青や橙や、もうあらゆる光でちりばめられた

  十字架が、まるで一本の木というふうに川の

  中から立ってかがやき、その上には青じろい

  雲がまるい輪になって後光のようにたってい

  るのでした
・・・

               (サザンクロス)



 ルビーよりも赤くすきとおり、リチウムよりも、

うつくしく酔ったようになってその火は燃えて

いるのでした
・・・

                     (蠍の火)



   その一つの平屋根の上に、目もさめるような、

  サファイアとトパーズの大きな二つのすきとおった

  球が、輪になってしずかにくるくるとまわっていま

  した
・・・

                 (アルビオレの観測所)



 河原の小石は、みんなすきとおって、たしかに

水晶やトパーズや、またくしゃくしゃの皺曲をあら

わしたのや、また稜から霧のような青白い光を

出す鋼玉やらでした
・・・

                     (白鳥停車場)


   その島の平らないただきに、立派な目もさめるような、

  白い十字架が立って、それはもう、凍った北極の雲で

  鋳たといったらいいか、すきっとした金色の円光をいた

  だいて、しずかに永久に立っているのでした
・・・

                                 
(北十字)
銀河鉄道の夜 (乗り物アミューズメント)

 ジョバンニとカムパネルラが乗った客車に乗り、『銀河鉄道の夜』の幻想的な場面を

巡ります。




 いきなり目の前が、ぱっと明るくなって、まるで

億万のほたる烏賊の火を一ぺんに化石させて、

そらじゅうに沈めたというぐあい・・・

                 (銀河ステーション)
東ニ病気ノコドモアレバ

行ツテ看病シテヤリ

西ニツカレタ母アレバ

行ツテソノ稲ノ束ヲ負イ

南ニ死ニサウナ人アレバ

行ツテコハガラナクテモイゝイトイヒ

北ニケンクワヤソシヨウガアレバ

ツマラナイカラヤメロトイヒ
・ ・ ・



───「アメニモマケズ」から





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                                              ───「銀河鉄道の夜」から




宮沢賢治美術館

「銀河鉄道の夜」は、賢治の宇宙のほんの一部です。

宮沢賢治美術館では、賢治が作った童話や詩をモチーフにして描かれた絵画が

展示されています。



賢治が、その作品と生き方をとおしてわたしたちに伝えたかったものは何だった

のだろう。


 日本から世界に向けて発信したいもの

・・・それは、

宮沢賢治の「宇宙」です


銀河鉄道の夜