ダイビングの情報 > LOG >富士山(2013/07/28-07/30)
富士山
昨年、友人が登ったというのを聞いて、母が「私も登りたい」と言ったのが発端。娘も登りたいといったので六甲山で基礎トレーニングを一年間行い、実行。ちょうどこの年に富士山が世界遺産に登録されたのだが、それとは無関係な動機。ただし、登録の影響もあって山域は非常に混み合っていた。
ルートは、相変わらずの須走口。三島まで新幹線、そこからレンタカー。七合目で宿泊。ご来光を七合目で迎えてから登頂。お鉢巡りは時間と体力があれば。翌日は山中湖に泊まる。というプラン。
7/28
- 11:00
- 三島着。駅前のレンタカーで車を借りる。今回は日産だったが、ナビが分かりにくい。道路は空いていたので順調に須走口まで。下界は曇りで蒸し暑い。
- 12:00
- 須走口駐車場。今年は、須走口では、夏季週末だけマイカー規制。ふもとの駐車場に車をおいてバスに乗り換える。駐車場は1000円、バスは30分に一本。
- 12:30
- バスに乗る。30分かけて五合目に。
- 13:00
- 五合目着。ガスの中だが、雨は降っていない。高度順応のために、土産物屋をぶらぶら。娘は金剛杖を買ってスタンプラリーをすることにした。
- 13:30
- 母が早く行きたがっているので早めに出発。1000円の入山料は、任意の協力金という形だった。ほとんどの人が払っていたようだ。六合目までは林間コース。30分おきに休憩するペースを守る。
- 14:30
- 六合目。六合目の小屋はコイノボリが立っているので遠くから目標にしやすい。およそ一時間、コースタイムペースで来れた。
さらに、進んで、ハイマツ帯に入り、本六合目ぐらいでは見通しが開ける。
本六合目を過ぎると岩場。段差があると娘には負荷が高い。娘のリュックは私が持つことになった。母が先に行き、娘と私が追いかけるパターンが定着した。
- 17:00
- 七合目着。ほぼコースタイムペースどおり。
大陽館
今回はは日曜だったので比較的空いており、屋根裏部屋とはいえ、一人で布団一枚のスペース。
大陽館の良いところ。
- 宿泊に予約不要。宿泊者を断らない。安全管理面で望ましい姿勢、富士山では少数派。もちろん、予約した方がスムーズである。
- 宿泊者はトイレ無料。下山時にも無料で使える。
- 夕食は豚汁、朝食はみそ汁。汁とご飯はおかわり自由。塩分、水分、カロリーが補給できて良い。
夕方時点では、山頂付近は時々見通すことができる。しかし、見事なつるし雲ができていた。翌日の天気は期待薄。
7/29
大陽館から山頂でご来光を見るには、1:00スタートぐらいが良いみたい。それぐらいの時間に半分ぐらいの人が出ていった。
- 04:20
- 起床。昨夜は若干頭が痛かったが一晩すると、良く順応できていた。
到着が遅かったので朝食はは04:20ではなく04:45の回。つまり、日の出後だった。起きると外が騒がしい。風は強いが七合目付近は晴れ。下には雲海。ちょうど日の出方向にも雲があったので、ご来光はギリギリ見えない感じ。
- 04:40
- ご来光。あきらめて朝食はを食べる。
- 05:00
- 七合目出発。アンダー+フリース二枚+レインコートの装備。頂上付近は傘雲の中。直後から、階段、岩場、砂利の急な上り。20分ぐらい歩いたら、携帯電話を忘れたことに気が付いた。走って降りて、探して、見つけて、走って上る。
本七合目で、パーティに追いつく。相変わらず、母のペースが早い。また、このへんからガスが濃くなって来た。
- 06:30
- 八合目に着いた。山頂でご来光を向かえて降りて来た人が吉田口方面の分岐で大渋滞ですごい人。先に着いているはずの母がいない。このへんは、登山道、下山道、吉田口の分岐があって、しかもガス。道迷いを想定して辺りを探すが見当たらない。1000円払って娘を、小屋の休憩室にいれ、母が先に行った可能性を考慮して上の小屋に探しに行く。ひとつ上の小屋で発見。そこで待っているように伝えて、八合目に降りて娘と上り返す。
この時点で雨は本降り。下は砂利。空気が薄く娘のペースは上がらない。
