ヴァレンタイン通販生活 |
パタパタパタ… 八戒「さてと、片付け終わりましたねぇ。悟浄コーヒーでもいれましょうか…悟浄?(きょとん)」 ちょこり。 八戒「ど…どーしたんですか?そんな改まってソファへ正座なんかしちゃって??」 悟浄「八戒、こっち来い来い」 八戒「え?あの…コーヒーいらないんですか?」 悟浄「いーからっ!来てっての!!(プクッ)」 八戒「はいはい、分かりました」 パタパタパタ… 悟浄「こっち座って?(パンパン☆)」 八戒「座ればいいんですか?」 むに。 悟浄「いや…だからな?俺の腿に座ったら話出来ねーだろーがっ!(赤面)」 八戒「アッハッハッ、そういえば同じコト悟浄にしちゃいましたっけ」 すとん。 八戒「それで?どうしましたか?悟浄(ニッコリ)」 悟浄「あ〜えっとぉ〜だな?(もじもじ)」 八戒「そうだっ!ちょっといいですか?」 悟浄「え?何が??」 するり… プチッ…プチッ… 悟浄「はぁっ!?ちょっ…待て待てっ!やっ…ヤじゃねぇけどっ!いきなり始めんのはナシッ!!(真っ赤)」 八戒「あのー…とっても期待されちゃってるのは嬉しいんですけど、違いますよ?(クスクス)」 悟浄「え?違うって…じゃぁ、何でいきなりシャツのボタン外すんだよ?(じとっ)」 八戒「脱がしたいのは山々なんですが、そういうお楽しみは後で。ってことにして」 悟浄「お…お楽しみ…っ(悶々)」 八戒「そうじゃなくって、ちょっとネックレス見せてくださいませんか?」 悟浄「ネックレスって…コレ?(きょとん)」 八戒「ええ。うん、丁度良さそうですね(頷き)」 悟浄「丁度いいって…何がよ?」 八戒「ちょっと外してもいいですか?」 悟浄「いーけど…どーすんだ?(首傾げ)」 プチッ☆ 悟浄「ほれ。そんな高いもんじゃねーぞ?シルバーだし」 八戒「別に盗っちゃったり質入れしようとしてる訳じゃないですって」 ごそごそごそ… 八戒「えーっと…このまま通せばいいんですね?」 悟浄「何してんの?」 八戒「はい、お返しします」 チャラ… 悟浄「あ…え?コレって…」 八戒「どうですか?悟浄の趣味に合えばいいんですけど?」 悟浄「シルバーの…ペンダントヘッド?」 八戒「どうせプレゼントするなら普段から悟浄に身に着けて欲しいなーって。改めてプレゼントするよりは、追加できるパーツの方が買える必要ないでしょう?どうですか?」 悟浄「コレ…リング?何か捻れてるけど」 八戒「色々なパーツが売ってたんですけどね。何かコレがシンプルだし今着けてるパーツにも邪魔にならないかなって思ったんです。それに…そのリングの名前、悟浄知ってますか?」 悟浄「ん?コレに名前なんかあんの?」 八戒「メビウスリングっていうんです。終わりがないとか永遠にって意味があるんですよ(微笑)」 悟浄「永遠?」 八戒「悟浄ともずっとそうしていたいなって…」 悟浄「八戒ぃー…(赤面)」 八戒「ちょっとクサかったですかね?(照)」 悟浄「いや…すっげ嬉し…さんきゅ(ぎゅっ)」 八戒「あ、勿論ちゃーんとチョコも作って用意しましたから」 悟浄「あっ!あああっ!先越されたっ!!俺が渡そうと思って八戒のこと呼んだのにぃ〜〜〜っっ!!」 八戒「悟浄は何を用意してくれたんですか?」 悟浄「あ…えっとっ!コレ!何だけど…(ごそごそ)」 ゴトン☆ 八戒「………え?僕にワイン、ですか?(驚)」 悟浄「八戒結構ワイン好きだろ?たまに買ってきて飲んでるし」 八戒「ええ…それはそうなんですけど、何か意外だなーと」 悟浄「コレさ、定番なんだって」 八戒「定番?ワインの??」 悟浄「ラベル…見ろよ」 八戒「ラベル?」 グルン。 八戒「シャトー・カロン・セギュール…あっ!?