恋人達?のクリスマス

捲簾「コレをこーしてっと…で、コッチがこうで。こーやって通して…ととっ、じっとしてろよ?」
天蓬「…捲簾」
捲簾「ん?コレはどーすんだ?あぁ、ちゃんと収まるんだなっ!じゃぁ、こ〜収めて…で、コレを上げて…どうだ?」
天蓬「…捲簾」
捲簾「ちょっとズレちまったな。よっと!でーきたっ!うん、やっぱいいな〜vvv似合うぞてんぽー♪」
天蓬「…捲簾ってば!」
捲簾「最近はこんなのまで売ってるなんてな。うんうん、すっげ可愛い(ご満悦)」
てんぽう「うにゃvvv」
天蓬「捲簾ってばっ!!(絶叫)」
捲簾「あ?」
てんぽう「にゃ?」
天蓬「何で無視するんですかっ!そんなチビにトナカイの格好なんかさせてっ!猫なんですよ、猫っ!猫をトナカイなんかにしてどーすんですかっ!!」
捲簾「じゃぁ、お前は何なんだよ?ソレ(呆れ)」
天蓬「何って…どこから見てもトナカイに決まってるでしょうっ!(大威張り)」
捲簾「んなの見りゃ分かる。何でテメェがんな格好してんだよっ!」
天蓬「クリスマスだからですっ!(ふん反り返り)」
てんぽう「…にゃふ」
天蓬「ちょっとお前!何僕を見て笑ってるんですかっ!」
捲簾「笑うに決まってんだろーが。鼻まで赤く塗ってんなよ、格好悪ぃ」
天蓬「ひっ…ひどいです!僕は…僕は折角のクリスマスを盛り上げようとトナカイ衣装を準備したのにっ!」
捲簾「だってお前可愛くねーもん(きっぱり)」
天蓬「何言ってんですか?こんなに可愛らしいのに。このお腹の辺りといい、腰からお尻へのラインなんか超絶ラブリーでしょう?(クルン)」
捲簾「…気に入ってんのかよ」
天蓬「可愛いトナカイは僕だけで充分ですっ!」
捲簾「お前よりてんぽうの方が似合ってて可愛いし…なぁ?」
てんぽう「うにゃんvvv」
天蓬「フンッ!所詮猫は猫…トナカイには成りきれないんですよっ!」
捲簾「お前だって人間なのにトナカイに成りきれんのか?」
天蓬「ふふふん…甘いですよ捲簾。僕は究極のトナカイを研究してきましたからねっ!」
捲簾「はぁ?究極のトナカイぃ?何じゃソリャ??」
天蓬「この時期にトナカイと言えば、サンタクロースを世界中の空へ導く水先案内人。さぁっ!捲簾はコレ着て!(ズイッ)」
捲簾「…何で俺がサンタのコスプレしなきゃなんねーの?(溜息)」
天蓬「何言ってるんですかっ!サンタとトナカイはいわば運命共同体っ!一心同体!ワンセットなんですよっ!僕がトナカイなら捲簾はサンタに決まってるでしょう?」
捲簾「何時決まったんだよ、バカ」
天蓬「ちゃんと捲簾のためにオーダーしたんですから。サイズだってバッチリですよっ!膝上25cmでっ!」
捲簾「チョット待て。何で膝上なんだ?(眉顰め)」
天蓬「何でって。26cmでも24cmでも、1cm長くても短くてもダメなんです。捲簾にはその長さが究極のジャストフィットなんですっ!(興奮)」
捲簾「コレを俺が着る、と?(ピラ〜ン)」
天蓬「うんうんvvv」
捲簾「で?ココが膝上25cmだな?着るともうちょっと上がるから、裾がここらへんまでになる訳だ」
天蓬「そーですっ!やっぱり僕の目に狂いはありませんでしたねっ!そうっ!そのラインですっ!最高っ!ブリリアントですっ!(鼻息荒)」
捲簾「そうなると、だ。俺がこーやって歩いたりすると裾がふわ〜っと翻ったりして?」
天蓬「あーっ!もぅっ!イイですっ!見えそうで見えないスレスレの辺りがっ!(喚き)」
捲簾「で、ちょっと下にあるモン拾おうとして屈んじゃったりすると?」
天蓬「捲簾の絶品お尻が僕の眼前にご開帳ですっ!!」
捲簾「下着は?」
天蓬「そのサンタ衣装の由緒正しい着方はノーパンです」
捲簾「死ねっ!」

