<鈴木 陽一郎 編集(※)>
年 | ピアノ発達史 | 音楽史 | 音楽家生没年 |
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1598 | ピアノ・エ・フォルテと言う鍵盤楽器の名が記録に残っている(伊) | ||
1610 | 4オクターブのダンパー無しの小型ハンマーのダルシマ式ピアノが作られた | ||
1655 | バルトロメオ・クリストフォリ生まれる(伊) | ||
1660 | この頃パリのメルセンヌによる平均律の理論が発表された | ||
1668 | フランソワ・クープラン生まれる(仏) | ||
1670 | フランス、クラブサン音楽が隆盛となる | ||
1678 | 北ドイツ、オルガン音楽の発展始まる | ビバルディ生まれる(仏) | |
1681 | テレマン生まれる | ||
1683 | ゴットフリート・ジルバーマン生まれる(独) | ||
1685 | J・S・バッハ生まれる(独)。 ヘンデル生まれる(独)。 スカルラッティ生まれる(独) | ||
1687 | クリストフォリ、フィレンツェに移りコジモ3世の子供であるフェルディナンド王子のお抱え楽器製作者となる(伊) | ||
1692 | 中根 元桂が平均律の原理を発表 | タルティニ生まれる | |
1695 | クーナウによる最初のクラビーアソナタ | ||
1697 | ザクセンのバイオリニストかつ舞踊教授バレンタイン・ヘーベンシュトライト(1669〜1750)はダルシマを改良したもの(ハックブレット)を発明して演奏した。 (後年ルイ4世が主張したので別名をパンタレオンという。 これは185の弦線を持ち ハンマーで打って発音する。 弦は2組に分かれ 1組は金属線 他はガット(羊腸)で2つの音響板の上に張られている。 1706〜34年の間 彼はパンタレオンニストとしてこの楽器を演奏した) | ||
1700 | アンドレアス・ジルバーマン、オルガン製作も始める | ||
1702 | ゴットフリート・ジルバーマン、ストラスブールに行き兄アンドレアスのもとでオルガン製作の修行をする | ソヴール、音響学に関する論文をパリで発表、振動数と倍音の測定 | |
1709 | イタリアのフローレンスのクリストフォリ、最初のピアノを発明(54歳) | ||
1711 | ロンドンの王室リュート奏者ジョン・ショーアが音叉を発明する | ||
1714 | ジルバーマン、フライベルクの大聖堂のオルガンを完成 | グルック生まれる | |
1716 | フランスのマリウスが4種のピアノアクションを発表。 クリストフォリ、コジモ3世に仕えフェルディナンド王子の残した84個の楽器の保管責任者となる(伊) | ||
1717 | ザクセンのシュレーターがハンマークラビアを発表(これはパンタレオンからヒントを得たといわれている)(独) | ||
1718 | スイスのハープシコード製作者シュディがイギリスに移り、ピアノ製作を始めたと言われる。 (シュディは後にブロードウッドの師でもあり、義父ともなった) | ||
1720 | クリストフォリ、現存する世界最古のピアノを製作。 (4オクターブと4度)(現在アメリカ、メトロポリタン博物館に保管) | ||
1721 | シュレーター、ドレスデンのザクセン公に2つのピアノアクションの考案を提示 | ||
1722 | J・S・バッハ、平均律クラビア曲集第1巻完成、ここで平均律の調律法を採用(以前は中間音不平等平均律) | ||
1725 | クリストフォリ、ピアノに改良を加え、ピアノの原理的完成(伊) | ||
1726 | クリストフォリ、現存のピアノ製作(4オクターブ、ダブルアクションとエスケープメントがついている。 現在ライプチッヒのカール・マルクス大学所蔵)(伊)。 G・ジルバーマン、最初のハンマーチェンバロを製作(独)。 ザクセンのジルバーマンが2台のピアノをバッハに見せた(独) | ||
1728 | ヨハン・アンドレアス・シュタイン生まれる(独) | ||