コレってっ!!」 悟浄「ヴァレンタインデーにさ…一番贈られるワインなんだって(真っ赤)」 八戒「ラベル…ハートがデザインされてるんですねぇ(微笑)」 悟浄「八戒さ、ワインのラベル集めてんだろ?デザインとか気に入ったのあると日記に貼ってるじゃん。だから、そーいうの好きかなぁって思ったんだけど」 八戒「…集めてなくたってコレは絶対記念にとっておきますよ。凄く嬉しいですっ!」 悟浄「あと…コレ、いちおう年代も意味あるんだけど」 八戒「え?ワインの年代がですか?えーっと…2年前の?うーん??(思案)」 悟浄「……………俺と八戒が初めて遭った年のワインなんだよっ!」 八戒「悟浄ってば…あーっ!もうっ!何かどーしようっ!!」 ぎゅうっ。 八戒「嬉しすぎちゃってどうにかなりそうです(スリスリ)」 悟浄「何かさ…俺らが出逢ったんだーって残せるモノを上げたかったんだよ」 八戒「降参…僕の負けです。そんなこと悟浄が考えてくれてるなんて」 悟浄「アッハッハッ!俺って格好いいだろ?惚れ直した?(きゅっ)」 八戒「惚れ直すどころか惚れ過ぎちゃって…もうっ!何で貴方ってばそんな可愛い真似しでかしてくれるんですよっ!」 悟浄「可愛いじゃなくって格好いいのっ!(ゴツンッ☆)」 八戒「イタッ…照れ臭くってそういうことしちゃう所が可愛いんですって」 悟浄「あーもうっ!お前ってば目ぇ可笑しいぞっ!」 チュッ。 八戒「そうですよ?だって僕、悟浄しか見えてませんもん(ニッコリ)」 悟浄「おまっ…いきなり普通のチュウすんなよっ!!(真っ赤)」 八戒「変なヒトですね…普通の方が恥ずかしいなんて(クスクス)」 悟浄「うっせぇっ!(ぷいっ!)」 八戒「あ…折角悟浄に頂いたので、ワイン一緒に飲みましょうよ?グラス用意しましょうね?」 悟浄「ソレはこっち(ゴソゴソ)」 コトン。 八戒「え?まだプレゼント??(吃驚)」 悟浄「…開けてみ?(そわそわ)」 八戒「え…はい」 カサ… カサカサカサ…パコン☆ 八戒「うわぁ…悟浄っ!コレ!?」 悟浄「八戒前に雑誌見てていいなーって言ってたろ?」 八戒「そうですけど…高かったでしょう?コレ江戸切子ですよね?」 悟浄「八戒ティーカップとかグラスとか…たまに街のアンティークショップで眺めてんだろ?さすがにそういう高いのは買えねーけどさ」 八戒「そんなのっ!そんなことないです…凄く綺麗ですよね。それに色も合わせてくれたんですね?」 悟浄「あーうん…どうせならその方がいいかと思ったんだけど」 八戒「赤と緑…綺麗なワイングラス」 悟浄「緑がなかなか無くってさ。赤と青はいっぱいあったんだけど」 八戒「江戸切子の代表色ですから…僕も緑は初めて見ましたよ。本当に綺麗ですねぇ」 悟浄「気に入ってもらえた?(ニッ)」 八戒「何か…もう僕、今日は悟浄にヤラれっぱなしですよ(苦笑)」 悟浄「…悔しい?」 八戒「コレが全然…嬉し過ぎちゃって気絶しそうです」 悟浄「ばっか!倒れんなよ?」 八戒「コレ開けましょうか。二人でカンパイしましょ?」 悟浄「何にカンパイすんの?」 八戒「そうですねぇ…幸せな僕たちに、かな?」 悟浄「うわっ!すっげ恥ずかしいぞっ!あははっ!!」 八戒「いいじゃないですかぁ…たまには甘い恋人同士らしく過ごすのも」 悟浄「甘い恋人同士ってどんなの?」 八戒「それは…後でいーっぱい教えてあげますよ」 悟浄「…いっぱい?(上目遣い)」 八戒「甘くて蕩けちゃうぐらい悟浄を愛してあげますねvvv」 悟浄「俺はチョコかよ(苦笑)」 余談 悟浄の選んだワインはコレ。 |
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