ローアングル三脚の作り方

使われなくなって眠っている三脚をローアングル専用の三脚に改造して見ました。 意外と良かったので報告します。ローアングル三脚は背の低い花などを接写で地上スレスレ で撮る場合の必需品です。市販のローアングル三脚は普通の高さで使える他に「ローアングルにもなる」と言うもので 最小高も30〜45Cm程度しかならないのに価格は一般三脚より高めです。「大は小を兼ねる必要はない、 高さの必要な時は普通の三脚を使えば良い、ローアングル三脚はローアングルの時だけに使えれば良い」 と言う割り切った発想で思いついたのが改造型ローアングル三脚です。

私の場合、普及型の Velbon Light 450-D を改造しました。この製品に使われている レバーは注意して操作しないと指を挟み、痛い上に指の皮まで剥けてしまうと言う欠陥レバーです。 皆さんもご経験有るのではないでしょうか。2、3度指を詰めると学習効果が働いてそれ以降は 気を付け、挟むことはなくなります。もうこの製品は市販されていないでしょう。軽さと安さだけが取り柄ですがアルミ製の ため加工は極めてやりやすいものです。
この改造三脚は高さの調整が可能なことは勿論、3本の脚の長さを互いに変えることで傾斜面でも使用出来ます。

<改造方法>

最初に下の改造後の図から改造後はどうなるのかを思い浮かべてください。

■エレベータ棒を切る--まず支え棒(エレベータ棒と3段目の棒の端部に固定されているレバー を接続している棒) がエレベータ棒に取り付くだけの最低の長さ(3脚の付け根から4Cm程)を残してエレベータ棒を切ります。 この支え棒は、改造前はエレベータ棒を上下移動できるようになっています。 エレベータ棒を切った段階でもう元には戻れません。必要以上に長く切るとローアングルの最小高を制限することになります。 エレベータ棒は二重構造になっていますので内側と外側のパイプ両方を切ります。

■支え棒をレバーからはずす--上記のレバーと支え棒はハトメで固定されているのでこれをニッパかヤスリで切り分離します。

■分解--3本の脚を本体付け根からはずしバラバラにします。本体側の脚の取り付け部はこの ままでは脚が全開しないのでヤスリなどを使って削り水平まで開脚するようにします。

■レバーをはずす--2段目の棒を最大に延ばし上記レバーのすぐ下で切り落とします。すると、あ〜ら不思議、3段目の端部に固定されていた レバーがはずれます。

■レバー内部パーツの変更とレバーを3段目の棒に通す--このレバーは改造後では3段目の棒の上をスライドし、 操作でロックできるようにします。レバーの構造をよく見ると中に小さな長方形のプラスチック片(5mm x 10mm、厚さ4mm)が入っていて、 レバーの操作でこれが棒に押し付けられるとロックされる様になっています。ところが元々このレバーは2段目の棒をロック するためのものであり、これを3段目の棒上で動かすためには先のプラスチック片の厚さをやや薄くします。 (削るより適当なプラスチック板を切った方が速い) これをレバーの内側の窓の部分にはめ込んでから3段目の棒に通します。

■再組立--3本の脚を本体付け根にそれぞれ取り付け、3つの支え棒を各レバーにそれぞれ取り付ける。 (支え棒のハトメは再利用できないので3mmのビスとナットを使います)

■エレベータ棒の先を処置--支え棒がエレベータ棒側で抜け落ちないようにエレベータ棒の先を処置(雨水が入らないようにビニールテープなどで)し、 また1段目の先に付いていた石付きのラバーを3段目の棒の先にはめ込みビニールテープで固定すると完成です。

この使われていない三脚のリサイクルによりカメラ取り付け板の高さで15Cm〜45Cmのローアングル 専用三脚となります。高さ調整も出来るし、しっかりしており十分実用になります。今まで背の低い花などの接写では手持ちで撮らざるを 得なかったのですがこの改造三脚には自分ながら満足しています。



( 高さの調整は脚の角度を変えレバーでロック します。)

改造にはリスクを伴います。同様な改造を行った結果、失敗してただのアルミのスクラップになっても
当方は一切責任を持ちません。不要な三脚でお試し願います。


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