1730 | クリストフォリの弟子フェリーニがスペイン女王エリザベータ・ファーネスの為にピアノを製作(伊)。 ジルバーマン最初のピアノ製作(独) | ||
1731 | クリストフォリ没 | ||
1732 | ロドビコ・ジュスティニ、最初のピアノフォルテの為の作品(ソナタ)を作曲(伊) | ハイドン生まれる | |
1733 | ジルバーマン、J・S・バッハにピアノ贈呈 | クープラン没 | |
1736 | J・S・バッハ、ジルバーマンのピアノを批評(ジルバーマン怒る)(独) | ||
1739 | ドメニコ・デル・メーラ、ピラミッドピアノを作る。 マリウス設計の最初のアップライトピアノが作られる(現在フィレンツェの音楽学校所蔵)(仏)。 シュレーダー、タンジェント アクションを製作(独) | ||
1741 | ビバルディ没 | ||
1742 | ヨハン・ゾッヒャー、ドイツ最初のスクエア ピアノを製作(4オクターブ半)(独) | ||
1745 | フリーデリッヒ、最初のターフェル クラビアを製作、ピラミッド グランドと呼ぶピアノ製作(英)。 ジルバーマン 現存のピアノを製作(独) | ||
1747 | J・S・バッハ、フリードリッヒ大王の前でジルバーマンのピアノを演奏(大王は4〜5年前から数台買い上げていたという記録もある) | ||
1750 | J・S・バッハ没 | ||
1752 | クレメンティ生まれる | ||
1753 | ジルバーマン没。 フリーデリッヒがスクエア ピアノを作った記録があるが、明らかでない(独) | ||
1755 | ウイリアム・メーソン、ハンブルグでチェンバロとピアノの両方の音が出る楽器を購入 | ||
1756 | 7年戦争勃発のため、ドイツのピアノメーカーはほとんどイギリスに移住。 ジルバーマンの弟子ツンペもロンドンに逃れ、シュディのもとで働く | 7年戦争〜63 | モーツァルト生まれる |
1757 | イグナツ・ヨーゼフ・プレイエル生まれる | スカルラッティ没 | |
1759 | ベルトマン、フランスで最初のピアノを製作。 ジルバーマンの弟子、ヨハン・アンドリアス・シュタインがピアノ製作 | ヘンデル没 | |
1760 | カラード&カラード、ピアノ製作。 ツンペ、シュディより独立してスクエアピアノを発表(黒鍵2つに分割)(英) | ドゥシェク生まれる | |
1761 | ジョン・ブロードウッド、シュディに入門(英) | ||
1764 | ラモー没 | ||
1767 | 「新楽器をピアノフォルテと呼ぶ」ロンドンのガーデン劇場で宣言(英) | テレマン没 | |
1768 | パリで最初のピアノ演奏会 | ||
1769 | シュタイン、2段鍵盤のハンマーとジャックの付いた楽器を製作(独) | ||
1770 | フランス最初のピアノメーカー、ヨハン・キリアン・メルケン、及びエラールが創業(仏) | ベートーベン生まれる | |
1772 | オランダ人メリカス・バッカース、イギリス式グランドアクションを発明(英)。 レピネー、チェンバロとピアノを合体したものを製作(仏) | ||
1773 | ジョン・ブロードウッド創業(バッカルスとストーダの共同)。 シュタイン、エスケープメント アクションを発明(独)。 アメリカで最初にニューヨークにおける演奏会でピアノを使用 | ||
1775 | ジョン・ベーレント、アメリカ最初のスクエア ピアノを製作(フィラデルフィア)。 シュタインはオルガンやハープシコードの製作者であったが、この年ピアノ製作を始めた(モーツァルトに愛好されたということは有名である。 娘のナネットがシュトライヒャと結婚しその工場がアウグスブルグからウインに移されたのは1793年、これらのピアノがいわゆるウインナー タイプとして有名である)(独)。 ブロードウッドら改良型イギリス式アクション完成(英) | ||
1776 | バスカル・タスカン、最初のピアノ完成。 ベンチャーズ、イギリス式アクションを発明(と言われる)(英) | ||
