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花の霧ヶ峰・写真撮影記 98.7.12


昨日は曇りで諦めたが今日はどうにか晴れそうだ。ニッコウキスゲは今日しかないと決め、家を9時半に出る。(一応選挙には行った)

強清水を通るとまた来てしまった言う実感と、家から有料道路も使わずに僅か1時間で来られることを幸せに思い、そして何度来ても今日の行程に心は踊る。天候は必ずしも満足出来るものではないが今の時期仕方ないだろう。 池のくるみへ至る道路に車を止めることにする。こんな素晴らしい自然のまっただ中に只で駐車出来ること自体が不思議だ。 ここは何台も車が停まっているがグライダーをする人達の車なのだろう。

11時インターチェンジの大きなドライブインの脇の案内に従って車山肩に向かう。 ビーナスラインと平行する幅広い歩道だが小石を敷かれ、いかにも人工的な散策路である。団体の観光客が大きな声で騒ぎながら すれ違う。予想した通りニッコウキスゲの時期はピッタリで至るところ満開。それに可憐なハクサンフウロの紫が咲き競う。

緩やかな登りの行程は30分程で車山肩に着く。鞍部のここは散策路が集まる所でコロボックルヒュッテがある。 ゴマシオ山から来る道に少し入った高みの場所で昼飯とする。360度全山緑の中のニッコウキスゲの黄色にしばし感激。車山への斜面には荒れた登山道が見える。北側眼下に車山湿原が望め、 その縁を通って沢渡に至る細い散策路には多くの人影が見える。ぼんやりと赤く見えるのはシモツケソウの群落だろうか。 これから向かう蝶々深山への車山巻き道も遠く見える。

一休みの後、車山巻き道を下る。ヒヨドリバナのクマリンの芳香に包まれた黒土の歩きやすい道だ。 程なく車山山頂からの道を合わせたところで左に折れる。やわらかな起伏の緑の蝶々深山は目の前にあり、道が一直線に細く登っている。 頂上へ続く道では一時的に日差も差し、コントラストが強まった山腹のニッコウキスゲの眺めは最高。少し息がはずみだした頃にはもう山頂に着く。何と心地よい風だろう。 広い岩だらけの頂上からの展望は素晴らしく、西には八島湿原、鷲が峰、東には車山、南に池のくるみ湿原が手に取るように見渡せる。

頂上を後にし、心置きなく撮影しながらやや下ると大きな岩塔群のある物見石に着く。ここから八島湿原の鎌ヶ池に下って行く途中ヤナギランの群生があった。

下り切った鎌ヶ池付近からは八島湿原の東側の平坦な道を沢渡へ向かう。道の八島湿原側はピンクに染まったシモツケソウの群落が鮮やかである。 ここは写真撮影のポイントとにもなっている。 この道は車も時折通り高原に似つかわしくない道でその長い距離には飽きが来て疲労も覚えた。

沢渡からゴマシオ山の山腹を巻いて信濃路自然歩道を行くが細い道で沢渡付近では苔むした原生林の中も通る。それ以外はササの道でやや急なところもある。 この信濃路自然歩道は道幅も狭く一人がやっとなので他のコースでの賑やかさはなく静かな散策を楽しむにはお奨めである。 信濃路自然歩道は登り切って視界が開けると霧ヶ峰自然研究路となる。もう霧ヶ峰インターチェンジはすぐ下であり 観光客の数も急に増え出した。

車道を横断し止めて置いた車に戻ったのは4時であった。
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