ガツッッッ!!!(踵落とし)

天蓬「ぅがっ!?」

どさ…。(昏倒)

捲簾「ったく…朝っぱらからトナカイ衣装で家からココまでのこのこ来やがって。バカかお前(頭痛)」
てんぽう「にゃー」

踏み踏み。

捲簾「あーてんぽう。んなバカ起こしてやらなくってもいいからなっ!さってと。ツリーの飾り付けも仕上げちまわないとな?あ、てんぽうトナカイだから、ちゃんとソリとサンタフィギュアも揃えてあるんだ〜♪後でデジカメで撮って悟空に送ってやろうな?」
てんぽう「うにゃっvvv」

ちら。

天蓬「………。」
捲簾「サンタにトナカイねぇ?」


『メールだよ!』
悟空「ん?誰からだろ?こんぜーん!誰かからメール来たみてー(首傾げ)」
金蝉「あ?あんまくだらねーメールばっかしてんじゃねーぞ。全然片付かねぇ(黙々)」
悟空「分かってるって!あ、ツリーのてっぺんの星は一緒に付けるんだからなっ!」
金蝉「あぁ。さっさとメール見ろ」
悟空「はぁ〜い。誰かな?」

カコ…カコカコ。

悟空「あれ?ケン兄ちゃんから来てる〜♪何か写真付いてるな?」

カコッ☆

悟空「あーっ!てんぽうだっ!うわぁーてんぽうトナカイの格好してサンタのソリ引いてるよっ!見て見て」
金蝉「…何やってんだ(溜息)」


『メールだよ!』

悟空「あ、金蝉にもメール来てるよ?」
金蝉「…誰だ?面倒クセェ」

カコッ…カコカコカコ。

金蝉「ーーーーーっっ!?(絶句)」
悟空「どーしたの?金蝉?誰からのメール?(ヒョコッ)」
金蝉「わーっ!見るんじゃねーっ!!」
悟空「いーじゃんっ!ちょっと見るぐらい。あれ?写真付いてんの?」
金蝉「バカ猿!おいっ!腕にぶら下がるんじゃねーっ!(焦り)」

グイッ!

悟空「あれ?何だケン兄ちゃんと天ちゃんじゃん。わー、ケン兄ちゃんサンタのカッコしてる〜♪天ちゃんはトナカイだ!すげぇ〜っ!でもさ、何で天ちゃん床に寝てんの?ケン兄ちゃんその上に乗っかってピースしてるし…それにコレってスカート?てんぽうまで天ちゃんの頭の上に座ってるけど、天ちゃんどうしたんだろ?(首傾げ)」
金蝉「…記念撮影だろ」
悟空「へぇ〜いいなぁ。ねねっ!俺もトナカイの服欲しいっ!」
金蝉「はぁ??」
悟空「そんで、金蝉もケン兄ちゃんみたいにサンタやってvvv」
金蝉「………。」
悟空「ね?ね?(お強請り)」
金蝉『ミニスカサンタなんか出来るかーっっ!!(叫)』



商売繁盛?