- 08:00
- 本八合の小屋で母と合流。雨の中待ちくたびれたことと、娘のペースが遅いことにだいぶいらだっていた。娘を小屋に残して行くことを言われるが、本人に意志を確認すると、まだ登る、とのこと。連れて行く。3歩歩くと止って3回深呼吸するペース。それでも、まわりのおとなと同じぐらい。
標識は、9合目まで200m、頂上まで600m。だいたい、100mで10分のペースだとすると、登頂予定09:00はオンタイム。迷子ロスがあったにもかかわらず、マージンもまだ残っている。決行。
9合目を過ぎると砂利道から岩場になる。高い段差が堪えるが砂利とどちらが楽だろう。
- 08:50
- 頂上着。頂上は雨+ガスで展望が全く無し。
まずは神社に行って金剛杖に御朱印をいただく。その後、神社の標識の前で証拠写真撮影。
その後、売店で昼食。うどんの出汁が関東風で辛い。
時間的には余裕があるので、郵便局に行こうかと思って出発した。しかし、売店の列が途切れて火口稜線に出ると強烈な横風で、視界も効かない。撤退を決定。
- 09:30
- 下山開始。結局、山頂にいたのは40分ほどだった。
上の方の下山道はブル道なのでテクテクと高度を下げる。本八合目以下では雨も上がって、気温も上がってきた。
七合目でトイレ休憩をしたあと、砂走りで下る。山頂付近は笠雲。五合目以下は雲海、途中が晴れ、というコンディション。母は用心して砂走りを徒歩ペースで下るが娘は走って下りれた。前回に通ったのは10年以上前だが記憶と異なる。ルートが変更のではなかろうか。
- 13:00
- 砂払い着。ここから先は樹林帯で雨。母は下りの筋肉痛。娘は靴が若干合わなくて、つま先が痛く、ペースが上がらない。
- 14:00
- 五合目着。小屋の前で休憩。おみやげを買う。
-
- この日は月曜日で、マイカー規制は無いが、規制中に上がった人は一時間に一回に減った下山バスを使う。
- 15:00
- バスに乗る。
- 15:30
- 駐車場。下は曇で雨は降っていない。駐車場には綺麗なトイレも水もある。
紅富士の湯。山中湖に来たら、毎回ここに寄っている。安い。広い。屋外の露天風呂から富士山が見えるのが売りなのだが、さすがにこの日は見えなかった。
ペンション・モーツアルト
こちら。
旅館サイトに乗っているところで探してみた。ホテルだと高いのでペンションに。本がたくさんあること、星を楽しめるかもしれないこと、料理も美味しそうなこと、などからここにした。オーナーが蒐集家のようで、珍しいものがいっぱ陳列されていた。娘は、ペンションというもの自体が初めてであり、本がたくさんあったので大変満足できたようだ。
高価なものが多いので最初はびっくりしたが、子連れ家族が多く、子連れにもフレンドリーである。この日は子供が集まって花火大会(手持ち花火)が催された。
7/30
朝食後に出発。
- 10:00
- 今季から運行している水陸両用車に乗ることにした。けっこう人気なので電話で予約しておくほうが望ましい。探検家風のバスガイドさんがいて、行程中クイズなど飽きないように工夫されている。天井がビニール貼りなのでかなり暑いが、水面を走行中は良い気分だった。
- 11:10
- 山中湖出発
- 12:10
- 高速を通って、沼津で下りる。高速出口の近くがグルメ街道となっているので、海鮮を食べる。
- 13:30
- レンタカーを返す。
- 悪天候で景観は楽しめなかったが、事故なく登頂できたのが良かった。
- 須走口七合目で泊まって、日が登ってから行動開始するという余裕をもたせたプランが成因の一つ。
- パーティの体力が揃わず、バラバラの行動になりがちだった。
- 達成感や満足感が得られた。
- 母に、天気がよいときにまた来たい、と言われた。ペースを考えると、親類家族にパーティを組めそうな人が他にいない。
- 娘も、目標をあきらめないで、地道に努力すれば辿りつけることを実感して欲しいのだが…
- 私は、心肺能力、脚力が激しく落ちており、体重がおもいっきり増加していることが実感できた。
近藤靖浩