| 「朝日カルチャー哲学講座」 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
現在、明治学院大学国際学部教授。哲学者。文芸評論家。 主な著書に『〈在日〉という根拠』『自分を知るための哲学入門』『現代思想の冒険』『ニーチェ入門』『プラトン入門』など多数がある。 詳細は、【竹田青嗣ホームページ】で見れます。 ◆管理人moriも参加しています。
時間18:00〜20:00 ★3/9〜10は合宿(費用は別途必要) 岩波文庫 760円(税別) 今回の『現象学ゼミナール』のテーマは、フッサール後期の主著『デカルト的省察』(1931)を取り上げます。『デカルト的省察』では、よく知られた「間主観性」、「他我性」の概念が探求されています。 まず、現象学で「超越論的還元」についで重要な概念である「間主観性」の概念の内実を、フッサールの文章を精読しながら検討します。「間主観性」の概念の核心が理解できるはずです。また、これに関連する「他我」の概念も、『デカルト的省察』のもう一つの柱です。さまざまな批判を受けているフッサール他我論についても徹底検証します。「間主観性」の問題は、人間関係理論、および社会関係理論の原理論です。 講義の進め方は、全体の解説、逐語訳、レジメ等を組み合わせてやります。テクストは中央公論世界の名著シリーズ62『ブレンターノ・フッサール』です。それほど高くないので、これは各自購入しておいてください。 いつものように以下のことが受講の条件です。 @『現象学入門』(竹田青嗣・NHKブックス)少なくとも第一章〜第三章が"必読"です。また今回のテーマに大きく関係するのは、第四章「現象学の展開」の2「超越論的主観性と間主観性―他我経験の現象学」のところです。これが難しい方は、『はじめての現象学』第一章〜第三章(竹田青嗣・海鳥社)を勧めます。 Aゼミナールなので、参加者にレジメなどを担当してもらうことがあります。もちろん希望者のみで、強制はしません。 B一泊の楽しい合宿付です。正規の講義のほかに、テーマを決めて「本質直観」討論を行います。現象学の問題点や疑問点についても徹底的に話せます。(3月を予定) (講師・記)
主な著書に『〈在日〉という根拠』『自分を知るための哲学入門』『現代思想の冒険』『ニーチェ入門』『プラトン入門』など多数がある。詳細は、【竹田青嗣ホームページ】で見れます。 主な著書に、『実存からの冒険』『哲学的思考』『ヘーゲル・大人のなりかた』『哲学の練習問題』等がある。 詳細は、【西研ホームページ】で見れます。 ◆管理人moriも参加しています。
★9/15〜16は合宿(費用は別途必要) 下期 10/20、11/24、12/15、1/19、2/16(全5回) ★3/9〜10は合宿(費用は別途必要) 時間:18:00〜20:00 中公文庫 1190円(税別) この講座は、竹田青嗣・西研の二人講師体制で、フッサールに初挑戦の方でも大丈夫なように、『危機』のテキストを分かりやすく解読しつつ、現象学の意義を明らかにしようとするものです。 いつものように以下のことが受講の条件です。 @事前に次の本を読んでください。*『現象学入門』(竹田青嗣、NHKブックス)第1章〜第4章(これは必読です)これがすこし難しいと感じた人は、以下の本を読んでください。『はじめての現象学』 (竹田青嗣、海鳥社、特に2章〜4章)、『はじめての哲学史』(竹田・西編、有斐閣アル マ、特に「序」「フッサール」「むすび」) A本文の要約を参加者に少しずつ担当してもらいながら、進めます。もちろん強制ではありません。難しくてわからなくても大丈夫、その"わからなさ"を出してもらうことが、かえって皆さんの理解を深める助けになります。 B「合宿」を行います。ここでかなりテキストを読み進め、テーマを設定して〈本質直観〉 の実践講義を行いますので、できるだけ合宿参加を前提に受講してください。 C合宿だけの受講参加も可能です。 (講師・記)