1777 | パリでエラール、ピアノ製作開始。 ロバート・ストーダー、改良型イギリス式アクションの特許取得。 アダム、バイエルが作ったスクエアピアノにラウドペダルを使用(英)。 ロバート・ストーダー、改良型英国式の特許「グランド・ピアノ」の名を宣言する | モーツァルト、シュタイン製作のピアノ試演。 ベートーベン、ピアノ演奏家としてデビュー(ケルン) | |
1778 | シュタイン、ペダル付きピアノを製作 | フンメル生まれる | |
1780 | ベルリンのホフラット・バウアー、クレッシェンドピアノを製作(独)。 ミュンヘンのマーリン、1段鍵盤でチェンバロとピアノの音が出せる楽器を製作。 ブロードウッド、スクエアピアノを改良、グランドピアノを完成(英)。 シュタイン、モーツァルトのピアノを調律(ピッチ A422Hz)(独)。 ヨハン・シュミット、立型ピアノ製作(独) | ||
1781 | シードマイヤー、ピアノ製作開始(独) | モーツァルトとクレメンティ、ウイーンのヨーゼフ2世の前で競演(ウインナーアクションとイングリッシュアクションの弾き比べ) | |
1782 | シュレーダー没 | ||
1783 | ブロードウッド、強弱ペダルとグランドの特許を取得(以前は膝ペダル)(英)。 エラール、ニーレバーを止めてペダルに変更(仏)。 シュタイン、シフティング ペダルを製作(独) | ||
1784 | モーツァルト、ワルターのピアノを購入。 クレメンティとクーマーが最初の2台の為のピアノ演奏会を開く | ||
1785 | カルクブレンナー生まれる(独〜仏) | ||
1786 | シュタイン、現存のピアノを製作(5オクターブ)(独)。 ジョン・ケープ、ホッパー特許取得 | ウェーバー生まれる(独) | |
1787 | タスカン、ベルリン高等音学院に現存するピアノを製作(仏)。 ウォルトン、移動式ソフトペダルの特許を取得。 | ベートーベン、ウイーン旅行中モーツァルトに会う。 ドイツの物理学者クラニド、振動板の図を発表(独) | |
1788 | カミーユ・プレイエル生まれる(仏)。 チャールズ・クラゲット、1オクターブに39音のマイクロトーンが出るエンハーモニックピアノの特許取得。 | ||
1789 | サウスエル、ダブリンでピアノ製作(アイルランド)。 シュタイン、ニーペタルをフットペタルに変更(独) | ||
1790 | タスカン、現存のピアノを製作(5オクターブ)(仏)。 ブロードウッド、初めて5オクターブ半のピアノを製造(英)。 シュミット、ピアノ製作開始(独) | ||
1791 | モーツァルト没。 ツェルニー生まれる | ||
1792 | シュタイン没。 エラール、ペタルハープを完成 | ベートーベン、ピアニストとしてウイーンでデビュー | |
1793 | シュタインの娘ナネッティがJ・A・シュトライヒャーと結婚、ウイーンに移住し、ピアノ製作開始(弟も共同)。 オクターブ・カプラー、ユロニューク・ウイルヘルム・コンスタンチン・シファーによって作られる(このペタルのパテントは1930年エマニエル・ムアーとベヒシュタインのピアノ工場に与えられている) | ||
1794 | ブロードウッド、6オクターブのピアノを製作(英)。 ウイリアム・サウスウエル、スクエアピアノの音域拡大の特許習得。 ナネッティ・ウント・アンドレアス商会創業(後のシュトライヒャー商会)(墺)。 エリアス・シュレンゲル、卵型のピアノを製作。 イバッハ、ピアノ製作開始(独) | ドゥシェク、ブロードウッドピアノ(6オクターブ)でデビュー。 | モシュレス生まれる(チェコ) |
1795 | ウイーンのカール・レーリック、小型のポータブルピアノを製作(墺)。 リット・ミューラー、ピアノ製作開始。 ロバート・ストダード、ピアノ製作開始(独)。 シュマール、タンジェント・アクションを製作(独) | パリ音楽院設立 | |
1796 | エラール、イギリス式アクションを採用して最初のグランドピアノを製作(6オクターブ)(仏)。 ケニッケ、ハイドン使用のピアノを製作(5オクターブ2度)。 イグナーツ・ベーゼンドルファー生まれる。 | ||
1797 | ハインリッヒ・シュタインバーグ生まれる。 ローゼン・グランツ、ピアノ製作開始。 | モーズリー、金属製送り台付旋盤を発明 | シューベルト生まれる |
