JR1UIA amateur radio station since 1971


BOOKS

手持ちの書籍から比較的入手の難しくなったものを掲載してみました.

2003年08月06日

魅惑の軍用無線機 
三才ブックス 1984.11.15第一刷 B5 224ページ 定価2000円
 通称 "赤本".トランシーバーの改造がしにくくなったり Pチャンが聞けなくなった元凶のショーもない出版社ですが唯一まともな仕事として評価できる書籍です.軍用機器の本に"魅惑"という単語を使うセンスが斬新.カラーページの写真を見ているだけでも楽しめます.こんな本を眺めているだけで癒される人種って・・・



2005年08月22日

日本の業務用受信機 11版
プライベート版  金道英雄 著 2005.8  A4 269ページ
知る人ぞ知る名著. 受信機好きにはたまらない本です.2005年8月20日,著者ご本人からわけていただきました.余人には不可能と思われるマニアのみに可能な綿密な調査で,戦後の国産受信機のほぼ全てが網羅されています.



2006年12月14日

日本の業務用受信機 12版
プライベート版  金道英雄 著 2006.8  A4 282ページ
2006年11月25日 に著者と宴席を共にしたおり,座中にお持ちいただいたこの本をいただきました.前年版より10ページ以上増頁されており,飽く事なき紙面の充実が続いています.今版では無線機好きだけに理解できる高橋 一成氏による情感溢れる受信機のイラストが掲載されました.今後の追加掲載が楽しみです.



2006年02月09日

Shortwave Receiver
Past & Present:Communications Receivers 1942-1997
Third Edition    By Fred Osterman    474ページ
2005年暮 入院の折,御奇特な方から貸していただき病院暮らしの無聊をまぎらわすことができました.後ろ髪引かれる思いでお返ししましたがその後機会あって入手できたものです.1ページにほぼ2台の割合で受信機が紹介されており総数は800種を超えると思われます.エディストーンの横行ダイヤルの美しさをこの本で知りました.ぜひ実物を見てみたい.



2003年08月06日

実体図付回路集 
オーム社 S41.11.30 16版 B5 110ページ (初版1957.11.30) 定価 250円
 ゲルマラジオから0-V-1 ,高一,VFO, A3TX, 電蓄まで載っています.五目ごはん見たいな内容. 実体図は今でも配線の参考となることがあります.ST管とMT管が混在しておりちょうど過渡期に企画されたもののようです.
 なぜか中学のときに15才年長の兄からもらった.彼もラジオ少年にあこがれた時期があったのだろうか・・・ 



2006年11月11日

SSBトランシーバ
日本放送出版協会 田山 彰著 1972.2.20 初版 B6版 260ページ  定価 680円
開局1年目ころにやっと親に買ってもらえたTS-511の資料が欲しくて大島の書店に取り寄せてもらいました.高校1年の頃だったと思います. 当時の国内外のSSBリグの解説が詳細になされており現在では技術史上貴重な資料と思われます.奥付に書かれた略歴によると著者の田山氏はスターの技術部長から泉工業を経て八重洲無線の技術部長を勤められた方のようです.泉工業は聞きなれない社名ですがわずか200台しか生産されなかったという幻のHFトランシーバー”22-TR”のメーカーです.



2003年08月06日

アマチュア無線入門 
オーム社 大河内正陽著 1959.8.31第14版 新書版140ページ 定価 120円
 S27年,戦後のアマチュア無線再開前夜にあの大河内OTによって著されたもの.新書版ながらオームの法則から製作記事まで,またアワードや免許申請のテクニックまでと ミニアマハンと呼べる充実した内容. 
初版はS27.12.5とある.



2003年08月06日

1958マツダ真空管ハンドブック
 誠文堂新光社 1957.10.10 第1版 新書版 418ページ 定価 320円
 表紙イラストにあるブラウン管になんとなくこの時代の意気込み みたいなものを感じるのは私だけでしょうか. おもしろいのは裏表紙に定価320円,地方売価325円と二重価格が堂々と表示してあること.



2003年08月06日

1964 NATIONAL ELECTRONIC TUBE TRANSISTOR HAMDBOOK
 誠文堂新光社 1964.1.5 第1版 B6版  1050ページ 定価 1450円
 真空管ハンドブックです.版の大きさは前のものと異なりますが記述フォーマットはほとんど同じ.今回HPに乗せるために奥付を見たら出版元はどっちも誠文堂新光社でした.ドーリで・・



2003年08月06日

実用真空管ハンドブック
 誠文堂新光社 1981.10.2 第15版 B5版  156ページ (初版1966.3.25) 定価 1300円
  前の2冊の真空管ハンドブックは純然たるデータ集ですがこちらは 回路例ありコラムありとなかなか楽しくてためになる内容.こうしてみると文堂新光社は真空管HBの発行に熱心だったことがよくわかります. MJ誌に繋がる真空管好きな会社の伝統があらわれている・・・か?



2004年08月01日

別冊CQhamradio 戦後再開30年記念号
CQ誌でつづるアマチュア無線外史 縮刷ダイジェスト版
 CQ出版社 1982.11.5 初版 B5版  160ページ  定価 950円
JARLの「アマチュア無線のあゆみ」に盛られなかった裾野部分の情報を拾遺する目的で何社かが外史を刊行しています.過去のCQ誌のダイジェストはその意味では情報の宝庫と言えるでしょう.また当時の広告やリグの価格も興味深いです.



2004年08月01日

先駆者の足跡をたどり今日の隆盛を学ぶ
日本アマチュア無線外史
電波新聞社 岡本次雄 木賀忠雄 著 1992.2.10 2版 B5版  178ページ  
定価 1600円 本体1553円
CQ誌や初歩のラジオを読んで育ったハムにとっては電波新聞社の出版物というのがまず物めずらしい.同じ話題を取り上げていても前2社と微妙に視点が異なり新鮮に感じます.表題にある「今日の隆盛」という言葉が今となってはちょっと寂しいですね.