![]() 1957年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科 修士課程卒業。 現在、和光大学講師 著書に、『実存からの冒険』『哲学的思考』等ほか。 詳細は、【西研ホームページ】で見れます。 ![]() 18:30〜20:30(その後、近くの喫茶店で雑談的に議論→これが一番楽しいという人も多い) フッサール現象学は、唯一の真理体系をめざす「形而上学」的なものといわれています。しかし、現象学は、「あらかじめ存在する客観的真理」を獲得しようとするものではありません。そうではなく、私たちが真理と呼んでいるもの(たとえば数学や自然科学の成果)の意味や人間的な諸価値(どんな時代の人間も善悪美醜を生きる)の本質について考えていくための「方法」なのです。 現代哲学は、その形而上学批判によって、相対主義・懐疑主義に陥っています。現象学は、近代哲学の努力を継承しつつ、私たちが、どこから・どうやって考えていけばよいのか、ということ、つまり原理的な思考の方法と可能性を示すものなのです。 具体的には、「哲学的思考…フッサール現象学の核心」をテキストとしながら、現代哲学と現象学、現象学の核心にある「超越論的問題」、現象学と近代哲学の関係、などについてお話します。 (講師・記)
講師:西研:1957年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科 修士課程卒業。 この講座では、端的に「正義の本質とは何か」「私達が採用すべき正義の基準というものはあるのか」という‘問い’に迫ってみたいと思います。 一方的に講義を行うのではなく、参加者一人一人に考えてもらったり相互に話し合ったりする「実習」形式で行います。とくに予備知識は必要ありません。哲学は初めての方も歓迎します。自分自身の感覚をていねいに見つめること、そして、他人の意見をていねいに聴き取ること、そうした姿勢こそ大切です。 具体的には、1.正義の本質観取(それぞれが考え、かつ話し合う。まず正義という言葉について各人のもっている感覚やこだわりをはっきりさせて、そこから問いを取り出すところから始めます。2.近代哲学、保守思想、社会主義、ポストモダン、それぞれの正義論の骨子の紹介(西の講義) 3.個人発表(考えを述べてみたい人)などを織り交ぜて行っていきます。 (講師・西 研 記)
哲学講座『「正義」について考える』を受講されていない人のために、そのポイントについて、ごく簡単に紹介します。ここでの説明では紹介しきれない「考え方のプロセス」が大変に役立つ哲学講座でした。 ●第1回(4/8)のポイント: ●正義とは: さしあたっての定義として「人々の行為や相互関係のありかたの”正しさ”、”正当性”のこと」としておく。今後更に発展させて行きます。 ●なぜ、正義を問題とするのか: いま、正義(正当性)ということが、よく分からなくなっています。これでは、社会を望ましいものにしていく際の基本的考え方がないということであり、無力感と孤立感を生み出すだけになります。 ●考え方の基本: 考え方を共有できるゼロ地点を見つけ、そこから一緒に考えていくことを基本とします。 ●第2回(5/13)のポイント: 「正義という観念を人々(社会)が作り上げるのは何故だろうか?」について受講生と討議を行った。その討議結果を前提にして、西先生が、臨機応変にまとめをされた。 ●第3回(6/10)のポイント: 正義の感覚と正義の理念をつなげていくために、前回の討議結果を整理してみると、次の4点になる。 @正義には、ある種の絶対性が必要 A正義の絶対性、つまり正義は他人の自由を認めない所があり、そこが問題 B正義という言葉は、日常の言葉ではなく、突出したものが感じられる。 C正義と個人のモラルとをどう考えれば良いか。 ●第4回(7/8)のポイント: 近代「市民社会」の正義論(国家論)の核心について、ホッブス、ロック、ルソー、カント、ヘーゲル等々の考え方を元に、紹介する。ポイントは、近代的な正義は「個人の自由」を根幹とする点にある。 ●第5回(8/26)のポイント: 受講生の一人から「脳を破壊された赤ちゃんをどう考えれば良いのか」という問題が提出され、「個人の自由」を根幹とする「近代的な正義」の感覚から、この問題を考えた。 ●第6回(9/30)のポイント: 前回の、「自由な人格としての”潜在的権利”をもつ赤ちゃん」の問題を整理した。ポイントは、この権利という思想がきわめて近代的発想であることである。 