JR1UIA amateur radio station since 1971


身元調査


 よく見るとパネル面のペイントは実にキレイ. 光沢が感じられるところをみるとレストアを施
されているらしい.電源部はあけてみていないが前オーナーによればシリコンダイオードに換
装されているというこどだった.ダイヤルタッチもかなり軽やか.以前触れたことのある390A
はガチャガチャという感じでこの機種はこんなものだろうと思っていただけに驚くほどのスムー
ズさだった.  相当丁寧な調整がなされている様子. このような場合,全部品がオリジナル
であると考える他に,程度の良いユニットと差し替えられていることも考えられる.

従って銘板にどの程度信憑性があるのか不明だが次のような記述となっている.





RECEIVER,RADIO R−390A/URR
SERIAL NO 5***
ELECTRONIC ASSISTANCE CORPORATION
ORDER NO.FR-36-039-N-6-00189(E)
U.S.
115/230 VAC48−62 〜  220W



 銘板はダテではない.軍用機としての物資に表示されているので資料さえあればかなりの確
度でその素性を知ることができる. ネット検索でわかったことは,以下のとうり.


○/URRについて

この部分を Nomenclature と呼称するようです.

U :  General Utility
 (includes two or more general installation classes, airbone, shipboard and ground). 

R : Radio 

R : Receiving

と言うことで多目的無線受信機といった意味でしょうか


○メーカーについて

ELECTRONIC ASSISTANS CORPORATION ( EAC ) はあの スーパープロのメ
ーカー Hammarlund社 の後年の名称です.


○ORDER NO.FR-36-039-N-6-00189(E) の意味

この FR-36-039-N-6-00189(E) は1967年に 10000台以上という R390A の30年間
の製造期間中最大の発注数のオーダー番号です.その約1万台中の一台ということになりま
す.

なおR390Aは1954年から1968年までが主な製造期間で,例外的に1984年に数台の追
加発注がされており,総生産台数は約5万5千台と言われています.




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