2004年08月01日

復刻ダイジェスト版 無線と実験
ラジオ放送開始より電機蓄音機まで 1924-1935
 誠文堂新光社 1987.6.1 初版 B5版  221ページ  定価 1500円
自分の誕生以前の無線界となるともはや技術趣味ではなくて歴史趣味の領域といえるかも. スーパーヘテロダインの生みの親アームストロング氏に関する記事が興味深いです.戦闘中に塹壕の中でスーパーヘテロダイン方式を思いついたという逸話をどこかで聞いたことがあるのですが,記事中にそのエピソードを見つけることはできませんでした.



2004年08月01日

CQ別冊 創刊500号 
特別記念付録 CQhamradio500
CQ出版社 1988.2.1発行(2月号)  B5版  84ページ
JA1BLV,JA7SSB他数名のOTたちの回想を主記事としていますが外史に劣らず主観的なハムの歴史を伝えていて興味深い内容です.巻頭に故小渕恵三 官房長官(当時)の500号への祝辞が掲載されているのが時代を感じさせます.



2004年08月01日

CQ別冊 創刊600号 特別記念付録
CQ ham radio にっぽんアマチュア無線史
CQ出版社 1996.6.1発行(6月号)  B5版  48ページ
前項500号から8年後の出版です.ページ数は半分近くまで減っており内容も単なるハム年表になってしまっています.当時アマチュア界は高齢化,減少化の傾向が顕在化しはじめCQ社の出版物も元気がなくなりはじめています.



2004年08月01日

上級ハムになる本 
CQ出版社 大塚政量 著 1971.6.15 第14版 A5版  418ページ (初版1967.3.1)
定価 480円
現在もハムを続けているOMたちの中にはこの本をお持ちの方が多いのでは? 上級ハムめざしてこの本で勉強を始めてはみたものの途中で投げ出し問題集の丸暗記で国試に臨んだという・・・それはUIAでした.



2004年08月01日

ラジオ設計自由自在 @真空管受信機編 
 誠文堂新光社 奥沢清吉 著 1969.2.10 第6版 A5版  290ページ (初版1961.10.15)
小6の三学期の頃,都内に就職していた兄にねだって買ってもらった参考書.意味不明な箇所だらけでしたがよく読んだっけ.同じ共振周波数ならコイルの巻き数の多いほうがQが高い・・・なんて記述を読んでわかったような気になっていた.



2004年08月01日

初等ラジオ教科書
オーム社  大浦一行 著 S43.8.10 改訂増補 5版 A5 432ページ (初版1951.8.10)
前項のものよりはかなり高度な内容となっています.古典的な真空管回路の解説はもちろんトランジスタについても hパラメータまで解説していますがいかんせん過渡期のため回路例は全てトランス結合.紙質があまりよくなくまるでわら半紙のような質感.虫食いはないものの酸性紙の欠点が露呈しています.前項と次項の2冊を加え都合4冊を同時期に兄に買ってもらいました.当時の金額ではかなりのものになるはずで今思うと15才年長とはいえ,兄のサイフにずいぶん負担をかけてしまいました.



2004年08月01日

NHK ラジオ技術教科書 基礎編 ・ 応用編 
日本放送出版協会
基礎編  1968.12.1 14版 A5 390ページ (初版 1965.9.25) 定価 480円
応用編  1968.11.1 14版 A5 481ページ (初版 1966.9.25) 定価 850円
解説は次項



2004年08月01日

NHK ラジオFM技術教科書
日本放送出版協会
1975.5.1 9版 A5 333ページ (初版 1971.12.15) 定価 1300円
NHK ラジオ技術教科書 基礎編 ・ 応用編について
’70年頃まではラジオ技術という名で呼ばれる一連の技術体系があったような気がします.その学習の標準を示す役目をしていたのがこの2冊です.電気物理の解説は定性的な物にとどめていますが電気回路,電子回路の項は各法則をしっかりと押さえてあります.かなり高度な内容まで網羅していますがイラストが多く読みやすい.

ラジオFM技術教科書について
前項の改訂版です.これは上京して専門学校生になったとき自分で買ったもの.学校指定教科書のひとつでした.真空管に関する記述は333ページ中わずか19ページのみ.時代の趨勢です.



2004年08月01日

ヴィンテージラヂオ物語
 誠文堂新光社 田口達也 著 1993.6.15 第1版 B5版 192ページ 定価 3900円 本体3786円
ヴィンテージの名のとおり当時の科学の最先端機器は今見ても堂々たる存在感があります.現在のラジオとはその性能面で比べるべくもないでしょうがケースの意匠の細やかさやコストのかけ方はケタ違い.バロックとモダニズムの違いといった感じがします.
この本と次項の「ぼくらの鉱石ラジオ」はクラシックラジオコレクターの世界では有名な詩人の谷川俊太郎氏の名が序文や腰巻に見られます.  なんかハマリすぎですね.



2004年08月01日

ぼくらの鉱石ラジオ
筑摩書房  小林健二 著 2003.7.30 第13版 A5版260ページ 定価 3300円 税込み
この本は現在も書店で入手可能です.工学の素養を持つ芸術家が鉱石(方鉛鉱等)ラジオを題材に本を作ったという感じの本です.ハネカムコイルの自作はもちろんダイアルツマミまで樹脂成型で作るといった本格的な工作記事の一方でテレパシーにまでおよぶラジオに感する想念の記述があるという不思議な感覚の本です.なお,著者は額縁作家としても高名な方のようです.





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