この問題は「生命倫理」や「環境倫理」に発展する難しい問題であり、「教育の問題(学校における正義の問題、或いは、自由で判断能力のある人間を育てるのか、社会に役立つ人間を育てるのか、という問題)とあわせ、「個人と社会」の視点から、次回に再検討する。 ●第7回(10/28)のポイント: 「反発達論」(山下恒男)や「監獄の誕生」(M.フーコー)で言われる「有能な人材を育てる立場を重視する教育観」に対して、「個人の自由を重視する教育観」が対立しているのが現状の教育における問題点である、と西研は捉える。 更に西研は、その山下やフーコーに対して「彼らは自分の視点を自覚しておらず、かつ彼らの価値観が社会的に共有され得るかどうか、という点が検証されていない」とし、この「二つの教育観の架橋は可能か」と問う。その問題点は「個人と社会」の視点から、問われなくてはならないが、その結論は次回(最終回)に持ち越しとなった。(2002/11/05) ●最終・第8回(11/25)のポイント:
西研さんの哲学講座『「正義」について考える』の結論を述べると、次の通りである。即ち、【近代哲学の中心テーマであった「個人の自由と、社会の融合」の基準となるのが、正義である。】つまり、近代になって、正義の概念が変ったのである。これまでは、どこかにあると考えられた正義を探し求めたのであるが、近代では、個人と社会を融合できる考え方が「正義」と考えざるを得なくなる、という訳である。 この考え方は、竹田青嗣さんの新著「哲学ってなんだ」(「新刊書籍紹介」参照)の結論とも重なっている。 大変重要で、私(管理人mori)も目を開かされた考え方ですが、これを簡単に説明するのは難しいので、別の所で補足説明するということで、ここではこの結論の紹介だけに留め、これ以上の説明はしない。 ◆但し、このHPで補足説明があるまで待っていられないという人は、西研さんのHPに(「二十一世紀の文化を考える−−“世界像の危機”の時代に(クリック)」)という記事がありますので、是非、これをご覧下さい。 ◆最後になりますが、今年(2003年)4月から京都に行かれる西先生と一年以上ご一緒に勉強させて頂き、まことにありがとうございました。西先生と私の考え方は、かなり違うと感じるところがあったのですが、うまくやってこられたのは、ひとえに西先生の「お互いに理解し合いたい」とする「誠実なお人柄」ゆえと感謝しております。京都でのご活躍を祈念しております。以上 (2003/01/20)
講師:竹田青嗣:1947年大阪生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。 講師:西研:1957年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科 修士課程卒業。現在、和光大学講師 哲学者 【牧野紀之のホームページ「哲学の広場」はこちらからジャンプできます。】 ヘーゲル哲学はヨーロッパ近代哲学の最高峰に位置する―。この評価はしばしば聞かれるものだが、しかしヘーゲルは本当に解読されてきたのだろうか。この問いに対して、あえてつぎのように言ってみたい。ヘーゲルはこれまで、決してその真価を理解されたことがなかった、と。 ヘーゲル『精神現象学』は、社会という実体的存在と個人という倫理存在の関係の本質を見事に描き出した、近代最高の社会学であり倫理学でもある。 ヘーゲルを理解し直すことなしに哲学の再興はありえない。その近代哲学の最高峰『精神現象学』を、竹田青嗣と西研の二人講師体制で徹底講読する。講義は全体の解説、徹底語り下ろしレジュメを出して進める。(講師・記)
講師:竹田青嗣:1947年大阪生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。 講師:西研:1957年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科 修士課程卒業。現在、和光大学講師 哲学者 【牧野紀之のホームページ「哲学の広場」はこちらからジャンプできます。】 ヘーゲル哲学はヨーロッパ近代哲学の最高峰に位置する―。この評価はしばしば聞かれるものだが、しかしヘーゲルは本当に解読されてきたのだろうか。この問いに対して、あえてつぎのように言ってみたい。ヘーゲルはこれまで、決してその真価を理解されたことがなかった、と。 