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ミニマグライトのLED化改造
(2004/08/29)
以前にも、LED水中ライトを作ったことがあるのだが、ワイドビームでちょっとかさばるというところが不満ではあった。最近、ウェブを見ていると、Luxeon というハイパワーLEDを使って Mini-MAG ライトを改造したり、自作ライトを作ってみたりしている方々がいて、独自の世界が構築されていることがわかった。ここは再チャレンジということで、Mini-MAG ライトに Luxeon LED を組み込んだ懐中電灯を作ってみることにした。
実は、ミニマグライトの純正部品で、バイピン→LEDの交換部品を売っている。しかしそれはあまり明るくないのと、自分で作ることに意義があるみたいなので、自分で作ってみる。
用意するもの
- Mini-MAG ライト
- 公式サイトはやる気なさげで使いにくい。
- 単三電池2本でバイピンと呼ばれる2本足の電球を点灯させる。
- ヘッド部分がネジ式になっていて、緩めると点灯する。緩め方をかえると、リフレクタとバイピン玉の位置関係がかわり、光の広がり具合いが変わる。
- ヘッド部を取り外すと、キャンドルモードになってテーブルの上などに立てると広い光を得ることができる。
- テール部に替えのバイピン玉が仕込まれていて、玉切れも安心。
- ホームセンターで2000円弱。
- 写真や解説はFlashlight-fanのページがわかりやすい。
- SuperFire SF-101
- 中国製のライト。GENTOS の SuperFire シリーズは、Luxeon を使った懐中電灯の中では最安値である。ホームセンターで3000円弱。
- 購入時は、単四×3の電池で、1W Luxeon Star を定電流駆動する。
- 見た目がダサイ、単四は嫌い、なので、部品取り用とする。
- 写真や解説はIlluminumさんのページを参照。
- SureFireとは別ものであることに注意。
- LT1618
- Linear Tech 社の定電流 DC-DC アップコンバータ。スイッチ素子内蔵。
- (今回はその機能を使ってないが)定電流の設定値を変更できる優れ物である。
- カタログはこちらから。
- Buy Now ボタンを押すと、FedEx で 2〜3日で配送されてくる。ただし Mozilla では Buy Now できなかったので Internet Explorer を使うことにした。
- プリント基板
作り方
SF-101 の分解
- ヘッドを分解すると、六角形の穴があいた部品がある。六角ナットの対辺を削って寸法を合わせたものを突っ込んで回すとその部品がハズレる。
- 基板と Luxeon Star を取り外す。
- Luxeon Star から Emitter を取り外す。(Star とは基板に取り付いた状態のもの、Emitter とは、LEDの素子そのもののこと)
- DC-DC コンバータの基板から、SBD と R200(0.2Ω)を取り外す。
DC-DC コンバータの作成
とにかく作る。各人なりの方法でね。
Mini-MAG AA に組み込む。
- 旋盤で、ベースとなるユニットをアルミ棒から削り出す。LED への配線用に、2つの穴をφ1 のドリルで空けておく。
- 必要なところを絶縁テープでガード。
- LEDが入るようにリフレクタを削る。柔らかいプラスチックに蒸着してあるので反射面を傷つけないように。
- 焦点などを確認する。これでよいとなれば、エポキシ接着剤でベースユニットとLEDを接着する。ベースユニットとLEDの間には放熱用グリースを塗っておくこと。
- LEDとベースユニットをエポキシ接着剤で固める。
- 純正と比較して、サイズが互換になるようにする。
ベースユニット、リフレクタ、LED、コンバータ。
LEDのドロップインと、純正のユニットの比較。
完成
ちゃんと、キャンドルモードとしても使えます。
リンク
近藤靖浩