1798 | ウイーンで初めてジラフピアノが作られる | ||
1799 | ジョセフ・スミス、メタルフレームを作る | ||
1800 | ピアノの基礎が定着(通常5オクターブ61鍵)。 ジョン・アイザック・ホーキンス、アップライトピアノの原型を発明(米)。 ウイーンのマシュアス・ミューラー、グランド及びアップライトのダブルピアノを製作(スイス) | ツェルニー、ウイーンでデビュー | |
1801 | エドワード・レイレイ、移調ピアノの特許取得。 プレイエル、パリに定住 | ||
1802 | トーマス・ロード、交差弦の特許取得、6フィート3インチのピアノ製作(英)。 ナネッティの弟M・A・シュタイン、独立しピアノ製作開始(墺) | ||
1803 | エラール、ベートーベンにピアノ贈呈(5オクターブ5度)(仏)。 ナネッティ・シュトライヒャー、ベートーベンのスタジオピアノを製作(墺) | ||
1804 | チャーレン ピアノ創業(英)。 ホフマン、半月型の丸いピアノ製作 | ||
1805 | クレメンティ、独立してピアノ製作(英) | ||
1806 | ライプチッヒでペタルピアノの演奏会が開かれる(独) | バイエル生まれる | |
1807 | プレイエル、ピアノ製作開始(仏)。 ウイリアム・サウスウェル、キャビネットピアノの特許取得。 クレメンティのピアノ工場火災(英) | ||
1808 | ジョン・ブロードウッド、鉄桿を使用、又初めてグランドピアノに鋼鉄線を張る(英)。 ブロードウッドはグランドピアノの高音部に補強の為のテンションレゾネータを付ける(1821年にはこのバーを3本ないし5本に増強)。 エラール・フレール、ルイ・ボナパルトのピアノを製作(5オクターブ5度)。 エラール、イングリッシュアクションのグランドピアノを製作(仏)。 エラール、アグラフのパテントを取得。 ウイリアム・ホークス、純正調音階にするためオクターブに7つのダイアトニック、5つの臨時音のキーを加える(これがクォータートーンピアノの先駆け) | ||
1809 | シードマイヤー創業。 エラール、最初のレペテションレバーアクション完成。 (最初の金属フレームの出現説もある) | ハイドン没。 メンデルスゾーン生まれる | |
1810 | ボストンでバブコック創業(米)。 ブルックスがロンドンで初めてアクションメーカーとして出現(英) | ショパン生まれる。 シューマン生まれる | |
1811 | チャペル、ピアノ製作開始(英)。 ウォルナム、アップライトピアノ「コッテージピアノ」を発明。 クルップ、エッセンに製鋳工場設立(独)。 ロバート・ワーナム、アップライトピアノを発表(斜めに弦を張った最初の立て型ピアノ)(英) | ウイーンに「学友協会」が設立される。 プラハ音楽院設立 | リスト生まれる |
1812 | ドゥシェク没 | ||
1813 | ワグナー生まれる | ||
1815 | H・パーペ、プレイエルより独立しピアノ製作開始(仏)。 プレイエル、コッテージピアノを製作 | ヨハン・ネポムク・メルツェル、メトロノームを発明。 ザクセンの機械家カウフマン父子が自動演奏楽器を発明 | |
1817 | ブロードウッド、ベートーベンにピアノ贈呈(6オクターブ) | ウイーン音楽院設立。 フランス物理学者ポアソン、振動学波動論発表 | |
1819 | シュベツィンゲンでザウター創業(独)。 ワイヤーを作るダイヤモンドダイスの出現 | ||
1820 | ブロードウッド、メンデルスゾーン使用のピアノを製作(六オクターブ)。 パイプ製のバーとコンベンセンションフレームのパテントが現れた。 ライプチッヒのカスパー・シュリムバッハ、ジラフピアノに似たジャイアントアップライトピアノの原型を製作( 2メートル74センチ)(独) | ||
1821 | フレデリック・ウイリアム・カラード、共鳴弦のパテントが出る(ブルツナーのアリコートシステムの基礎)。 セバスチアン・エラール、シュトラスブルグに生まれる。 エラール、ダブルエスケープメントアクションを完成、特許取得(仏) | ヘルム・ホルツ生まれる(独) | |