部下1「あ…そんな…えぇ〜?そんなああぁぁっ!!(叫)」
捲簾「おい、うっせーぞ!さっきから何騒いでんだよ?」
部下1「だって大将ぉ〜この間取りで収納を可動式にしろってダメ出しするんですよぉ〜。先方の予算だと厳しいのに…」
捲簾「はぁ?ドコの物件だよ?」
部下1「多摩の…サイトからコンペ依頼あったじゃないですか。新婚さんの。予算範囲内で収納を多くしたいって先方の希望があったから、壁全面収納に図面引いたら…可動式じゃないと将来的に間取りが不便になるって怒るんですよ…俺どうしたらいいか(頭抱え)」
捲簾「…チョット待て。誰がそんなこと言ってんだよ?」

にょ☆

猫てん「うにゃっ!」
捲簾「あっ!コラッ!んなトコでてんぽう何やってんだよ〜!仕事の邪魔しねーで籠で寝てろって言ったろっ!?」
部下1「猫のてんぽうさんが〜さっきから可動式にしろって怒るんです〜」
猫てん「にゃっ!(威張り)」
捲簾「…何で猫に相談してるんだよ(呆れ)」
猫てん「にゃぁ〜(ペシペシ☆)」
捲簾「あぁ?どれだよ(ペラリ)」
部下1「…どうですか?」
捲簾「う〜ん…今は夫婦2人だからいーけど。将来的に子供が出来るだろうし、そうなるとこの2階は壁面収納より、可動式収納で間仕切り代わりで部屋分割できるようにした方がいいだろうなぁ」
猫てん「うにゃっ!(コクコク)」
部下1「やっぱ猫のてんぽうさんの言う通りですかー(ガックリ)」
捲簾「てんぽうじゃなくって俺が言ってんだって」
猫てん「にゃにゃん!」
捲簾「あ?先に自分が提案したんだって?俺だって見たら直ぐ思いつくっての!(ぺしっ☆)」
部下1「でも予算が結構無いみたいで…どうしましょうか?」
捲簾「素材換えるとか、妥協できる部分は代替えするとか。そこら辺はこれから施主との折衝だろ?まぁ、ウチが採用されなくても、他の設計士も同じ事言うだろうし」
猫てん「にゃっ!」
部下1「やっぱ猫のてんぽうさんもそう思います?(伺い)」
猫てん「うにゃんっ!」
捲簾「…だから何で俺じゃなくって、てんぽうに訊くんだよ(溜息)」
部下2「猫のてんぽうさぁ〜ん!さっき相談してたリビングの家具なんですけど〜」
猫てん「うにゃ?」

ストン☆
ぽてぽてぽてぽて

部下2「取り寄せたカタログ来たんですけど、コッチの新作モノトーン系とこっちのウッド系どっちがいいですかね〜?(真剣)」
捲簾「………おい」
猫てん「にゃ?にゃう〜?(真剣)」
捲簾「………おーい」
部下2「施主がデザイナーズチェアを集める趣味があるらしくって。やっぱシンプルにした方がいいですよね?」
捲簾「………だからよぉ」
猫てん「うにゃん!にゃにゃ〜(ぺしぺし☆)」
部下2「あぁ…そっか。それなら色使わないで金属とガラスで統一した方が、デザイナーズチェアが引き立ちますよね!」
猫てん「にゃっ!」
捲簾「………なぁ〜んでお前ら猫と真剣に打合せしてんだよ(呆然)」
部下3「大将、コーヒーどうぞ(カチャ☆)」
捲簾「さんきゅ。アイツら何とかならねーの?猫の手も借りたいって、ホントに借りてどーすんだよ」
部下3「でも猫のてんぽうさんの指示は的確ですし。大将が出かけてる時はみんなお伺い立ててますよ?プラン出し直すと施主さん達も満足して頂いてますから」
捲簾「そりゃ、施主は猫が意見して出来上がったプランだって想像もしねぇだろうよ」
部下3「でも猫のてんぽうさんは、大将が居ない時の代理所長でしょう?」
捲簾「はぁ?何だそりゃ!?いつ猫がウチの社員になったんだよっ!んな訳あるかっ!」
部下3「え?でもタイムカードありますけど」
捲簾「……………何だって?」
部下3「ですから、猫のてんぽうさんのタイムカード…」

グルンッ!