汎神論者、絶対精神一元論者、歴史決定論者、ヨーロッパ形而上学の完成者、保守的国家主義者・・・ これらが、これまで私たちに与えられてきたヘーゲルの一般像だった。しかし、このようなヘーゲル像は、たとえば「精神現象学」に表現されているヘーゲルの思想を本当に読み解いていけば、必ず顛倒されるものである。その代わりに我々は、そこに、数百年にわたる近代思想の最も優れた精髄を見出すことが出来る。 「精神現象学」の根本的テーマは、絶対知にいたる思惟の必然的運動、といったものではなく、近代の人間精神と近代思想の本質論であり、その考察の深さは、まさしく近代哲学の最高峰というにふさわしいものだ。良い意味でも悪い意味でも、現代思想は、ヘーゲルの本質的な読解なしには始まらない。 。「精神現象学」を徹底的に読解し、その最も本質的な意義をはじめて読解する試みである。(講師・記)
講師:竹田青嗣:1947年大阪生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。 講師:西研:1957年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科 修士課程卒業。現在、京都精華大学助教授 哲学者 主な著書に、『実存からの冒険』『哲学的思考』『ヘーゲル・大人のなりかた』『哲学の練習問題』等がある。詳細は、【西研ホームページ】で見れます。
ヘーゲル哲学はヨーロッパ近代哲学の最高峰に位置する―。この評価はしばしば聞かれるものだが、しかしヘーゲルは本当に解読されてきたのだろうか。この問いに対して、あえてつぎのように言ってみたい。ヘーゲルはこれまで、決してその真価を理解されたことがなかった、と。 汎神論者、絶対精神一元論者、歴史決定論者、ヨーロッパ形而上学の完成者、保守的国家主義者・・・ これらが、これまで私たちに与えられてきたヘーゲルの一般像だった。しかし、このようなヘーゲル像は、ヘーゲル哲学を精読していけば、必ず顛倒されるものであり、その代わりに我々は、そこに、数百年にわたる近代思想の最も優れた精髄を見出すことが出来る。 さて、この講座は、上のような趣旨によって続いてきた「精神現象学」購読を引き継いで、ヘーゲルのもう一つの主著である『法の哲学』を精読する。『法の哲学』は、近代の「法」の基礎、そして近代社会の基礎を、「自由」という原理によって基礎付けている。その基礎付けはきわめて深く、近代精神における極めて原理的な「自由」の本質論にもなっている。『法の哲学』は同時に最も一貫した近代国家論であるが、その限界と可能性をあわせて徹底的に解読するのがこの講座の狙いである。 (講師・記)
講師:竹田青嗣:1947年大阪生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。 講師:西研:1957年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科 修士課程卒業。現在、京都精華大学助教授 哲学者 主な著書に、『実存からの冒険』『哲学的思考』『ヘーゲル・大人のなりかた』『哲学の練習問題』等がある。詳細は、【西研ホームページ】で見れます。 合宿の日時詳細は決まり次第教室でご案内致します。 フッサールが「現象学的還元」という現象学特有の方法論を宣言し詳述した『イデーンT』(1913)。さらにその方法を受けて、人間的「生」を(世界=内=存在)という仕方で叙述したハイデガーの『存在と時間』(1927)。現象学にとって枢要といえるテキスト二つを、重点箇所を抜き出しつつ講読していきます。『イデーンT』はきわめて読みにくいものですが、この講読によってその方法とその意義とがしっかりとつかめるはずです。その後に『存在と時間』を読んでいくことによって、それがまさに現象学的方法を用いて人間的「生」を考察した格好の例であることが納得できるでしょう。この二冊を一年かけて講読することで、参加者それぞれの方がみずから「現象学する」仕方を身につけて下さることを、望んでいます。 現象学ははじめて、という方でも歓迎です。講座は、竹田青嗣、西研の二人体制で行ないます。 (講師・記) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||