1822 | ブロードウッド、張弦の枠組に鉄の棒を使用(英) | リスト、ウイーンで初の公開演奏 | フランク生まれる(ベルギー) |
1823 | チッカーリング、ピアノ製造開始(米)。 グラーフ、ベートーベン使用のピアノを製作(6オクターブ4度)(墺)。 エラール、パリ大博覧会にダブル エスケープメント アクション使用のグランドピアノを出品(仏)。 パリのJ・ミュラー、レストプランクのメタル化に成功(仏) | シーボルトがピアノ持参で来日 | |
1824 | プレイエル、2代目のカミユが継承(仏)。 エラール、メタルバーを採用(仏) | リスト、パリに於いて7オクターブのエラールピアノを演奏 | スメタナ生まれる(チェコ)。 ブルックナー生まれる |
1825 | ボストンのバブコック、スクエアピアノに単一鍛造フレームを開発(米) | ||
1826 | H・パーペ、ハンマーにフェルトを採用(仏)。 カール・ベヒシュタイン生まれる(独)。 ホーキンス、センターピンの考案、ブライドルテープ考案完成(米) | ウェーバー没 | |
1827 | ローラー・エ・ブランシュ、1メートルのピアノ製作(仏) | ベートーベン没 | |
1828 | ウイーンでベーゼンドルファー創業(墺)。 オーバーストラング(交差弦)初めて用いられる(バペのアップライトピアノ)(仏) | クララ・シューマン最初のピアノ演奏会 | シューベルト没 |
1829 | シーボルト、帰国を命ぜられ、ピアノを山口県の熊谷家に贈呈 | ||
1830 | バブコック、交差弦を採用(英)。 チッカーリング、アップライトピアノを製作(米) | ||
1831 | W・アーレン、ロンドンにて完全鉄骨の特許習得(英)。 セバスチァン・プレイエル没(仏) | ヨアヒム生まれる | |
1832 | クレメンティ没 | ||
1833 | ニューヨークのブリッジヘルドとジャーダイン、交差弦のグランドピアノを製作(米) | ブラームス生まれる | |
1834 | バーミンガムのウエブスター・アントフォルスフォール、キャストスチールのピアノワイヤー製作 | シュテットガルトの物理学会、A440Hzのピッチが合理的と発表、以降シュテットガルトピッチと呼ばれる | |
1835 | 鋼鉄線の製造が始まり、ピアノ製作に一大革命をもたらす。 ボヘーム、巻線を作る。 (鋼鉄線の製造が始められ、弦の質が向上と共にピアノの張力が増加し、交差弦の使用が一般化) | サンサーンス生まれる | |
1836 | ジョン・プリンスミード、ロンドンで製作開始(後に渡米)(英)。 H・シュタインヴェーク、ピアノ製作開始(独)。 ゾーフェルト、スモールアップライトピアノのアクションの特許取得(墺)。 カーク、アップライトの単一鍛造フレームを製作 | ||
1837 | ボルチモアでクナーベ創業(米) | ||
1838 | ロバート・ウォルナム、ピッコロピアノを製作。 エラール、アグラフを製作(仏) | ビゼー生まれる | |
1839 | グラーフ、クララ・シューマン使用のピアノ製作(6オクターブ5度)。 プレイエル、ショパン使用のピアノ製作(6オクターブ5度) | アントン・ルービンシュタイン、デビュー | ムソルグスキー生まれる |
1840 | エラール、シュレジンガー使用のピアノを製作(6オクターブ4度)。 チッカリング、総鉄骨の特許取得(米) | リスト、ヨーロッパ演奏旅行、成功 | パガニーニ没。 チャイコフスキー生まれる |
1841 | ドボルザーク生まれる。 シャブリエ生まれる | ||
1842 | T・ラウド、移調鍵盤の特許取得。 ロバート・ウォルナム、ブライドルテープチェック・アクションの特許取得 | ||
1843 | カポダストロバー、ボールドウインにより発明。 ライプチヒのルイ・ショーネ、シューマンとメンデルスゾーンのためにペタルボード付きピアノ製作(独)。 C・ホルナング、ワンピース鋳鉄フレームの特許取得(蘭)。 マルセーユのジャン・ルイ・ボアセロー、5本弦のピアノを製作(仏) | ライプチッヒ音楽院設立 | グリーグ生まれる |