捲簾「―――――っっ!?(驚愕)」
部下3「月の前半は皆勤ですね〜」
捲簾「…あの名前欄にペッタリ肉球スタンプ押したの誰だ?」
部下3「はい?勿論猫のてんぽうさんですけど?」
捲簾「てぇ〜んぽぉ〜っっ!!!(怒)」



正しい意味?

捲簾「…オトコの野望だよなっ!」
天蓬「何がですか?」
捲簾「コレだよっ!ほら、出てんじゃんっ!はぁー…俺もいっぺんでいいからやってみてぇな〜vvv(ウットリ)」
天蓬「へぇ?『酒池肉林』って本当にやってたんですか。えーっと殷のエロ皇帝が池に酒満たして、全裸の男女がバコバコ犯ってんの眺めながら宴会するって話でしょう?天帝の所行けば日常茶飯事ですから参加させてもらってきたらどうですか?」←興味なし
捲簾「(ピクッ)ナニそれ?」
天蓬「ですから、天帝の暇つぶし宴会に参加させて貰えば簡単に経験できますよ」
捲簾「…お前出たことあんの?」
天蓬「毎回しつこく懲りずに呼ばれるんですよねぇ〜」
捲簾「そんで?出たんだ?」
天蓬「あんまりにもしつこくて鬱陶しかったから1度だけ出ましたよ。あんな無駄な時間あれば本1冊読めましたねぇ」
捲簾「へー?そー?出たんだ、お前(ムスッ)」
天蓬「全然面白くも何ともなかったですけど?出されたお酒はさすが天帝の宴だけあって美味しかったですけど、それだけですかね〜」
捲簾「…酒飲んだだけか?(ジロッ)」
天蓬「そうですよ?だって、お酒飲む以外何があるんですか?集団羞恥プレイに酔ってあっちこっちで絡み合ってる連中眺めたって面白くも何ともないし、隣にいた天帝は絡んできて鬱陶しいし」
捲簾「………絡んでっ!?それで!!(憤慨)」
天蓬「???何で捲簾いきなり憤ってるんですか?(キョトン)」
捲簾「だからっ!天帝のオッサンお前に絡んでどーしたんだって聞いてんだろっ!!」
天蓬「は?どーしたもこーしたも…途中で潰れましたよ?」
捲簾「つぶ…れた?」
天蓬「ええ。何か気前よくガンガン杯にお酒注いできたんですけど。まぁ、お酌してる間に突然パタッと。寝たというか倒れたというか…昏倒?(首傾げ)」
捲簾「何も…なかった?」
天蓬「はぁ?何があるんですか?」
捲簾「あ…そ、それで?(ソワソワ)」←挙動不審
天蓬「え?あぁ…それで、天帝も寝ちゃったし、そんなつまらない所へ居なきゃならない義理もないので、さっさと帰ってきました」
捲簾「そっかぁー…(安堵)」
天蓬「…捲簾?さっきから何気にしてるんですか?そんなに天帝の酒池肉林宴に興味あります?(不審)」
捲簾「へ?んなの…美女に囲まれて旨い酒飲めるんならいいけど、オッサン侍らせて酒飲んだって不味くなるだけだろうが(視線泳ぎ〜)」
天蓬「捲簾の大好きな美女はいっぱいいましたよ?」
捲簾「でも隣はオッサンじゃねーか」
天蓬「僕が好きで天帝の隣に座ってたはずないでしょう?さっさと帰りたかったですよ。何かニヤニヤ企んでる顔してるし、馴れ馴れしくベタベタ触ってきたり…」
捲簾「触られたのかよっ!ドコをっっ!?(激怒)」
天蓬「は?ドコって言われても…アッチコッチ?」
捲簾「あのクソエロオヤジーッッ!俺のモン勝手に触りやがってっ…お前もお前だっ!あっさり触らせてんじゃねーよっ!!(地団駄)」
天蓬「……………捲簾、もしかして?妬いてるんですか?」
捲簾「ったり前だろーっ!(憤慨)」
天蓬「捲簾〜vvv(キラキラ☆)」
捲簾「いいかっ!?もうぜってぇ天帝に呼ばれたからって行くんじゃねーぞっ!」
天蓬「当然です(きっぱり)」
捲簾「なら…いい(ムスッ)」
天蓬「捲簾ってば…何心配してるんですか?僕があ〜んな変態エロオヤジに手籠めにでもされると思ってるんですか?」
捲簾「分かんねーだろうが…お前見た目だけは美人なんだから。一服盛られたらどんな目に遭わされるかっ!」
天蓬「…何か一部激しく引っかかるんですけど。まぁ、いいです。僕がそんな天帝ごときに薬盛られて気付かないはずないでしょう?」
捲簾「んなの分かんねーじゃねーかっ!」
天蓬「分かりますよ。だってその手の薬は日頃から使い慣れてますし?」
捲簾「………チョット待て。何?使い慣れてるって(ヒクッ)」
天蓬「ヤダなぁ〜♪そんなの捲簾が一番身をもって知ってるじゃないですかぁ〜フフフフ(妖)」
捲簾「おまっ…あ、あれ?(クラリ〜)」
天蓬「捲簾はいつまで経っても覚えませんよねぇ…それとも期待しててわざとなのかな?(ニッコリ)」
捲簾「ま…さか…っ!?」
天蓬「ふぅ〜僕も苦労してるんですよ?捲簾ってばさすがに感も鼻も利くから、毎回感づかれないよう催淫剤の調合変えてるんです♪いやぁ〜大変大変」
捲簾「大変大変じゃねっ…あ…あんっ?」
天蓬「何でしたら捲簾ご希望の『酒池肉林』体験しますか?」
捲簾「ど…やって…っ(ビクビク)」
天蓬「お風呂にお酒満たして、その中に捲簾と入ればいいだけでしょ?あ、でもそのまま飲んだら『わかめ酒』ですかね〜あははは(ニッコリ)」
捲簾「天蓬のバカヤローーーッッ!!!(真っ赤)」



