(2007/07/29)
吉野GFのロングコースにエントリー。スーパーロングにしようかどうか迷ったのだが、結局ロングにした。スーパーロングだと足切りボーダー付近。ロングだと完走はほぼ間違いなし。完走が見えているだけに、時計とにらめっこでは無く、十分楽しめるように、エイドでは食べまくり、吉野の美しい風景の写真もできるだけ撮るようにする。
電車で行って、前日受け付けをして宿泊。中千本の「花夢・花夢」。サイクリング組は別館で相部屋。夕食時に、ビールを頼む人は半分ぐらい。みんな遠慮していたが、一人が頼みだすと、飲みたかった人は頼みだす。前泊組は遠方からの人が多い。私たちのテーブルはビールのせいもあるが話が盛り上がる。9時になって、食堂がおしまいになったので風呂に入って就寝。21:30ぐらい。風呂は一応、温泉と書いてあったが、単純泉みたいで特徴は無い。布団は薄くて背中が痛くなった。
5:00起床。5:30朝食。その後、会場に移動。順次スタート。ペースがわからなかったが、最初は津風呂湖沿いの平坦なので、どんどん抜いていく。後ろから招待選手の三船雅彦プロが来たので、声をかけて後ろに付かせていただく。平地は安定感のある紳士的な走りで、後ろに付くと非常に走りやすい。ダンシングがとてもリズミカルでかっこいい。まねしてみると、全然ダメダメ。サドルと尻が当たらない→触れ幅不足。尻が前に行っている。リズム感が無い→ケイデンスが遅いのも一因。信号待ちからのスタートダッシュで置いていかれ、じりじり離されて、見えなくなってしまった。
給水所1 はパス。軽く登って下りて、たかすみの里エイド。各エイドでは通過チェックを受ける。出されたものは、ごろごろ水、ポカリ、お茶、柿の葉寿司、おにぎり、ジャムパン、梅干し、塩、バナナ、オレンジ。水を補給。ポカリを飲む。柿の葉寿司と梅干しとオレンジを中心に食べる。オレンジのジューシーさと甘さがいい。梅干しは念のため自分で持っていったのだが、補給でたくさん食べれたので出番は無し。あんまりボトルに詰めると重いので半分ぐらいにしてスタート。
次は足ノ郷越。平均10%が6km続く。路面は苔が生えていて滑りやすい。インナーローで淡々と登る。30x25大活躍。勾配はほとんど一定。途中の給水所は休憩すると集中力が切れそうなのでパス。峠の頂上は祠があったが見晴らしが無かったのが残念。下りも路面が荒れていた。グレーチングがあるところでは、ほぼ必ずだれかがパンク修理をしていた。
下ってR169の平坦。何人か抜くが、集団が形成されず、散り散りに走るのはこのへんのペースで走っている人の実力不足を現している。杉の湯川上の給水所。ここはストップして、水と持ってきたゼリーとミニ羊羮を補給。
ここから五番関への登り。序盤は傾斜が急だが、その後は6%ぐらい?わりと緩やかだが距離が長い(12km)。集中力も切れ、両足の内側が攣り、吐気がしてきた。足をついて、ゼリー補給で回復。すぐにリスタート。標高が上がって、吉野大峰林道に近づくと、林の様相がかわり、終盤を予感できて安心。五番関にエイドがあるのだが、その直前の、大天井滝にも寄る。ここは標高1000mなのに立派な滝があり、ぜひ寄りたかったところ。五番関エイドは12:10ごろ着。12:30ごろスタート。スーパーロングの人は河合関門が13:00 なので、タイム的には間に合いそうなので、それを通過するようにしてみる。下って、河合関門を12:50通過。ただし、私はロングコースなので関係無しだが、スーパーロングに出てたとしても、関門は通過できたみたいだ。
そこから、笠木トンネルまで軽い登り。そこからは川沿いの長い下り。川沿いの木陰で涼しく、とても気持がよいコース。タイムも余裕があるので、泳ごうかとうろうろしてたら、後続が来たのでマジメに走ることにした。そこから県道に出ると直射日光があたり、平坦になるのでかなりしんどかった。しかも単独走。その次の黒滝エイドまで距離が長い。黒滝のエイドでは茹でコンニャクも出てた。
そこからは下って登って、あっというまにゴール。08h04m、Energy: 4679kcal。下りが多かったので、消費カロリーはそれほどでも無かった。エイドで食べまくったので、下手したら収支プラスではなかろうか。走り終わっても、空腹感がほとんど無い。夕食は、エイドでもらってきたジャムパンのみ。景品をもらって、ビールを飲んで、参加賞Tシャツに着替えて、桜ソフトを食べて、電車で帰宅。参加賞のTシャツは、綿ではなく速乾化繊のもので日常用にも十分使えるものだった。帰りはおみやげが増えてリュックに入りきらなかったので、最寄り駅まで輪行。
非常にすばらしく、不満は無い。大会関係者、ボランティアの方々に感謝。みなさんから、吉野を満喫して欲しいという思いが強く伝わってきた。個人的にも、通ったことの無いコースがほとんどで勉強になった。とくに、河合からの、r49は登り、下りともに楽しめると思う。笠木峠を越えるか、新河合トンネルを通っていいかは未調査。