1844 | K・A・シュタイン、ウイーンの宮廷ピアノ製作者に任命される | リムスキー・コルサコフ生まれる | |
1845 | チッカーリング、アメリカで最初のピアノ輸出(インド向け)(米)。 パペ、8オクターブ半のピアノ設計(仏)。 ブロードウッド、平均律を最初に採用(英) | フォーレ生まれる | |
1846 | アレクサンドル・フランソワ・レバン、自動ピアノのアタッチメントを製作(仏)。 西川 虎吉生まれる(千葉)(日) | ||
1847 | ガボー、創業(仏)。 製鉄会社ジーメンス創業(独) | メンデルスゾーン没 | |
1849 | リーグニッツでザイラー創業(独)。 スタインウェイ一家、アメリカに移住 | ショパン没 | |
1850 | グロトリアン・スタインベック、ピアノ製造開始(独)。 パーカッションのためのペタル、エラールが特許取得(仏)。 ピアノの総張力12トンに増加(現在は20トン) | ||
1851 | ロンドンのモンタール、打弦距離を縮める、ソフトペタルを発明(英)。 ブロードウッド、完全なメタル フレームのグランドを完成(英)。 レバン、自動ピアノのアタッチメントをコッテージピアノに採用(仏)。 山葉 寅楠生まれる(和歌山)(日) | ||
1852 | ボストンのチッカーリング創業(米) | ||
1853 | ブリュートナー、ライプチッヒでピアノ製作開始(独)。 ベヒシュタイン、ベルリンでピアノ製作。 ニューヨークでスタインゥエイ創業(米) | ||
1854 | メーソン&ハムリン創業(米)。 レバン、3段鍵盤、16ストップ、足鍵盤付きのピアノ・オルガンを製作(仏) | ||
1855 | スタインウェイ、単一鋳造フレーム、交差弦方式、ダブルエスケープメントアクション採用のピアノを製作(ニューヨーク博覧会で入賞)(米)。 ベヒシュタイン、イギリス式アクションのピアノ製作(独)。 カミーユ・プレイエル没(仏)。 プレイエル会社の改組(仏) | ||
1856 | スタインウェイ、グランドピアノ製作開始(米) | パリ・グランド劇場のピッチA446Hz | シューマン没 |
1857 | シカゴでキンボール創業(米)。 イリノイ州でストリート&クラーク創業 | ツェルニー没 | |
1858 | グロトリアン・スタインウェヒ創業(独)。 エラール夫人、この頃製造のピアノをワグナーに贈呈(7オクターブ) | プッチーニ生まれる | |
1859 | ヘンリー・スタインウェー、交差弦方式を完成(米)。 イグナッツ・ベーゼンドルファー没(墺)。 スタインウェイ、二重巻線弦の特許取得 | パデレフスキー生まれる | |
1860 | マーラー生まれる | ||
1862 | モンタル、ソステヌートペタルを考案(英)。 スタインウェイ、アップライトピアノ製造開始(米)。 ボールドウイン創立、鉄製の調律ピン、ピン受板等の特許取得(米)。 ジョン・ブロードウッド、チューニングピンの特許取得(英)。 チッカーリング、パリ万国博覧会に総鉄骨ピアノを出品。 シードマイヤー創業(独) | ヘルムホルツ「物理学と音楽理論」 | ドビュッシー生まれる |
1863 | パリのフルーノー、自動ピアノの特許取得(仏) | バイエル没 | |
1864 | ペトロフ創業(チェコ) | リヒャルト・シュトラウス生まれる | |
1865 | シベリウス生まれる | ||
1866 | シンシナティーでボールドウイン創業(米)。 ローラ・エ・ブラッシェ、エンハーモニックピアノを製作(2段鍵盤2オクターブ)。 スタインウェイ・ホール完成(米) | モスクワ音楽院設立 | ブゾーニ生まれる。 サティ生まれる |
1867 | トスカニーニ生まれる | ||
1868 | ベルリンでマンタイ創業(独)。 ノイペルト創業(独)。 オスカー・ポール、木材の乾燥の為の特殊乾燥室を製作 | ロッシーニ没 | |
1869 | エステイ創業(米) | ウイーンで国際ピッチ決定 A435Hz | ベルリオーズ没 |
1870 | エラール、ヴェルディ使用のピアノ製作(7オクターブ)(仏) | ||
