 156ページ (初版1966.3.25) 定価 1300円 |
|
|
前の2冊の真空管ハンドブックは純然たるデータ集ですがこちらは 回路例ありコラムありとなかなか楽しくてためになる内容.こうしてみると誠文堂新光社は真空管HBの発行に熱心だったことがよくわかります. MJ誌に繋がる真空管好きな会社の伝統があらわれている・・・か?
|
|
|
|
別冊CQhamradio 戦後再開30年記念号
CQ誌でつづるアマチュア無線外史 縮刷ダイジェスト版
CQ出版社 1982.11.5 初版 B5版 160ページ 定価 950円 |
|
|
JARLの「アマチュア無線のあゆみ」に盛られなかった裾野部分の情報を拾遺する目的で何社かが外史を刊行しています.過去のCQ誌のダイジェストはその意味では情報の宝庫と言えるでしょう.また当時の広告やリグの価格も興味深いです. |
|
|
|
先駆者の足跡をたどり今日の隆盛を学ぶ
日本アマチュア無線外史
電波新聞社 岡本次雄 木賀忠雄 著 1992.2.10 2版 B5版 178ページ
定価 1600円 本体1553円 |
|
|
CQ誌や初歩のラジオを読んで育ったハムにとっては電波新聞社の出版物というのがまず物めずらしい.同じ話題を取り上げていても前2社と微妙に視点が異なり新鮮に感じます.表題にある「今日の隆盛」という言葉が今となってはちょっと寂しいですね. |
|
|
|
復刻ダイジェスト版 無線と実験
ラジオ放送開始より電機蓄音機まで 1924-1935
誠文堂新光社 1987.6.1 初版 B5版 221ページ 定価 1500円 |
|
|
自分の誕生以前の無線界となるともはや技術趣味ではなくて歴史趣味の領域といえるかも. スーパーヘテロダインの生みの親アームストロング氏に関する記事が興味深いです.戦闘中に塹壕の中でスーパーヘテロダイン方式を思いついたという逸話をどこかで聞いたことがあるのですが,記事中にそのエピソードを見つけることはできませんでした. |
|
|
|
CQ別冊 創刊500号
特別記念付録 CQhamradio500
CQ出版社 1988.2.1発行(2月号) B5版 84ページ |
|
|
JA1BLV,JA7SSB他数名のOTたちの回想を主記事としていますが外史に劣らず主観的なハムの歴史を伝えていて興味深い内容です.巻頭に故小渕恵三 官房長官(当時)の500号への祝辞が掲載されているのが時代を感じさせます. |
|
|
|
CQ別冊 創刊600号 特別記念付録
CQ ham radio にっぽんアマチュア無線史
CQ出版社 1996.6.1発行(6月号) B5版 48ページ |
|
|
前項500号から8年後の出版です.ページ数は半分近くまで減っており内容も単なるハム年表になってしまっています.当時アマチュア界は高齢化,減少化の傾向が顕在化しはじめCQ社の出版物も元気がなくなりはじめています. |
|
|
|
上級ハムになる本
CQ出版社 大塚政量 著 1971.6.15 第14版 A5版 418ページ (初版1967.3.1)
定価 480円 |
|
|
現在もハムを続けているOMたちの中にはこの本をお持ちの方が多いのでは? 上級ハムめざしてこの本で勉強を始めてはみたものの途中で投げ出し問題集の丸暗記で国試に臨んだという・・・それはUIAでした. |
|
|
|
ラジオ設計自由自在 @真空管受信機編
誠文堂新光社 奥沢清吉 著 1969.2.10 第6版 A5版 290ページ (初版1961.10.15) |
|
|
小6の三学期の頃,都内に就職していた兄にねだって買ってもらった参考書.意味不明な箇所だらけでしたがよく読んだっけ.同じ共振周波数ならコイルの巻き数の多いほうがQが高い・・・なんて記述を読んでわかったような気になっていた. |
|
|
|
初等ラジオ教科書
オーム社 大浦一行 著 S43.8.10 改訂増補 5版 A5 432ページ (初版1951.8.10) |
|
|
前項のものよりはかなり高度な内容となっています.古典的な真空管回路の解説はもちろんトランジスタについても hパラメータまで解説していますがいかんせん過渡期のため回路例は全てトランス結合.紙質があまりよくなくまるでわら半紙のような質感.虫食いはないものの酸性紙の欠点が露呈しています.前項と次項の2冊を加え都合4冊を同時期に兄に買ってもらいました.当時の金額ではかなりのものになるはずで今思うと15才年長とはいえ,兄のサイフにずいぶん負担をかけてしまいました. |
|
|
|
NHK ラジオ技術教科書 基礎編 ・ 応用編
日本放送出版協会
基礎編 1968.12.1 14版 A5 390ページ (初版 1965.9.25) 定価 480円
応用編 1968.11.1 14版 A5 481ページ (初版 1966.9.25) 定価 850円 |
|
|
|
|
|
NHK ラジオFM技術教科書
日本放送出版協会
1975.5.1 9版 A5 333ページ (初版 1971.12.15) 定価 1300円
|
|
|
NHK ラジオ技術教科書 基礎編 ・ 応用編について
’70年頃まではラジオ技術という名で呼ばれる一連の技術体系があったような気がします.その学習の標準を示す役目をしていたのがこの2冊です.電気物理の解説は定性的な物にとどめていますが電気回路,電子回路の項は各法則をしっかりと押さえてあります.かなり高度な内容まで網羅していますがイラストが多く読みやすい.
ラジオFM技術教科書について
前項の改訂版です.これは上京して専門学校生になったとき自分で買ったもの.学校指定教科書のひとつでした.真空管に関する記述は333ページ中わずか19ページのみ.時代の趨勢です. |
|
|
|
ヴィンテージラヂオ物語
誠文堂新光社 田口達也 著 1993.6.15 第1版 B5版 192ページ 定価 3900円 本体3786円 |
|
|
ヴィンテージの名のとおり当時の科学の最先端機器は今見ても堂々たる存在感があります.現在のラジオとはその性能面で比べるべくもないでしょうがケースの意匠の細やかさやコストのかけ方はケタ違い.バロックとモダニズムの違いといった感じがします.
この本と次項の「ぼくらの鉱石ラジオ」はクラシックラジオコレクターの世界では有名な詩人の谷川俊太郎氏の名が序文や腰巻に見られます. なんかハマリすぎですね. |
|
|
|
ぼくらの鉱石ラジオ
筑摩書房 小林健二 著 2003.7.30 第13版 A5版260ページ 定価 3300円 税込み |
|
|
この本は現在も書店で入手可能です.工学の素養を持つ芸術家が鉱石(方鉛鉱等)ラジオを題材に本を作ったという感じの本です.ハネカムコイルの自作はもちろんダイアルツマミまで樹脂成型で作るといった本格的な工作記事の一方でテレパシーにまでおよぶラジオに感する想念の記述があるという不思議な感覚の本です.なお,著者は額縁作家としても高名な方のようです.
|
|
|