ただ、公式計時/順位のサービスは欲しい。ゴール地点で、ゼッケンごとの帰着時刻をメモしていたが公表はされない模様。マラソンだとヘボい大会でも完走証に公式タイムが記載されている。計測チップにかかる費用とかもあるかもしれないが、帰着チェック時にスタッフが記入するなり、センサカメラで帰着時に、公式タイムといっしょに写真をとるなり、手間コストのかからない方法でかまわないと思う。完走/not の判定だけではなく、タイムという数値があると、年ごとの比較などもできて、モチベーション向上に役に立つと思う。
単独輪行参加であったが、宿は相部屋で、荷物なども本部テントで預かってもらえて、何不自由なく楽しめた。単独サイクリングだと、荷物の問題、途中の補給の問題などがあり、これほど楽には150km走れなかったと思う。それができたのは間違いなく、運営のおかげ。でも、ゴール時に体力を余してしまったので、すこし不完全燃焼感もある。
上で述べた計時とも関係するのだが、一年間の努力の結果を確認することができそうなら来年もエントリー。スポーツとして自転車に乗るからには、観光、イベントの楽しさだけでなく、練習→結果→うれしい/残念、のサイクルを回していきたい。それができるならば、日頃の練習でのセルフ計時でも練習会でもイベント・大会・試合でも満足できる。
エイドが十分にあるので、持参するものは最低限でいい。
持っていったもの=ジュース500ml、水750ml、ゼリー2pc、梅干し4pc、羊羮3pc、黒糖3pc
消費したもの=ジュース、ゼリー2pc、羊羮2pc
梅干しは、エイドステーションに有ったので持参不要。もし持参するなら4pcでは不足だった。羊羮、黒糖などの甘いもの系はあんまり欲しくならなかった。ゼリーは2pc消費したが、もう 1pc あってもよかった。水は、ボトル満タンにすると重いので、半分ぐらいしか入れなかった。エイドで豊富に手にはいるので、頭から給水するのも効果的。水持参だとこんな贅沢はなかなかできない。
とくに足の郷越の下りでパンクしている人が多かった。路面が荒れていて、所々段差があるので、そこに突っ込んでリム打ちしたのだろう。前は反射的にハンドルを引いて加重が抜けることが多いのだが、後輪は間に合わず打ってしまう。段差があれば、必ず一人ぐらい、後輪を修理していた。路面に注意して、段差とコーナー手前で十分に減速することが必要。偉そうに書いたが、終盤の才谷林道で不注意で穴ぼこに突っ込んでしまった。パンクしなかったのは単なるラッキー。一方で直線ではブレーキは必要無い。直線でズリズリブレーキをかけている人がいたら、危ないのでサッサと抜いてしまう。ブレーキを掛けすぎると、リムの発熱でパンクすることもある。
それも、パンクはする時はするし、しない時はしない。でも最大限、注意するにこしたことはない。私は比較的少い方だと思っている。それ以外に気をつけている点。
貧脚の私にとって、トリプル 30x25は必須&大活躍だった。途中、エイド以外の走っている途中(平坦、登りともに)ほとんど抜かれることは無かった。とくに、登りでは、おなじぐらいのタイムで走っている人(スーパーロングギリギリクラス)は、ギア比が重すぎるのでは?と思った。まぁ10%,6km とかいう坂がそんなにあるわけではないが、あることがわかっていれば、見栄よりも、正直な低ギア比の方が、速度、疲労ともに優れていることは確認できた。
一応計算してみる
Front | Rear | 歯数差 | 組合わせ | ギア比 | |
---|---|---|---|---|---|
52-42-30 | 12-25 | 37 | 30-25 | 1.2 | トリプル最低 |
52-42-30 | 12-25 | 37 | 30-23 | 1.30 | トリプルその次 |
52-39 | 12-25 | 26 | 39-25 | 1.56 | レーサー最低 |
50-34 | 12-25 | 29 | 34-25 | 1.36 | コンパクト最低 |
50-34 | 12-27 | 31 | 34-27 | 1.26 | コンパクト27T。キャパ31TのRDはTiagra以下 |
アームカバーは有効。まったく焼けないし、ひんやり感もバッチリ。脚、首すじ、顔に塗った日焼け止めは、後半はあんまり効いていない感じで赤くなってしまった。でもヒリヒリ感は無い。エイドでの梅干し補給、水かぶりも効いているはず。
雨具は、天気予報を見て、降っても午後ににわか雨と判断して、持参したのだが、走るときは持っていかなかった。結果的には正解だったが、もっと小さいカッパを持っておいたほうがいいのだろうか。悩む。