1871 | ハインリッヒ・スタインウェイ没。 横浜のアレクサンダー・クラーク商会、ピアノ・オルガンの輸入開始(日) | ||
1873 | ブリュートナー、アリコートの特許取得 | ラフマニノフ生まれる | |
1874 | スタインウェイ、ソステヌートペタルを完成(米)(このペタルの最初のパテントはハープの音」である、ペタルとして出されている) | シェーンベルク生まれる | |
1875 | スタインウェイ、ロンドンに支店設置。 ヘンリー・ミラー、足鍵盤付きピアノを製作 | 伊沢 修二、アメリカに派遣 | ラベル生まれる |
1876 | パリのマンジョー、リバーシブル鍵盤を製作(仏) | ||
1877 | スタインウェイ、ロンドンに工場建設 | コルトー生まれる | |
1878 | パリ万国博覧会で1726年製クリストフォリのピアノが演奏される(仏) | エジソン、蓄音機を発明 | |
1879 | 音楽取調機関開設(日) | ||
1880 | スタインウェイ、ハンブルグに工場建設(独)。 ベヒシュタイン、リスト使用のピアノを製作(7オクターブ3度)。 クレメンティ、カラード設立(英) | メーソン、音楽取調掛教師として来日 | |
1881 | 山葉 直吉(尾島)生まれる。 メーソン、指物師才田 光則と共にオルガンを製作(日) | ムソルグスキー没 | |
1882 | ライプチッヒでレーニッヒ創業(独)。 スタインウェイ、リスト使用のピアノを製作(7オクターブ) | ストラビンスキー生まれる | |
1884 | 西川 虎吉、横浜に西川風琴製作所を設立(日) | ||
1885 | ブラウンシュベークでシンメル創業。 川上 嘉市生まれる。 西川オルガン製作所設立(日) | 音楽取調掛を音楽取調所と改称(日) | |
1886 | 河合 小市生まれる | ルビンシュタイン生まれる。 リスト没 | |
1887 | 山葉 虎楠、純国産オルガン製作(日) | パデレフスキー、ウイーンでピアニストとしてデビュー。 音楽取調所、東京音楽学校と改称(日) | ブラームス没 |
1888 | ブロードウッド、支柱の無い鋳造鉄のフレームの特許出願(英) | 「君が代」国家制定(日) | |
1889 | ニューヨークのハンシング、アップライトピアノのマフラーの特許取得(米)。 合資会社山葉風琴製作所設立(日) | ||
1890 | スタインウェイホール閉鎖(米) | ||
1891 | カーネギーホール完成 | プロコフィエフ生まれる | |
1892 | 松本 新吉、築地でオルガンの製作開始(日) | ||
1893 | チャイコフスキー没 | ||
1894 | ハンス・フォン・ビューロー没。 ルービンシュタイン没 | ||
1895 | ヒンデミット生まれる。 ケンプ生まれる。 ギーゼキング生まれる | ||
1896 | ニューヨークでケラー&キャンベル創業(米) | クララ・シューマン没 | |
1897 | 山葉 虎楠、日本楽器製造株式会社設立(日)。 エオリアンのピアノラ(自動ピアノ)の特許取得(米) | ブラームス没 | |
1899 | 河合 小市、アクションの試作に成功(日) | ||
1900 | ヤマハ、アップライトピアノ第一号製作(日)。 福山 松太郎、名古屋でオルガン製作開始(日) | ||
1903 | ヤマハ、グランドピアノ第一号完成(日) | ||
1904 | ドボルザーク没 | ||
1906 | ヤマハ、アクション製作開始(日) | ||
1909 | スタインウェイ、ベルリンに工場建設(独) | ||
1912 | ヤマハ、自動ピアノ製作(日) | ||
1916 | 山葉 寅楠没 | ||
1917 | 伊沢 修二没 | ||
1918 | ドビュッシー没 | ||
1950 | ヤマハ、戦後初のコンサートグランドピアノ製作(日) |
(※先生の少冊子から 印刷所による誤植などを修正して掲載させて頂きました。)
変更履歴:
['12/11/25] バイエルの誕生年を「バイエルの謎」安田 寛:著 音楽の友社:刊
(2012年) により1803年から1806年に修正しました。