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評価


光量

室内で私が持っている3つの水中ライトを比較してみます。左から順に、、、(室内撮影なため、画像の粒子が粗くてごめんなさい (^^);
メインライトとして使っている、UK400 Night Dive Light。単一×4本使用。メインライトの中では、比較的コンパクトなため、気に入っています。以前使っていた、東芝メインライトは、フタが開かなくなったので、捨ててしまいました。 現在まで、サブライトとして使っている IKELITE PCa 愛称「ピカ」。小型ですが、単三×6本+ハロゲンライト使用で、明るく気に入っています。陸上では焼けるので連続点灯させるな、とのこと。 今回製作の、我らが白色LED。概観上は、よくある東芝ミニライトです。
結果を見れば、白色LEDはそれほど明るくありません。(がっくり)上の写真は、デジカメのホワイトバランスを曇天モード固定にして撮ったあと、レタッチしていないので、色は実際のものに近いと考えています。
UK400
さすが、最も明るいです。指向パターンも、かなりビーム性を持っています。
PCa
強いビーム性を持っていますが、周辺部も柔らかく照らします。中心付近の明るさは、もしかして、UK400よりも明るいのでは?と思います。色温度も、クリプトン球使用のUK400よりも、若干高いようです。
白色LED
はっきりいってあんまり明るくありません。指向パターンは弱く、周辺を照らします。ただ、色はきれいな白色です。色あいのせいもあって、見た目はけっこうあかるいんですけどねー。
比較すると暗くて悔しいので、単体での照射結果も乗せます。→

考察

興味ある点について、考察してみます。

UK400
光量が大きいこと、指向パターンはビーム性を持つこと、単一×4の使用により持続時間があることなど、やはり、ナイト、ケーブダイビングには最適に作られているようです。ただし、クリプトン球につき、色温度は低く、黄色です。
PCa
単三×6+ハロゲン球の威力は、光量と色温度に現れています。現在もポケットライト最強と言えるでしょう。
白色LED
金かけたわりには、残念な結果になってしまいました。ビーム性が無いことが暗さに拍車をかけています。最強ライトを目指すには、小型(φ3)のLEDを多数組み合わせて、反射鏡をうまく設計する必要あるでしょう。
ただし、白色の柔らかい光にはいろいろな利用方法が考えられます。たとえば、ビデオやカメラの光源としてはどうでしょう。柔らかい指向性→照射ムラが無い、白色の光→正確な色再現性、となります。

水中評価

作ったら使いたくなる、ということで、2月の寒い中、田辺で使ってきました。

感想:
岩陰などを照らすには十分な明るさを持っているが、明るい水中で、対象を照らしてみても、照射スポットは、あまりはっきりとはわからず、不十分でした。ライトで照らして人を呼んだり、見てほしい魚などを指すには使いづらいかな。
持続時間:
十分な時間、計時しながらはまだ、使っていません。4ダイブ潜って十分な照射時間でした。まだまだ電池が余ってます。1.5時間は使えるかな、という感じ。
浮力:
ごくわずかにマイナス、という具合。東芝ミニライトは、素の状態でプラス浮力なため、流してしまう人がいたり、いろいろと問題でしたが、いっぱい回路をつめこんだことにより、それは解消しました。
耐水圧:
-30mでも無事水没しませんでした。念には念をいれて、丁寧にグリスアップしたかいがありました。
デジカメのライトとして:
じつは、評価結果として、掲載できるような写真をとってません m(_o_)m
で、感想のみ述べると、上述のように、青カブリ対策用としては、あんまり意味なしです。岩かげに伊勢エビをみつけたので、(デッカイのがウジャウジャ)デジカメの内蔵フラッシュと、白色LEDで撮り比べてみました。メチャメチャ失敗したのですが、評価と科学技術の進歩のため、恥を忍んで掲載します。

内蔵フラッシュハロゲン球の水中ライト白色LED
写真無し
自然光の伊勢エビ
白色LEDで撮った伊勢エビ
露出時間:1/8秒
f値:F2.8開放
露出制御:絞り優先AE
ISO感度:400
露出補正:EV0.0(無し)
測光モード:分割測光
ホワイトバランス:自動
フラッシュ:オフ
露出時間:1/13秒
f値:F2.8開放
露出制御:絞り優先AE
ISO感度:400
露出補正:EV0.0(無し)
測光モード:分割測光
ホワイトバランス:自動
フラッシュ:オフ
ピントがなかなか合わない!!断念です。 バディが水中ライトPC(ハロゲンランプ、単二×4本: PCaの兄貴分)で照明してくれた。ちょっと黄色っぽいね。カメラは両手ホールド出来たので、1/8秒のシャッターでもかろうじて見れてる。 ブレブレ。粘ってるので、バディにあきれられ、自分の片手でライティング、カメラはホールド。シャッター速度は 1/13 でした。ただし、ハロゲンライトと比べて色合いが青い点、照射ムラが少ない点に注目して下さい。上で述べた、白色LEDの利点(色再現よい、照射ムラなし)ははっきりと現れています

一般的な注意:ライト類を評価するときは、決して直視しないようにしましょう。目を傷めます。

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近藤靖浩