猫てんの趣味

天蓬「ふぅ〜ん…こうっ!ですかね?(ふりふり)」
捲簾「おーい、天蓬ぉ〜?」
天蓬「違いますねぇ…もっとこうっ!腰つきが(ふりふり)」
捲簾「てんぽー?おいってばっ!」
天蓬「むー?バランス取るのも難しそうですね?なかなか奥が深いというか(ふりふり)」

ほぉ〜らほーらみんなのぉ〜♪こーえがぁ〜す〜ぅるー♪

捲簾「天蓬…何でそんな真剣な顔してサザエさん見てるんだよ?(溜息)」
天蓬「あっ!ジャンケン勝ちましたっ!!」
捲簾「天蓬っ!さっきから呼んでるだろっ!猫耳だけコッチ向けてないでちゃんと返事ぐらいしろっ!!」
天蓬「ふぅ〜あ?何ですか捲簾(クルリ)」
捲簾「お前なぁ…テレビから近すぎ。もっと目ぇ悪くすんぞ?」
天蓬「いやぁ〜ちょっと肉球に…じゃなかった手に汗握って興奮してしまいました〜(にぎにぎ)」
捲簾「………サザエさんで?」
天蓬「そうですけど?」
捲簾「ほのぼのアットホームなアニメでどうやって興奮すんの?」
天蓬「え?だってハラハラするじゃないですか?カツオってばまたそんな悪戯してっ!とかサザエさんもうっかりしすぎですよっ!とかとか」
捲簾「あ、そー(呆れ)」
天蓬「何ですかっ!そのバカにした視線はっ!サザエさんは国民的素晴らしいアニメですよっ!こ〜家庭の縮図が垣間見える所なんか他にありませんからね」
捲簾「サザエさんで力説されてもなぁー。つかお前そんなにアニメなんか見てたっけ?」
天蓬「別にアニメに限らずテレビは好きですよ」
捲簾「そうだっけ?」
天蓬「はい。特に今は外へ出られない分、簡単に集約した情報を得ることができますしね」
捲簾「まぁ、そうだろうけど…で?まだテレビ見んの?デザートのプリン食わねーのかよ?」
天蓬「あ、頂きます〜vvv」
捲簾「んじゃ、テレビ見ないならちゃんと消してこいよ」
天蓬「もしかして捲簾…僕がサザエさんを夢中になって見てたから、ヤキモチ焼いちゃったんですか?(嬉々)」
捲簾「べっつにぃ〜」
天蓬「もぅっ!そんな心配しなくたって、捲簾がサザエさんより大切に決まってるじゃないですかvvv」
捲簾「…サザエさんと比べられてもな(頭痛)」
天蓬「え?タマよりも愛してますよ?」
捲簾「よりによって猫と張り合わせんなっ!!」
天蓬「えー?だから捲簾を一番大事で愛してるって言ってるんじゃないですかぁ〜(キョトン)」
捲簾「…もういい」
天蓬「そうですか?あっ!カスタードプリンですね〜♪」
