不思議の国のアリス

     
ディズニーアニメのアリス達です。
チェシャ猫と白ウサギはリカちゃんの双子の妹、ミキ&マキのBF大空だい&ゆう君です。

さて、この有名な童話のモデルにまつわるお話を紹介しましょう。
それは、黒髪のアリス・リデルと、金髪のメアリーの物語です。 「不思議の国のアリス」は、1862年7月4日の晴れた暖かい日にテムズ川のボート の上で、数学教師チャールズ・ラトウィッジ・ドジソンがロリーナ、イーデス、アリスの リデル家の3姉妹に語った物語です。ドジソン(ペンネーム:ルイス・キャロル)は自ら撮影した 多数のアリス・リデルの写真を残していますが、彼女は当時には珍しい黒いショートヘアの少女で す。

では、私達が知っている金髪のアリスはどこから来たのでしょう?

ルイス・キャロルは不思議の国のアリスを初出版するときに、有名な「パンチ」誌の挿し絵画家ジョン・テニエル氏に依頼しました。キャロルはアリスのモデルとしてメアリー・ヒルトン・バンコックという名前の金髪少女の写真を送りました。
これを画家テニエルは「貴殿が九九の表を必要としないように、わたしにはモデルの必要は無い。」と作家ルイス・キャロルの申し出を断った事になっています。
しかし、ディズニーアニメのアリスはこの断られた写真の金髪のメアリーにそっくりです。
テニエルは一旦断ったものの金髪少女の魅力に負けたのでしょうか?

一方、黒髪のアリス・リデルはヴィクトリア女王の第4子のレオポルド王子と恋におちたほどの資産家の子女でしたが、王子との結婚は許されず、王子はドイツの王女と結婚し、その第1子にはアリスと洗礼名がつけられました。
アリス・リデルはレジノルド・ハーグリーヴス夫人となり、第一次大戦で2人の息子を亡くし、73歳で未亡人となりました。
アリス・リデルは80歳のときにルイス・キャロル生誕100年の祝賀行事にアメリカに招待され、コロンビア大学の名誉博士号を授与されましたが、”本物のアリス”であることは彼女には重荷だったようです。1934年11月15日に亡くなりました。

    参考資料:ふしぎの国のアリスの物語ーもうひとりのアリスとルイス・キャロ ルー          クリスティーナ・ビョルン著 世界文化社出版

(人形屋)

 

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