更新2002.3. 5

〜 伊那谷の道祖神 〜

安曇野の道祖神も少しあります




下諏訪・万治の石仏
    信濃の自然は四季おりおりの美しさがあり、旧街道や古い村落に点在する石像物はそれに 良く調和しています。厳しくつらい信州の冬の風雪に耐え、あるものは風化しながら悠久の時の流れを 見守っています。そんな中で道祖神は、身近にあって素朴で情緒あふれる親しみのある石像物です。 安曇野に劣らずこの伊那谷にも数多くの道祖神が存在します。 このページでは道祖神のいくつかをご紹介します。 のんびりとした田舎の情景にひたって頂ければと思います。
    さて私自身は、今まで特に道祖神に興味があったり深く研究したわけでもありませんでした。 しかし不思議なものでこのホームページでふるさとの自然や風景の紹介をしていると私自身 が今まで意識もしなかった郷土に関わる様々なものに愛着と親しみをより強く感じる様に 変わって来たなと思っています。
    と言うわけで道祖神についての知識は殆どありませんので稚拙な説明しか出来ませんが、 写真だけでもご覧になってその味を感じてください。 なお、以下の予備知識を頭に置いて頂くとより興味深く見て頂けるかと思います。



    道祖神はもとは中国で旅の安全を守る神道の守護神として信仰されていたのが仏教などといっしょに 伝わったと言われています。以来いくら働いても食えない農民が無病息災、縁結び、子孫繁栄、豊作等を 願って幅広く信仰されました。道祖神は男女(神)が仲むつまじく並び手を握りあったものが多くそこには懸命 に働いて生活を築き上げている人間の逞しさ、喜び、悲しみがたたえられています。(辰野町・道祖神観光パンフより)


    道祖神の形態

    • 道祖神は自然石に「道祖神」の文字を彫った文字碑と、男女の神の絵を彫った像碑 があります。
    • 像碑で男神と女神がペアになっているものを双体像と呼びます。 このページで紹介する道祖神はこの親しみのある双体像に限っています。
    • 双体像の絵のデザインは主なものとしては次の三種類があります。 なお男神は必ず、向かって右側に立っています。

      • 握手タイプ:男神の左手と女神の右手が握手している。この時男神の右手と女神の左手 で互いに肩を組み合っているものが多い。
      • 酒器タイプ:男神が杯を、女神が酒器(ひさご)を持つタイプ。まれに男神が酒器を、女神が杯を もつ場合がある。
      • 杓扇タイプ:男神が杓、女神は扇を持つタイプ。杓と言うのは聖徳太子の絵 などで見るしゃもじ状のもの。

      その他に男神は剣などを、女神は繭玉などを持つタイプがある様です。


    道祖神の造立年について

    道祖神は干支(十干十二支)で言う庚申または甲子の年、 またはその前後近くの年に集中して造立されています。 文献で調べて見ましたら道祖神は1795年〜1860年頃に集中して造立 されています。その最盛期のスタートである寛政7年(1795年)は何故か特段に造立が多く、 特異年と私は考えています。この年の干支は庚申でも甲子でもありませんので理解に苦しみますが、 この年かその前年あたりに造立を誘因する出来事が あったのでしょうか。
    さて干支の同じ組み合わせは60年毎に繰り返されます。つまり干は10年サイクル で、支は12年サイクルで繰り返されるためです。(最小公倍数は60になる)

      干:・・辛壬葵甲乙丙丁戊己辛壬葵甲乙・・(10年サイクル)
      支:・・亥子丑寅卯辰巳牛未酉戌亥子丑・・(12年サイクル)

    例えば1700年以後の庚申と甲子の年は次の表の様になっています。
    庚申の年甲子の年
    1740年(元文5年)1744年(寛保4年=延亭1年)
    1800年(寛政12年)1804年(享和4年=文化1年)
    1860年(安政7年=万延1年)1864年(文久4年=元治1年)
    1920年(大正 9年)1924年(大正13年)
    1980年(昭和55年)1984年(昭和59年)
    2040年(平成52年)2044年(平成56年)

    以上簡単でしたが道祖神を訪ねる上での予備知識をまとめて見ました。



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     辰野町・沢底入村
    <日本最古の道祖神>
    (と言われている)
     辰野町・沢底鸛ノ田

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