捲簾「そう。今日はプリンもメープル味にしてみた」
天蓬「美味しそうですぅ〜っ!いただきまーっす(ぺこり)」
捲簾「ど?」
天蓬「美味しいですっ!このプリンのしっとり感といいメープルのコクのある甘さといいっ!最高ですよっ!!(力説)」
捲簾「そっかそっか(ご満悦)」
天蓬「あ、そうだ。捲簾にお願いがあるんですけどー」
捲簾「お願い?」
天蓬「はい。僕、これぐらいのちっちゃなクッションが欲しいんです」
捲簾「これぐらいって…30センチもねーじゃん。そんなちっちゃいクッションじゃ昼寝枕にもならねーだろ?」
天蓬「いえいえ。ですから、今の僕用クッションじゃなくって〜猫の僕用クッションが欲しいなーって」
捲簾「あ、てんぽう用のか。ん?でも昼寝カゴのクッションじゃ寝れねーの?」
天蓬「何て言うか…やっぱり猫でも枕があると眠り易いんですよね〜」
捲簾「言われてみればそっか…でもそんなちっちぇー枕なんか売ってねーから今度作ってやるよ」
天蓬「ホントですか?それなら僕2つ欲しいです」
捲簾「え?2つって…別に重ねなくてもちゃんと綿入れてフカフカにしてやるけど?」
天蓬「でも2つだと高さが調節できるでしょう?それに1つは股に挟んで抱き枕にできますしっ!」
捲簾「股にって…」
天蓬「捲簾が居ない昼間の寂しい時間…枕を捲簾だと思ってそっと股へ挟んでっ!(興奮)」
捲簾「挟まなくていいっ!!(真っ赤)」
天蓬「えー?だって股が寂しいじゃないですかぁ〜」
捲簾「だったら俺の代わりにすんじゃねーよっ!!」
天蓬「そんなの…見なければ分からないくせに(ぼそっ)」
捲簾「あ?何か言ったか?(睨み)」
天蓬「何でもありませ〜ん。あ、それとクッションの色はオレンジがいいですっ!丸くてオレンジだと蜜柑みたいで可愛いですよね〜♪」
捲簾「んー?蜜柑みてぇなクッションが欲しいのか?」
天蓬「はいっ!作ってくれますか?(上目遣い)」
捲簾「分かったよ!蜜柑クッションな?(ナデナデ)」
天蓬「楽しみですぅ〜vvv」

そして翌週。
天気は1日雨。

ほぉ〜らほーらみんなのぉ〜♪こーえがぁ〜す〜ぅるー♪

猫てん「うにゃぁ〜♪(ふりふり〜)」
捲簾「天蓬…(額押さえ)」
猫てん「にゃっ!にゃにゃっ!(ふりっふり〜)」
捲簾「蜜柑クッション欲しがったの…サザエさんのタマダンスが踊りたかっただけなのかよぉ(溜息)」
猫てん「にゃぁ〜ん♪(ご満悦)」
捲簾「ま…中身がアイツじゃなければ可愛いんだろうけど、なぁ…はぁ」